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:ふるさと納税、10月から何が変わった? 最新情報をふるさと納税プランナーが解説!【マネー講座】
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私たちの暮らしにすっかり定着している、ふるさと納税制度。2026年10月から制度が改正されたことが話題になっています。具体的に何が変わったのか、暮らしにどんな影響があるのか、ふるさと納税プランナーの森口恵美さんに解説してもらいました。
ふるさと納税のメリットとは?
ふるさと納税は、税収が減っている地域と都市部との地域間格差を是正することを目的として作られたもので、居住地以外の自治体に寄付することで、復興支援や産業活性化などを応援できる制度。私たちの家計にとっては、➀寄付金控除が受けられること、➁寄付した自治体から返礼品が受け取れることが2大メリットになります。
ふるさと納税の寄付金控除が受けられるのは、納税者(住民税・所得税を納めている人)本人のみ。扶養家族の名義では申し込みできません。

2026年10月の制度改正の内容は?
ふるさと納税制度は、自治体の運用状況などに合わせて、定期的にルールの見直しが行われています。2026年10月から変更されたポイントは、大きく分けて以下の2つ。
変更ポイント
01
地場産品の基準の厳格化
地場産(その地域で作られたもの)であるかどうか、他の地域から持ち込んだ原材料に過度な価値を付けていないか、一般の販売価格と比べて高額すぎないかなど、製造工程や価格の妥当性が厳しくチェックされるようになります。「その地域とのつながり」がより重視される方向になります。
変更ポイント
02
自治体の募集経費の引き下げ

これまで各自治体は、ふるさと納税による寄付額のうち「5割まで」を返礼品や送料、事務手数料などの経費に充てられましたが、2026年10月から2029年にかけて段階的にその割合が引き下げられ(※)、2029年10月以降は「4割以内」に引き下げられることが決まりました。
これにより、ポータルサイトの手数料やワンストップ特例事務費、配送コストなどがより一層精査されると予測されます。
※ふるさと納税による寄付で自治体に残る金額(寄付金活用可能額)は、2026年10月~2027年9月は52.5%相当以上、2027年10月~2028年9月は55%相当以上、2028年10月~2029年9月は57.5%相当以上という経過措置があり、2029年10月以降は60%相当以上に引き上げられる予定
今回の制度改正は、「返礼品が一斉になくなる」というものではありません。むしろ、地域の生産者や産業を応援するという、ふるさと納税本来の趣旨により沿った制度になっていくと考えています。

上記の見直しポイントのほか、2027年の寄付分から、高所得者の「住民税の特例控除」に193万円の定額上限が設けられました。このルールは、制度の公平性を保つため、一部の超高所得者の税優遇を抑えるのが目的。対象となるのは、給与収入のみの会社員の場合、「年収約1億円以上」の方。そのため、一般的な収入(数百万円~数千万円)の家庭には影響がないので、これまで通り上限額のシミュレーションをして寄付を行えば問題ありません。
ただし、不動産売買などでその年だけ数千万円の臨時所得があり、住民税の所得割額が非常に高額(目安として965万円以上)になるケースは要注意! この場合、特例控除が193万円で頭打ちになって自己負担が増えるため、税理士などに事前に確認するようにしましょう。
制度改正によってどんな影響がある?

地域が限定されない全国共通の商品券などは、返礼品の対象外に
自治体の経費の割合が厳しくなることで、今までと同じ返礼品でも寄付金額が引き上げられたり、寄付額は同じでも内容量が減ったりする影響が出る可能性があります。
また、厳格化された地場産品の基準を満たせなくなった一部の返礼品がふるさと納税のポータルサイトから姿を消す(掲載終了となる)ことが予想されます。
宿泊券、旅行クーポン、買物券といった「体験型返礼品」についても、そのサービスが「該当する自治体内に施設が存在する」または「地域固有の魅力の発信や地域経済への波及に直接的に寄与しているか」が厳格に審査されるようになります。「全国共通の金券類や大手電子マネー」は、原則として返礼品に指定することができません。
今回のルール変更は、ネガティブな側面だけではありません。ルールが整備されることで“本当にその地域で丹精こめて作られた良質な品”が残りやすくなり、私たちが寄付をする本来の目的である地域応援の透明性が高まるといったメリットもあります。

年末までの“駆け込み寄付”で
気をつけることは?
ふるさと納税の寄付金控除の対象となるのは、その年の1月1日~12月31日の期間に寄付したもの。必要な手続きが12月31日までに完了していれば間に合います。
毎年11月~12月は、残りの控除上限額を埋めようと、“駆け込み”で申し込む人が急増! 慌てて申し込みをして手続きを間違えると損をしたり、申請が煩雑になったりすることがあるので注意しましょう。
寄付の申し込みをしたつもりでも、必要な手続きが完了していないと翌年の寄付扱いになってしまうので注意して! 大切なのは、「寄付完了(決済完了)のタイミング」と「控除の手続きを行うこと」です。特に、ワンストップ特例制度や確定申告など、「控除を受けるための手続き」をしていないと、ふるさと納税の税金控除は受けられません。

注意点
01
決済のタイミング
クレジットカードやスマホ決済なら、年末ギリギリでも即時決済されますが、銀行振込やコンビニ決済にした場合、入金確認に時間がかかるため、12月末の決済は避けた方が無難。できるだけ早めに支払いを済ませるよう心がけましょう。
注意点
02
控除を受けるための手続き
ワンストップ特例制度(確定申告をせずに税金控除を受けるための申請方法)の申請は、翌年1月10日必着(2026年分は2027年1月10日)。年末ギリギリに寄付すると、自治体から送られてくる書類郵送が間に合わないこともあります。
その場合は、自分でサイトから申請書類をダウンロード(※)して印刷・郵送するか、スマホで完結する「オンラインワンストップ申請(要マイナンバーカード)」に対応している自治体を選ぶと安心です。また、送り先が自治体の役所ではなく、「自治体が委託している外部センター」宛になっていることが多いので、サイト上で送り先の住所をしっかり確認することを忘れずに!
もしワンストップ特例の書類に不備があった、5つの自治体以上寄付をしていたという場合は、確定申告をすることで税金の控除を受けることができます。確定申告を行う場合は、2027年2月16日から3月16日までに申請する必要があります。確定申告を行う場合も、余裕を持って申請に必要な書類をまとめておくようにしましょう。
※ワンストップ特例の申請書類のダウンロードはふるさと納税のポータルサイト(自身が利用した専門サイト)からダウンロードするのが一番簡単です
“駆け込み寄付”で返礼品を選ぶなら?
年末に寄付をして、返礼品の到着が年明けになっても大丈夫! 2026年12月31日23時59分までに決済完了していれば、2026年度の寄付として扱われます。
ただし、お正月に間に合わせたい食品などは年内到着が必須なので、早めに申し込みするのがおすすめです。
駆け込みでたくさん寄付をした場合、よくあるのが「返礼品が一気に届いてしまって、食べきれない! 冷蔵庫に入りきらない!」といった困りごとです。それを解消する対策はこちら!
返礼品対策
01
あとから選べるサービスを利用する

寄付後に、好きなタイミングで返礼品を選べるカタログやチケットサービスを設けている自治体も増加。来月までに届くものを慌てて選ぶ必要がなく、旬の食品や特産品を時期に合わせてゆっくり選べる点で人気を集めています。
返礼品対策
02
定期便に申し込む

例えばお米など、よく消費する食品系は、定期便で申し込みするのがおすすめ。隔月、年4回など届く回数、分量を選べるので、各家庭の消費量に合わせて必要な分だけ届けてもらうことができます。
返礼品対策
03
日用品、長期保存できる食品を選ぶ

ペーパー類や洗剤などの日用品、レトルト食品や缶詰などの消費期限が長い食品などは、防災グッズとしてもお役立ち。年1回、ふるさと納税でまとめて申し込みするという人も多くいます。
年末までに申し込みたい返礼品リスト

おせち料理は、11月~12月上旬申し込みの返礼品の中でも、上位人気です
年末年始のごちそうに備えるなら!
伝統的な和風おせちもいいけれど、少し気分を変えて洋風の本格的な味わいを楽しめるおせちはいかが? チーズがたくさん使われているので、ワインにもぴったり。食べきりサイズで無駄が出にくいのも嬉しいポイントです。
ズワイガニの殻を外したポーションは、鍋料理にぴったり! 蟹しゃぶでもおいしく味わえます。旨味たっぷりのうには、ご飯にのせても、そのままおつまみにしてもGood!
佐賀牛の赤身と霜降りを贅沢に食べ比べられ、年末年始の食卓にもぴったり! 内容量や発送時期も選べるので、家族の予定に合わせて無駄なく届けてもらえるのも嬉しいポイント。
家族が喜ぶ定番品ならこれ!
厳選した国産素材を毎日手作りし、匂いが残りにくい青森県産にんにくを使用。しそ餃子は口コミでも大人気! 小分けパックでストックしやすく、忙しい日の食卓で大活躍の一品です。
厚切りで程よい塩気、脂がのった鮭が約2kg入っていてお得! 塩焼きにしても、パスタにしても、おにぎりの具材にしてもおいしい。日常使いに大活躍間違いなしです。
長野県のおいしいりんごをそのまま絞った、濃厚ジュース。本物のりんごの甘さを堪能できます。添加物が入っていないのも安心ポイント。リピーターが多い人気の返礼品です。
あとからじっくり選びたい人に!
年内に寄付を済ませれば、特産品選びは年越ししてからでもOK。寄付金額は1万~300万円まで選べ、2000品以上のカタログの中から、寄付金の相当額分の返礼品が選べます。ギフト券の有効期限は3年間。
寄付金額5000~30万円まで選択可能。有効期限がないので、慌てずゆっくり返礼品を選べるのが嬉しい! 飛騨牛や富有柿などの食品からカリモク家具など、バラエティ豊かな特産品がラインナップ!
教えてくれたのは……

ファイナンシャル・プランナーとして、資産運用や保険の見直しアドバイスを行う傍ら、Webメディア「ふるさとメモ」の編集長を務める。ふるさと納税歴15年超の経験を生かし、Webメディアのほか、雑誌、テレビ、ラジオなどで最新のふるさと納税情報を発信している。
こちらもチェック!
※このページで掲載している情報は、2026年10月26日現在のものです。おすすめの返礼品は、寄付金額の変更や申し込みが終了している場合もあります
illustration:Momoko Kijima text & web edit:Hayami Mitomo
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居住地以外の自治体に寄付することで寄付金控除が適用され、寄付した金額(所得によって上限あり)から2000円を超える部分が住民税・所得税の控除の対象となります。つまり、寄付を何回しても、実質の自己負担額は2000円のみ。さらに寄付した自治体から返礼品として、食品や日用品、電化製品などがもらえ、生活費の節約につながるのがいちばんの魅力です。