FOOD
:阿佐ヶ谷の喫茶店・gionのクリームソーダ:空想喫茶トラノコクさんのあの店この店、喫茶訪問日記 #04
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いつも素敵な喫茶店やカフェへアンテナを張り巡らせている空想喫茶トラノコクさんが、気になるあの店この店を巡る連載。
4回目は、東京・阿佐ヶ谷の喫茶店「gion」。愛され続ける「クリームソーダ」は、美しいソーダに浮くたっぷりのアイスが印象的です。心地よい純喫茶の空間で、丁寧に作られた一杯をぜひ。
お店を巡るのは…空想喫茶トラノコクさん

\今回訪れたのはこちら!/

店先で静かに輝く緑色のネオンが、訪れる人の心を惹きつけてやまない。
shop information
東京都杉並区阿佐谷北1-3-3 川染ビル 1F
TEL:03-3338-4381
営業時間
月・火・水・木・日:09:00 - 24:00
金・土:09:00 - 25:00
ブランコのある独創的な空間

このお店の魅力を語るなら、やっぱり欠かせないのがオーナー・関口さんの“創造性”。内装はすべてご自身で手がけていて、壁の色から照明の位置、小物の配置にいたるまで、その一つひとつにストーリーが宿っています。さらに、店内に並ぶ装飾品の数々は、実際にご自身で足を運んで選び抜いたものばかり。細部にまで宿るセンスのよさに、思わず見惚れてしまう人も多いはず。
青く塗られた天井と優しいピンクの壁が絶妙な色合いを生み出している。
業者に内装を依頼したところ高額な見積もりが出たため、自らペンキを手に取り塗り上げたというエピソードにも、人柄と情熱が感じられる。

季節の花や植物が空間に瑞々しさを添え、訪れるたびに童話の世界へ迷い込んだ気分になる。
店内には『借りぐらしのアリエッティ』を思わせる小さな時計やミニチュアの家などがさりげなく飾られ、小人がどこかで暮らしているかのような遊び心が詰まっている。

オーナー自らがデザインした店員の制服もどこかノスタルジックで愛らしく、このお店が人気な理由の一つだ。

中央線沿線の文化に育まれてきたこの喫茶店には、これまで数多くの文化人や編集者が足繁く通ってきたそう。かの宮崎駿監督も立ち寄ったことがあるというエピソードからは、阿佐ヶ谷という街が持つ奥深い魅力が伝わってくる。
ボリュームたっぷりの名物クリームソーダ

名物のクリームソーダは、大きなアイスクリームが贅沢に乗った青色と緑色の二種類。
素材へのこだわりにも一切の妥協なし。惜しみなく使われたアイスクリームからは、お店のまっすぐな姿勢が伝わってくる。見た目の愛らしさにときめきつつ、一口頬ばれば、その本格的なおいしさに誰もが心をつかまれてしまうはず。

たっぷりのアイスクリームをトッピングした看板メニューのソーダ。

入り口側の窓際の席は、緑と美しいランプの光に囲まれるお気に入りの席。
居心地のいい空間をつくるために
オーナーの想いは、お客さんが過ごす空間づくりにも注がれている。
全国的な流れに先駆けて全席禁煙に踏み切り、マナーに対してもきちんと向き合う姿勢を貫いてきた。
その結果、今では誰もが心からくつろげる、心地よい空気がこの店には流れている。

この席のほんのりとした明かりでゆっくりと読書を楽しみたくなる。
居心地のよさにこだわり、人と街をつないできた「gion」。この場所で過ごす時間は、この街の優しさで温かく溢れている。
こだわりの詰まった空間に癒やされる!

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photograph & illustration & text : toranocoku
※掲載している情報は取材時のものです。変更になる場合があります
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阿佐ヶ谷にある居心地のいい喫茶店。gionに遊びに行きました!