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家事のやりすぎ、見直しませんか? マキさんと考える「時産」で余裕のある暮らし 家事のやりすぎ、見直しませんか? マキさんと考える「時産」で余裕のある暮らし

連載 #暮らしの時産テクニック

これまでシンプルライフ研究家として、お気に入りに囲まれた暮らしや、家事を楽にするアイデアを発信してきたマキさん。その中で行き着いたのが「時産」という新たなキーワードだったそう。自分にとってどんな時間が幸せか、改めて考えてみませんか? 今回は、人生を豊かにする時産についてお話を伺いました。

目次
家事のやりすぎ、見直しませんか? マキさんと考える「時産」で余裕のある暮らし
  1. そもそも、時産とは?
  2. マキ流の時産3カ条
  3. マキさんが考える『時産』で手に入る時間
  4. 時産ってどうやるの? 具体的にみていきましょう!
  5. 実際にはじめてみよう! 時産ポイント3選
  6. お話を伺ったのは、時産アドバイザー マキさん

そもそも、時産とは?

時産・イラスト

「時産は、忙しさから自分を解放し、豊かな時間を生み出すための考え方。今の時代はやることがありすぎて、いつも時間に追われている人が多いですよね。でも大半の人は、自分がなぜ忙しいのか分かっていません。家が散らかっているなら、家事代行やお片づけの専門家に相談すればいいけれど、原因が分からないと対処もできない。そうした人に、時間の使い方のヒントを時産という形で伝えていきたいと考えています」

いわゆる「時短」には、時間に追われてやむなく...といった消極的なイメージがあるのに対して、「時産」はもっとポジティブなもの。

「時産の第一歩は、自分が何をしているときに幸せを感じられて、何をしているときが辛いかを考えてみること。苦手な作業について考えるのは面倒ですが、そこにちゃんと目を向けて、ストレスをなくすための工夫をすることで、もっと楽しいことに時間を使えるようになりますよ」(マキさん)


マキ流の時産3カ条

1.しないを選択する

自分の暮らしに不要なことは「しない」「持たない」と決める。ムダを省き、小さなストレスを摘んでいくことが大切です。

 

2.固定観念を捨てる

家事や育児は「こうするべき」という固定観念は手放す。他人と比較せず、「自分にとっての幸せとは何か」を考えます。

 

3.自分をほめる

上記の1と2を実践できたら、そんな自分をほめてあげること。自分を思いやることで、日々の充実感が高まります。

 

時間を生み出し、慌ただしさから解放されるために必要なのが、固定観念を捨てて不要なものを「やめる」こと。「周りの目を気にせず、自分にとって本当に必要なこと以外は『これはやめてもいい』『削ってもいい』とマインドを切り替えることで、人生がさらに豊かになります」。


マキさんが考える『時産』で手に入る時間

時産・イラスト

休息時間

健康のためには欠かせないのが、しっかり体を休める時間。心にも体にもゆとりが生まれて、幸せを感じられるように。

 

自分の時間

今までは持てなかった、分のための時間も作れるように。好きなことやリラックスに時間を充ててリフレッシュできます。

 

家族友人との時間

家族とゆっくり食後にお茶を飲んだり、気の置けない友人とおしゃべりしたり。大切な人と過ごす時間も増やせます。


時産ってどうやるの? 具体的にみていきましょう!

具体的な時産のためのアクションとして、まず行いたいのは家事の見直しです。

「もっとも時産の効果が出やすいのが、家事。育児や仕事は自分の思いどおりにいかないことも多いですが、家事の大半は自分でコントロールできます。動線や使っているグッズを変えるだけで劇的に楽になることも多いんですよ」(マキさん)

時産家事の例
時産アドバイザー マキさん・キッチンの動線
動線が変わるだけでストレスがひとつ減る
シンクで作業中に、振り向くとすぐ手が届く位置にゴミ箱を配置。「ゴミ箱は調理中に何度も使うもの。そのたびに開けるのは手間なので、フタを開けっぱなしにできるタイプのゴミ箱を使 っています。ほんの数秒・数歩のことでも、積み重なると大きいんです」

実際にはじめてみよう! 時産ポイント3選

1.野菜はまとめて下ごしらえ

野菜を切るときは、すぐ使う分だけでなく、残りもまとめて切っておくとラク。「たとえばキャベツなら、わが家は千切りかざく切りで使うことがほとんどで、ポリ袋に入れて保存します。袋に小分けすると冷蔵庫でも場所をとらないし、切ってある方が早めに使おうと思えるのでフードロスにも効果的」

野菜の下ごしらえ

2.ついで掃除できれいをキープ

時間をかけずにきれいな部屋を保つカギが、毎日のついで掃除。「洗面所で手を洗ったら、ついでに洗面ボウルをお掃除。ほか、玄関まで子どもを見送ったら靴をそろえてたたきを掃いたり、トイレに入ったら便器を拭いたり...。毎日やることと“ついで掃除”をセットにするとスムーズに習慣化できます」

洗面ボウルの掃除

3.靴下は家族別に色をそろえる

長女は白、次女は黒、夫はネイビー...と家族ごとに靴下の色を決めておく。「取り込んだ洗濯物を仕分けるとき、誰のものかをサイズで判断しようとすると意外と面倒ですが、色別なら一瞬で分かります。片方だけ穴があいたり、なくしたりしたときも、別のものと組み合わせてはけるのもメリット」

靴下

お話を伺ったのは…

時産アドバイザー マキさん
時産アドバイザー マキさん
シンプルライフ研究家。夫と2人の娘と暮らすワーキングマザー。SNSやYouTubeを通じて心地よく生きるための家事のコツを発信

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photograph : Keiko Ichihara text : Hanae Kudo illustration : Miho Terashita
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※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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