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黒のセットアップで“ほどよくかっちり”ディナー:スタイリスト竹内万貴さんのレシピ 黒のセットアップで“ほどよくかっちり”ディナー:スタイリスト竹内万貴さんのレシピ

夏に蓄えたおいしさがぎゅっと詰まった食材が出回る秋。滋味深い秋の料理に合わせて、器も衣替えしてみませんか。器を愛する皆さんに季節を味わう料理と器を見せていただきました。今回はスタイリストの竹内万貴さんに教わるスタイリッシュな黒の器を使ったおもてなしレシピをご紹介します。

目次
黒のセットアップで“ほどよくかっちり”ディナー:竹内万貴さん
  1. 器選びのポイント
  2. 黒い器を使ったおもてなしレシピ3品
  3. 竹内さんの食器棚 本当に好きな器を集めたら自然と統一感が
  4. さりげない統一感が出る器の組み合わせ
  5. 教えてくれたのは・・・竹内万貴さん

器選びのポイント:
「いつもの家庭料理が黒の器で新鮮に」

遊びに来た友人にさっと料理を出すときでも、さりげないおもてなし感を出せるのが同じ作家の器を使ったセットアップ。佐々木かおりさんの黒釉シリーズは古い民芸を思わせるどっしりとした佇まいですが、いい意味で粗野な部分があって、セットで使っても肩肘張らない雰囲気に。マットな黒がシックで、普段の家庭料理でもよそゆきの顔にしてくれます。山盛りのマッシュポテトなど、器の大きさに合わせてラフに盛り付けるのがポイント。

黒い器を使ったおもてなしレシピ3品

秋鮭のムニエル(佐々木かおりさんの黒釉皿)

●材料と作り方 (2人分)
1.生鮭2切れの両面に軽く塩こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶす。

2.油を入れたフライパンで蓋をして両面を焼き、取り出しておく。

3.同じフライパンに酒大さじ2、バルサミコ酢大さじ1と1/2、しょうゆ大さじ1、おろしにんにく1かけ分を入れて火にかけ、煮詰まったらバター10gを加えて混ぜ合わせ、ソースを作る。

4.皿に盛り付けた秋鮭にソースをかけ、ディルを散らす。

マッシュポテト(佐々木かおりさんの黒釉ドラ鉢)

●材料と作り方 (2人分)
1.じゃがいもは皮つきのまま鍋に入れ、竹串がすっと通るまで茹でる。

2.熱いうちに1のじゃがいもの皮をむき、すり鉢でつぶす(マッシャーを使ってもよい)。

3.2に牛乳を少しずつ加えながら滑らかになるまで混ぜる。塩、こしょう、ナツメグで好みの味に調える。

春菊とクレソンと柿のサラダ(佐々木かおりさんの黒釉ドラ鉢)

●材料と作り方 (2人分)
1.水に放した春菊とクレソンは柔らかい部分を食べやすい大きさに切り、水気をよく切っておく。

2.柿は薄めのくし形に切る。

3.1と2をボウルで合わせ、オイルを加えてコーティングするようにあえる。

4.ビネガーと塩を加え、ふんわりと混ぜ合わせる。

竹内さんの食器棚
本当に好きな器を集めたら自然と統一感が

実家で保管されていた古い木製の食器棚を3段重ねに。「仕事用、私用と分けて器を買うことをしないので、全部が本当に好きな器。国内の民芸や現代作家ものに加え、韓国や中国、ベトナムなどの骨董も仲良く同居しています」。背景が異なる器でも食器棚全体に統一感があるのは、「人の暮らしが見える器が好き」という揺るぎない器愛があるから。

竹内さんに質問!
Q.食卓にさりげない統一感が出る器の組み合わせは?

A.
メインに柄物の器を使い、そこに使われている色を拾って残りの器を決めると、作家や年代が違っても統一感が出やすいです。(上)照屋佳信さんの角皿(沖縄)に、ソンベ焼の碗(ベトナム)、村木雄児さんの粉引皿(静岡)。(下)抜け感を出せる白い器は真っ白よりも色や風合いのニュアンスのある粉引が一枚あるとぐっと垢抜けます。

教えてくれたのは・・・竹内万貴さん

スタイリスト。ギャラリーで現代作家と骨董の器の販売、仕入れ、企画に携わったあと独立。料理や器に関するスタイリングを行う。

photograph:Mina Soma text:Yuriko Kobayashi web edit:Masako Serizawa
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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