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夏服の黄ばみが出ない“しまい洗い”って? 来年もきれいに着る洗い方【洗濯のプロ直伝の洗濯術と収納術】 夏服の黄ばみが出ない“しまい洗い”って? 来年もきれいに着る洗い方【洗濯のプロ直伝の洗濯術と収納術】

衣替えのこのひと手間がカギ! 夏服を来年も着るための“しまい洗い”とは? 【洗濯のプロ直伝の洗濯術と収納術】

衣替え時、汗や皮脂汚れが残っていることの多い夏服をそのまましまうのは厳禁! そこで、洗濯のプロ集団「洗濯ブラザーズ」に、衣替えの前にやっておきたい“しまい洗い”の方法を教えていただきました。黄ばみや虫食いの原因となる汗や皮脂汚れを落とすコツはもちろん、夏服の保管&収納ポイントも必見です。

目次
夏服の黄ばみが出ない“しまい洗い”って? 来年もきれいに着る洗い方【洗濯のプロ直伝の洗濯術と収納術】
  1. 教えてくれたのは……洗濯ブラザーズ
  2. 夏服を来年もきれいに着たいなら「水温高めウォッシュ法」のしまい洗いを
  3. しまい洗いには「乾燥」が大事
  4. 【しまい洗いPOINT】
  5. 来年も着るには収納環境としまうタイミングがカギ
  6. 【夏服収納POINT】

教えてくれたのは……洗濯ブラザーズ

洗濯ブラザーズ
PROFILE
長男・茂木貴史さん(写真左)、次男・茂木康之さん(中央)、三男・今井良さん(右)の3人で結成。著書に『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)。毎日の洗濯をハッピーにするプロ集団・洗濯ブラザーズが、正しい洗濯方法を指南。生乾き臭や黄ばみ、しわなどの悩みを、家庭での洗濯方法で解決。また、大丸松坂屋百貨店が運営するサブスク型ファッションレンタルサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」で貸し出される高級ブランド服のクリーニングを確かな技術で一手に引き受ける。

夏服を来年もきれいに着るためにしたい2つのこと

❶「水温高めウォッシュ法」のしまい洗い

汗をたっぷりかく夏の服には、普段洗いで落ちない皮脂や汗汚れがついています。そのまま保管すると、黄ばみやしみ、虫食いの原因に。
衣替え時の「しまい洗い」のポイントは、①プレウォッシュ、②お湯で洗う、③粉洗剤を使うという3つ。温水洗いは、バスタブなどでお湯につけおき洗いするといいでしょう。

しっかり汚れを落とさないと黄ばみになりやすい……

「プレウォッシュ液」の作り方を詳しく見る >>>日本一の洗濯屋直伝「プレウォッシュ」ってなに!? 9割の服が自宅できれいにできる必殺技!

【しまい洗いPOINT】

☑︎ 気になる箇所はプレウォッシュ+ブラシを使って汚れを落とす

☑︎ 40℃のお湯洗いで、汗や皮脂をしっかり取り除く

☑︎ 洗浄力が高い粉洗剤で、収納前最後の洗濯をしよう

☑︎ 漂白剤は刺激が強い。どうしても落ちない汚れだけに使う

☑︎ すすぎが甘いと洗剤カスが黄ばみに。水量や洗剤量に注意しよう

☑︎ しまい洗いは乾燥が大切。よく乾かしてからしまう

 

首元、衿、袖口、脇、意外なところでは手を突っ込みやすいポケットの内側が、汚れが残りやすい場所。プレウォッシュ液とブラシで汚れを落とします。さらにシャワーなどを使って40℃の温水と粉洗剤で、皮脂汚れをつけおき洗い(デリケートな衣類は30℃以下のぬるま湯で)。洗濯機で洗う場合も、洗剤の量が多いと、残った洗剤カスが時間がたってから黄ばんでくる原因になるのでNG。

 

しまい洗いには「乾燥」が大事

湿った状態で衣類を保管するとカビが生えてしまい、衣類をダメにする原因になります。しまい洗いと衣替えは、湿気の少ない日に行います。乾かした服でも湿り気が気になるなら、除湿機やサーキュレーターできちんと乾かしてからしまうのがおすすめ。


❷服に良い収納環境としまうタイミングが重要

しまう洋服は、衣装ケースやクローゼットなどにしまいますが、必ず晴れた日に行って収納ケースに湿気をため込まないことが大切。日光の当たらない暗い場所に保管しますが、湿気がたまりやすいため、除湿剤を入れてカビの発生を防ぎます。

また、半年ほどたたんだままの状態になるため、しわがあとになってしまうことも。すぐには出さないからといってぎゅうぎゅうに詰め込むのは厳禁です。大切な服は、収納前にアイロンでしっかり伸ばすひと手間で、来シーズンも気持ちよく着られます。

たたんで立ててしまえば、しわになりにくい。余裕を持った収納を。
しわのできるシャツやブラウスには、必ずアイロンをかけて。

【夏服収納POINT】

☑︎ 衣装ケースは暗所

☑︎ 衣替えの目安は気温20℃

☑︎ 衣替えは晴れた日に行う

☑︎ しわを伸ばして、立てて収納

☑︎ 服を積み重ねる場合は下から綿、麻、化繊、デリケートな服の順

☑︎ 詰めすぎずゆとりを持って収納

 

20℃を下回る日が続いいたら夏服をしまう衣替えのタイミングです。また、収納ケースの中は下に湿気がこもるため、綿や朝などのしっかりした服の上にデリケートな繊維を重ねるといいでしょう。

 


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photograph:Mari Yoshioka、Masahiro Morigaki text:Ema Tanaka web edit:Mina Ota
リンネル2023年8月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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