【女子旅 岡山県】 おしゃれな観光列車 La Malle de Bois（ラ・マル・ド・ボァ）に乗って備前の自然と美食と文化を満喫（後編） 【女子旅 岡山県】 おしゃれな観光列車 La Malle de Bois（ラ・マル・ド・ボァ）に乗って備前の自然と美食と文化を満喫（後編）

自然に囲まれた“学問の殿堂”「旧閑谷学校」

ちょっと通な人にご紹介したいスポットが、現存する日本最古の“庶民のための公立学校”「旧閑谷学校」です。1670年に岡山藩主・池田光政が日本初の“庶民のための公立学校”として創立。日本の歴史に欠かせない多くの偉人を輩出した学校です。

堂々とした入母屋造りの講堂は“学問の殿堂”と呼ばれるに相応しい重厚感。国宝にも指定されていて、儒学の祖・孔子像が安置された聖廟など、国の重要文化財に指定された施設が点在しています。2015年には「特別史跡旧弘道館（茨城県）」「史跡足利学校跡（栃木県）」「史跡咸宜園跡（大分県）」などとともに「近世日本の教育遺産群−学ぶ心・礼節の本源−」として日本遺産第一号に認定されました。

講堂には池田治政が書いたという「克明徳」の言葉が。「克」は力を尽くして事を成し遂げる、「明」は、物を正しく見る力、「徳」は、善や正義をわきまえる高潔な品性と解釈されています。「自分に打ち勝ち、物事を正しく見る目を養い、正しい行いを行動に移す」という意味とのことで、まさに、人を育てることを大切にしていたことが伺えます。

旧閑谷学校では、講堂での論語学習体験や史跡探訪なども実施しています。偉人たちが実際に学んだ場所で実際に受けていた授業を体験したり、敷地を見て回ったりすることができるので、ぜひ体験してみてください。

旧閑谷学校　公式ＨＰはこちら