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:【今日の一養生 7月8日】イライラと酸っぱいものは相性がいい?:漢方養生で毎日上々!
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少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。
漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。
山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。
毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。
7月8日
イライラと酸っぱいものは相性がいい?
ちょっとしたことでどうしてもイライラしてしまう。
リフレッシュしたつもりでも、イライラがおさまらない。
今日から3日間、東洋医学的なイライラの解消法三つをお伝えさせていただきます。
5月31日にお話ししましたように、さまざまな物事を五つの要素に分類する五行論を参考に、体を理解していきます。
このなかで、イライラや怒りの感情は、肝の臓(以下肝と表記)との結びつきが強いとされています。
五行論で、肝は“木(もく)”の性質が強いとされます。
木は伸びやかにスクスクと枝を広げていく状態を好みますが、肝も、このような自由を好むと考えます。
それが阻害されると、肝にはストレスが溜まっていきます。それが、イライラや怒りを生み出すと考えるのです。
では、五行色体表から対処法をみていきましょう。
まず、木に配当される味は“酸”なので、酸っぱいものを摂ることで肝が栄養され、イライラは中和されやすくなります。
酸味のあるスープや、果物、酢の物を食べたり、サラダのドレッシングのお酢の割合を増やして食べてみましょう。
最近ではビタミンCであるアスコルビン酸も手軽に手に入りますので、どうしても食材から取り入れるのが難しい方は、補助的に取り入れてもよいでしょう。
また、現代人は目を使う機会が非常に多いですが、目は肝の状態を反映すると考えられています。
つまり、目の酷使を続けていると、肝を痛めつけることにもつながります。
目の疲れを感じていたら、目の周りや後頭部の首のつけ根あたりを温めてあげることで、目の疲れを緩和しましょう。
お休みの日は目から入れる情報を制限し、目をつむれる音楽や、静寂に浸れる美術を鑑賞するのも一案です。
肝臓による解毒が必要となるお酒や添加物などを摂らない、ということが肝を労うことにつながります。
ストレスを飲酒やスナック菓子ですませてしまう方は、発散方法の見直しをおすすめします。
明日は、イライラに効くツボをご紹介します。
今日もよい一日をおすごしください。


PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。
illustration:moxies edit:Nao Yoshida
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