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家族が喜ぶ「とりわけごはん」の器とメニュー選びの工夫 スタイリスト宇藤えみさん 家族が喜ぶ「とりわけごはん」の器とメニュー選びの工夫 スタイリスト宇藤えみさん

食卓,家族ごはん,宇藤えみ

作りたてのおいしい料理を自分の好きな分だけとって食べられる、とりわけスタイルの家族ごはん。子どもと大人、どちらかに合わせるのではなく、どちらも楽しみながら食べられることがポイント。そこで、スタイリストの宇藤えみさんに、家族ごはんのメニュー選びとコーディネートのコツを教えていただきました。

目次
家族が喜ぶ「とりわけごはん」の器とメニュー選びの工夫 スタイリスト宇藤えみさん
  1. 季節感を大切に、大人も子どもも一緒に楽しめる食卓を
  2. technique 01
    まずは大皿から選んで、全体のトーンを決めていく
  3. technique 02
    初秋の時期に合わせて、渋めのブルーをセレクト
  4. technique 03
    「ヌケ感」を出すために異素材の合わせを取り入れる
  5. technique 04
    和食器に洋食を。器は用途を限定せずに楽しむ
  6. technique 05
    メインは一口サイズにするとサーブもしやすい
  7. technique 06
    子どもも大人と同じ食器と箸で
  8. 教えてくれたのは……宇藤えみさん

季節感を大切に、大人も子どもも一緒に楽しめる食卓を

これまで、子ども中心の食卓作りをしてきたという宇藤さん。今は大人も子どもも一緒に楽しめることを大切にしているのだとか。
「子どもが嫌いな食材もとりあえず食卓に並べ、子どもに合わせすぎないようになりました。息子はお皿も箸も大人と同じものを使い、同じものを食べているという感覚がうれしいようです」
食卓がどう見えるのかを考え、器もメニューも季節感を大切にしているそう。
「旬の野菜を取り入れて、季節感を感じる色の器を使います。子どもも自然と旬のものを学べる気がします」

メインのおかずは鮭のマリネ。グリル野菜にポテトサラダ、トマトとみょうがの和え物、枝豆、鰹節のおにぎりが並ぶ、子どもも大好きな休日メニュー。みょうがが食べられない子ども用に、ミニトマトも忘れずに。


technique 01
まずは大皿から選んで、全体のトーンを決めていく

メインの大皿を決めると全体のバランスを取りやすい、と宇藤さん。
「マリネは白の器に入れると爽やかすぎるので、秋を匂わせる黄色系のオーバル皿をチョイス。中央に置いたときに埋もれず目立つように、平皿がおすすめです」
高さを出しながら立体的に盛りつけるのも、おいしそうに見せるコツだという。

サブ皿も色をそろえるとまとまりやすい
「メインの大皿に合わせて、ほかの器も素材感や色味を合わせます。白でも黄色がかった白を選ぶと、統一感が出るんですよ」

technique 02
初秋の時季に合わせて、渋めのブルーをセレクト

季節感を感じられる器選びも心がけて。
「初秋の時季なので、少し落ち着いた渋めのブルーを選びました。秋冬にかけてはこういったこっくりした色味が多くなり、春夏はピンクがかった白や花を意識した明るい黄色に。同じ色でも季節によって使い分けています」


technique 03
「ヌケ感」を出すために異素材の合わせを取り入れる

食卓,家族ごはん,宇藤えみ

「まるで洋服のスタイリングをするように、テーブル上にも『ヌケ感』を意識すると、器選びがより自由な発想になりますよ」と宇藤さん。
きらり光るガラスの器や、天然編みのざるなど、異素材の掛け合わせが素敵。


technique 04
和食器に洋食を。器は用途を限定せずに楽しむ

子どもたちに人気のメニュー・ナポリタンも、柄が特徴の小鹿田焼の器に盛ると、雰囲気が一新。「パスタをあえて和食器に盛りつける、このコントラストが好きです」。パスタ皿として、この器の登場回数は多い。
洗練された和食器は、和食、洋食問わず、さまざまな用途で使えます。「いつものポテトサラダも、和食器に盛ると少し大人っぽいメニューに早変わり!」。手の込んだ料理に見えるテクニックだそう。

technique 05
メインは一口サイズにするとサーブもしやすい

大人だけのときには、1尾まるごとで出していたという鮭のマリネも、子どもが自分で取れるように、一口サイズにカット。
「最初はサーブしてあげますが、おかわりは自分で。自立も促せる気がします」


technique 06
子どもも大人と同じ食器と箸で

お子さんが子ども用のお箸を嫌がって使わなかったことから、大人と同じお箸を使うように。
「大人と同じなのがうれしくて、急にお箸使いが上手くなりました。陶器も小さな頃から使っているので、扱いがわかってきたようです」


教えてくれたのは……宇藤えみさん

PROFILE
スタイリスト。衣食住まわりのスタイリストとして、雑誌や広告を中心に幅広く活動。四季の彩りを感じられる食卓コーディネートが得意。5歳と0歳の2児のママ。
Instagram:@emiuto

photograph:Nao Shimizu text:Mayumi Akagi web edit:Mina Ota
リンネル2022年10月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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