日々の生活をただ快適にするだけでなく、心に豊かさももたらしてくれるという北欧式整理収納術。 そのメソッドを自分らしく実践中のSAYAさんのご自宅へお邪魔して、極意と魅力を伺いました。ここでは、「北欧式整理収納術」の考え方や、SAYAさんが空間作りで大切にしていることをご紹介します。
「北欧式整理収納術」の考え方とは?
家で過ごす時間を大切にし、暮らしを楽しんでいる北欧の人々。そういった北欧のスピリットを取り入れ、見た目の心地よさも重視する整理収納のメソッドです。
◆ 一般的な整理収納のポイント
<POINT 1>
動線を考えて置き場所を決定
日々使うものは、それが必要となる シーンや用途別に仕分けて置き場所を決めること。ものの出し入れに無駄な動きがなくなるので、家事が楽になります。
<POINT 2>
スペースに対して、ものは7〜8割
収納スペースは常に余白を残しておくこと。すると、必要なものがワンアクションでスムーズに取り出せるので、中身が見渡しやすくなり、余分な買い物防止にも。
<POINT 3>
ものの置き場所にラベリング
片付けしやすい収納場所を決めたら、そこにはラベリングを。ものの置き場所を誰にでもわかるように共有することで、みんなが自然と片付けしやすくなります。
◆北欧暮らしの考え方
<POINT 1>
好きなものに囲まれて
心地よく暮らす
好きなものは無駄ではなく、暮らしに潤いを与えてくれるもの。「北欧の食器や雑貨が好きなので、お気に入りアイテムをアクセントとして飾っています」。白やウッドを基調にした、すっきりと片付いたナチュラルな空間に映えます。
<POINT 2>
家で寛ぐ時間を何よりも大切に
家族と過ごす時間を大切にする北欧の人々。そのためにSAYAさんが心がけているのがこまめな掃除。「実は掃除が苦手。だからこそ、汚れをため込まないように毎日掃除しています。 余計な手間と時間をかけずに快適さが保てます」
機能性と美しさ、そして“好き”を諦めない!
SAYAさんの収納術
白と明るめ色のウッドを基調に、マリメッコなどのプリントファブリック、挿し色の小物や椅子などを効果的に効かせたSAYAさんの家。すっきりと片付いているけれども決してミニマルではなく、むしろぬくもりを感じる空間。そして収納は、無印良品や100円ショップのものなど、身近に買えるアイテムを使いつつも美しく機能的に。リアリティのあるナチュラルなインテリアや収納テクニックが、インスタグラムなどのSNSで注目を集めています。
そんなSAYAさんが実践するのが、北欧式整理収納術。 もともと興味があり、我流でしていた収納術について、きちんと学びたいと思っていたSAYAさん。大好きな北欧のインテリアのことも学べる北欧式整理収納プランナーの養成講座を受講し、約1年半前に資格を取得したそう。
「収納もインテリアの一部。だからこそ、ただ使いやすく片付ければいいのではなく、その収納自体の見た目にもこだわりたい。そして、私の場合は食器や北欧グッズですが、好きなものを愛でたり、飾ったりすることで生まれる豊かな気持ちはあくまで大切にする。私自身、実は以前から無意識で実践していたことだったのですが、北欧式整理収納術の講座を受けてみて、改めて私のやり方は間違っていなかったことを実感しました。これからは、自信を持って居心地のいい住まい作りを楽しんでいきたいですね」
北欧式整理収納プランナー
SAYAさん profile
photograph:Akira Yamaguchi text:Kazuyo Nojiri web edit:Riho Abe
リンネル2020年12月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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