FOOD
:【クラフトビールとは?】ビール初心者さんも必見!最新事情や楽しみ方を解説します!
FOOD
:
いま日本はクラフトビールブーム全盛期。「そもそもクラフトビールって?」という初心者さんでも楽しめる、その魅力についてご紹介します。心も体も満たされる、クラフトビールの楽しみ方を探っていきましょう!
株式会社CRAFT BEER BASE 代表
谷 和(あい) さん

クラフトビールのお店を複数展開するクラフトビールシーンのキーパーソン。2018年からは自社醸造も手掛ける。
クラフトビールが昨今おもしろい理由
クラフトビールとは、60年代後半アメリカで発祥した自由度の高いビール文化のこと。ふんわり香るホップや心ほどける個性豊かな味わい。伝統に縛られず、つくり手の個性や地域性を活かしたストーリーと技術が詰まっています。
「日本でも自分たちらしいカルチャーの中でクラフトビールをつくって楽しむ土壌が整ってきました」と谷和さん。クラフトビールはスタイルが多彩で、選びかたや飲みかたに迷うことも。

クラフトビール文化が日本に根づきはじめた今、自分らしい飲みかたを探してみませんか。
クラフトビールはこんなイメージ
IMAGE 1
個性が際立つ
マイクロブルワリーの台頭
日本全国約900のマイクロブルワリーが各地域の特色を活かしたビールを醸造。
「水の美しいところ、特産品を原材料に使ったものなど、本当に多種多様あります。個性を活かす活動が盛り上がっています」

IMAGE 2
クラフトマンシップ
手作業主体でレシピ設計も自由
現代のつくりかたはアメリカ式の製法が主流。従来の大量生産とは異なり、手作業での醸造が中心。効率より質を重視するものづくりによって作り手の思いや個性が反映され、その工程はまるでビールで物語を紡ぐよう。
IMAGE 3
アメリカ発祥
1969年のマイクロブルワリー運動が礎
「移民が持ち込んだ伝統製法と現地原料が融合し、新しいビール文化が芽生えました。80年代には一大ブームになりました」と谷さん。「多民族国家のアメリカでなければクラフトビールは生まれなかったです」。
IMAGE 4
自由度が高い
ホップ爆発系からフルーツ投入系まで
伝統的なビールづくりは分量などが決められていますがクラフトビールはホップの量からハーブ・スパイスの使いかたまで多様。醸造家のクリエイティブな発想がクラフトビールの可能性を広げています。
IMAGE 5
“地ビール”との違い
地域性+世界基準の品質管理
地ビールとは30年前の法改正による地ビールブームで生まれたドイツの伝統的な製法を基本とした地域密着型醸造のこと。「日本のクラフト業界は、クラフトと地ビールのカルチャーがミックスされたよい環境」と谷さん。
IMAGE 6
知るほど楽しい
お気に入りを見つける“推し活”に
「世界各地の取り組みや新しいスタイルの情報がSNSを通じて共有される時代。各地の情報やストーリーを知ることでお気に入りのビールにアクセスしやすい」(谷さん)。地域の文化を知ることができるのもクラフトのよさ。
こちらもチェック!
text : Asami Asai illustration : Toshinori Yonemura
リンネル2025年9月号
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY






































「まず最初は小さいグラスサイズから試して『おいしかった』『自分の好みはこんな感じ』くらいの気軽な気持ちで向き合ってもらえれば。クラフトビールを選ぶとき、わかりやすく例えると、日本人が醤油を選ぶのと同じ感覚。刺身には刺身醤油、煮物には濃口醤油と使いわけるように、天ぷらにはさっぱりしたピルスナー、唐揚げには華やかなペールエールなどと自分の好みを知っているとビールも料理もよりおいしく感じられます。食いしんぼうの人なら絶対に楽しめますよ」