CULTURE
:「拭く活」とは? ふきん1枚で変わる心や暮らしについて、著書ヤスキチさんにインタビュー
CULTURE
:
拭き掃除というシンプルな習慣から生まれた「拭く活」。
整理収納アドバイザーのヤスキチさんが、自分にとって本当に心地よい暮らしを見つめ直す中でたどり着いた考え方です。
床を拭くことで空気が整い、心も前向きに。
多くの共感を集めて一冊の本となった著書『拭く活』に込めた思いや、その背景についてお話を伺いました。
どう拭くかという技術ではなく、
拭くことで心がどう変わるかを伝えたい
人々の暮らしを発信し、多くのファンに支持される整理収納アドバイザーのヤスキチさん。その真ん中にあるのが「拭く活」の人。もともとは、自分にとって本当に心地よいとは何かを問い直した時、たどり着いたのが「拭く」というシンプルな行為でした。
「掃除機をかけるだけでは、なんとなく埃が舞っている気がして。水拭きをしたあとの、あのすっきりとした空気感が、自分には合っていたんです」。
毎日、水拭きする日課をインスタグラムに投稿する際、ふと思いついたのが「拭く活」という言葉。
「床を『拭く』ことと、幸せの『福』を掛け合わせた、ちょっとした言葉遊びだったんです。『福が来たらいいな』くらいの、本当に軽い気持ちでした」
ところがこれが、予想外の大反響。「拭く活のおかげでいいことがあった」「気持ちが前向きになった」。そんな声が次々と届き、ヤスキチさん自身も驚いたといいます。あえて「福」という字を当てることで、単なる「掃除」という家事が、自分や家族のために運気を整えるような、ポジティブな時間へと変わっていったのです。
そうして広がったご縁がつながり、ついに一冊の本を作ることに。書籍化にあたってヤスキチさんには、譲れない思いがありました。
「いわゆる『ノウハウ本』にはしたくない。どう拭くかという技術ではなく、拭くことで心がどう変わるか、その精神性の部分を中心にしたかったんです」
その言葉通り、完成した本は、ふとした時に、どこから開いても心に響く言葉が並ぶ、エッセイとしての読み味を持つ一冊に。
「今日はここだけ読んでみようかな、そんなふうに、読んだ人の背中をそっと押せるような本になればいいなと」
ヤスキチさんが大切にしているのは、禅の考えにも通じる「今」に集中すること。「今日は拭く活ができた」。ノートにそう書くだけで、「一日ひとつ、できたことがある」と自分を肯定できる 。この本には、そんなふうに自分を大切にするための、温かい視点が詰まっています。
「失敗したって、笑い話にすればいい。くよくよすることもあるけれど、拭いてリセットして、また明日を迎えればいいんです」
暮らしの中に「余白」と「彩り」を大切にするヤスキチさん 。 本書、忙しい日々の中でつい置き去りにしてしまいがちな「自分の心」を、やさしく清めてくれるような一冊です。
『拭く活』

ヤスキチ/¥1,870(主婦と生活社)
ふきん1枚あれば、すぐに始められる「拭く」。本書では、掃除を単なる家事ではなく、心を整え、運気を好転させるためのアクションとしての「拭く活」を提案。著者が愛用する道具や拭き方など活用術の紹介、また「暮らし上手なあの人と、 拭く活を語る」という章では、OURHOME主宰のEmiさんなどとの対談も掲載。読むだけで掃除がしたくなる。
ヤスキチさん
photograph & text:BOOKLUCK
リンネル2026年3月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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