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【東京のおいしいお店 南青山:のみやパロル】 おいしいもの好きの業界人が愛するお酒と家庭料理の名店! ふらっと一人でも行きたくなるその魅力とは? 【東京のおいしいお店 南青山:のみやパロル】 おいしいもの好きの業界人が愛するお酒と家庭料理の名店! ふらっと一人でも行きたくなるその魅力とは?

連載 #東京おいしいお散歩マップ

人生を自在に切り開く母の背中をみてきました

店の器の多くは親族でもある故・黒田泰蔵氏の 磁器
店の器の多くは親族でもある故・黒田泰蔵氏の磁器。

日暮れ時ともなれば、小さな店の席はあっという間にいっぱいに。食に敏感な出版やファッションの業界人から愛されるお酒と料理の店を開いたのは、みおこさんの母、桜井莞えみこ子さんです。デザイン会社勤務を経てケータリング業を興した莞子さんが店を開いたのは、70歳の時。人生を自在に切り開く母の背中を、みおこさんは見てきました。

「私が子どもの頃にも『ちょっとアメリカのケーキの学校に行く』って、突然家を空けるような人で(笑)。何かしていないとダメだったんでしょうね。店を開けて待っていれば誰かが来てくれて、飲んで食べておしゃべりできる。店での様子を見て、本当にみなさんに愛されているんだなと思いました」

母曰く、店は「最高のおもちゃ箱」。その聖域に、専業主婦で子育て中だったみおこさんが関わり始めたのは、コロナ禍がきっかけでした。営業自粛で意気消沈した母を励まし、常連客からの熱望に応えて店を再開してからは、莞子さんに代わって店を切り盛りする存在に。

「それまでは頼まれても『うーん』とはぐらかしていましたが、店がなくなってしまうのは私も嫌だったから、『手伝うから、やろうよ』と母を説得して……。私がメインになっても絶対に変えたくなかったのは、味。そして、店に来たお客さま同士に会話が生まれ、いつの間にか親しくなっていくような雰囲気ですね。で、気がつくと母もカウンターの向こう側に加わっているという(笑)」

次のページ厨房は舞台のような場所です

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