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:【2025最新】防犯対策を専門家が解説!おすすめグッズ例や女性や子ども・ネットなど犯罪ケース別でできることは?
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2025年最新の防犯対策を専門家が徹底解説。近年の傾向や小さい子供や女性、ネットなどケース別に具体的な防犯対策例・できることをご紹介。リンネル編集部おすすめの防犯グッズ・アイテムもチェックして、一緒に防犯リテラシーを高めましょう!
最新「防犯対策」を専門家が徹底解説!
夏休み前に徹底したい!子どもと私を守る「防犯対策」

毎日のように繰り返される、詐欺や傷害、盗難などの悪質な犯罪。子どもが無防備になりやすい夏休みを前に、防犯についての知識を深め、親子で対策しておきましょう。
防犯対策①
近年の犯罪傾向を知る
わたしたちのまわりではどんな犯罪が多いのか、その傾向を知ることが、防犯への鍵となります。
「昔から変わらず多いのは窃盗被害です」

「近年、女性はどんな被害に多く遭っているのでしょうか。令和5年のデータですが、女性が被害者となっている犯罪のうちすべての年齢層において窃盗が最多。そのほか年代別でいうと、19歳未満の女性では不同意わいせつ、50歳以上では詐欺、それ以外の年齢層では暴行被害が多くなっています。
ただ窃盗被害が多いというのはここ最近の話ではなく、以前から横ばいの状態。やはり女性や子ども、高齢者は常に狙われやすい対象だといえるでしょう。特に路上で被害に遭うケースが多く、中でも自転車の盗難が目立ちます。
電車のなかでも、バッグが開いている状態で乗っているなど無防備な人が多く、とても気になります。盗もうと狙っている人は、目の前にチャンスがあるだけでムズムズして手を出してしまうもの。「自分は大丈夫と思い込まずに、つねに「狙われているかも」という視点で過ごしてほしいですね。
また最近の社会情勢を反映した犯罪でいうと、電動キックボードの事故や被害が増えています。今までは窃盗に遭わないようバッグを車道側に持たないように指導されてきましたが、2023年に電動キックボードも歩行者用通路を通れるように法改正され、歩行者との接触事故やひったくりの被害が多発しています。 そのため路上では常に周囲への警戒が必要です。」(国崎信江さん、以下同)
「最近は〝レスキュー詐欺〞も増加しています」

「水道トラブルや鍵をなくしてしまったときに、ネットで調べた業者に高額請求されたことはありませんか?実は「レスキュー詐欺」といって、HPでは低価格を提示しているのに、作業が終わるとさまざまな加算をされ、10万円といった高額を請求されてしまうケースが相次いでいます。しかもそういった業者は日中に検索しても上位にあがってこないのに、夜間になるとトップにあがってくるという悪質な操作をしていることも。 ひとつの会社が名前を変え、複数のサイトを持っているケースも見受けられます。夜鍵がなくて慌てているときは冷静に判断できない状態。「今すぐ解決してほしい」という心理につけ込む詐欺といえます。
このようなときは、まず警察に連絡を。鍵を落としたことを伝え、落とし物がないかを確認します。 それでもない場合は安心できる業者を教えてもらう、一時的に女性や子どもを預かってくれる場所を相談するなど、警察の人と一緒に冷静な状態で対策を考えることができます。また、鍵をなくしたときはどこに頼るのかを、日頃から探しておくとよいでしょう。」
防犯対策②
ケース別に対策
小さい子どもや学生など世代別の犯罪ケースや、気をつけたいネット犯罪について解説します。
【未就学児~小学生を狙った犯罪ケース】
\ 多いのはコレ! /
● 声掛け事案
● つきまとい etc.
子どもだけでの外出は常に油断できません
「子どもの場合、窃盗と同じくらい声掛け事案も多くなっています。特に午前中や放課後など、登下校中は狙われやすい傾向に。これからの夏休みは時間に関係なく友だち同士で出かけることが増え、無防備になりがち。「外に出ているときには常に危険がある」と思うくらいでちょうどよいでし ょう。
狙われにくくするためにはなるべく一人で行動しないことですが、一人でなければ安全というわけでもありません。子ども同士複数いても声掛け事案は発生しているので、警戒心を持って過ごすことが大切です。
残念ながら、 一部の地域パトロールだけではすべての子どもをカバーしきれません。運転中に信号で止まったときに近くの子どもの様子を確認するなど、地域住民全員が「見守り隊」という気持ちでいることが理想。大人がみんなまわりの子どもたちに目を向け、「困ったことないかな、 大丈夫かな」と日々意識するだけで、大きな抑止力になるはずです。」
未就学児~小学生の防犯対策
「防犯ブザーは必携。普段から訓練を行って」

また横断歩道などですれ違う人の様子を見るという訓練も効果的。加害者は目が合うと『この人はやめよう』と思うものです。日頃からまわりを見る癖をつけておきましょう」
【中学生~成人女性を狙った犯罪ケース】
\ 多いのはコレ! /
● 声掛け事案
● つきまとい
● 盗撮
● 傷害
● 性的暴行
● ストーカー etc.
性犯罪や傷害の被害が一気に増える世代です
「世代別に犯罪事例を見ると、実は中学生・高校生が最も被害に遭っています。 その背景としては、小学生までは地域や親が一生懸命、子どもを守ろうとするのに対し、子どもが中学校や高校にあがったとたん注意喚起の意識が低下し、子どもから目を離してしまうということにあるでしょう。
でも実際は、痴漢や盗撮、不同意わいせつなどの性犯罪や、暴行、傷害といった事例も、小学生以下の世代と比べて格段に高くなっているのです。
では狙われないためにはどうすればよいのでしょうか?最近ではスマホに夢中になってまわりを見ていない人が多いですが、とにかくまわりを見る癖をつけてほしいですね。後ろを振り返るだけでも、とても効果があります。そして相手の目と手を見ること。「目は口ほどにものをいう」という言葉通り、狙っているという意図は目に表れていますし、不自然に手をポケットやカバンなどに入れている行為も危険のサインです。」
中学生~成人女性の防犯対策
「デジポリスの活用を。常に誰かとつながっていることも大事」
【ネットを使った犯罪ケース】
\ 多いのはコレ! /
● ワンクリック詐欺
● SNS犯罪
● 闇バイト etc.
ネットの普及により犯罪も多様化しています
「インターネットの普及とともに、闇バイトや詐欺などさまざまな犯罪が多発しています。ネットサービスの多様化により犯罪に加担していることに気づきにくく、いつの間にか加害者となっていることも。ラクに稼げる、伱間時間に稼げるという募集を見て軽い気持ちで接触してしまうケースや、友人から勧められて犯罪に手を染めてしまうというケースも見受けられます。
対策としては、「高額なバイトには気をつける」ということに尽きます。相場からかけ離れた金額に飛びついてしまったら、それは犯罪なんだというくらいの警戒心を持ってほしいですね。
またSNSを通じて子どもに近づく児童ポルノやゲームなどでの高額請求、マッチングアプリにも要注意。「占い」と称して個人情報を取られたり、写真を要求されたりするケースも相次いでいます。SNSを通じて知り合った人とは直接会わない、個人情報や写真を載せないということも徹底してください。」
ネットの防犯対策
「SNSリテラシーを鍛えて。怪しい話は会社の所在地まで確認を」

防犯対策③
ケアの心得を知っておく
自分や子どもが被害に遭ってしまったら……?適切なケアが、心の状態を大きく左右します。
「まずは子どもの気持ちに寄り添うことが大切」

「子どもが被害に遭ってしまった場合、最初のひとことがとても大事です。それにより信頼してもらえるかどうかが決まるといっても過言ではありません。一番言ってはいけないのは、「だから言ったじゃない」という言葉。心配や悔しさからくるものかもしれませんが、責めてしまうと「ママやパパの言うことを聞かなかった自分が悪いんだ」と心を閉ざしてしまいます。まずは「怖かったね」と受け止めてあげましょう。
そして「話してくれてありがとう」という、感謝の気持ちを伝えます。その後でどんなことがあったのかを聞き、子どもが何から話していいかわからないときには、「答えられる範囲でいいよ、言いたくないことは無理して言わないでも大丈夫」というように少しずつ話を聞いていきます。
親に言いたくないことがあれば、迷わず警察に頼りましょう。警察の中には女性の心理カウンセラーも在籍していますし、学校と比べて被害者対策にも慣れています。その場で親がしつこく聞くより、警察を通じで状況を説明してもらうだけでも安心できます。行くのが不安な場合は、相談窓口「♯9110」の活用を。事件性がなくとも、怖い思いをしただけでも警察は気軽に相談にのってくれます。」
「友人に相談するより、専門家を頼りましょう」

「子どもではなく自分自身が被害に遭ってしまった場合はどうすればよいのでしょうか? 多くの人が友人に相談しがちですが、傷ついた心のケアは、心理カウンセラーや心理士などプロに相談することをおすすめします。被害の内容をどう受け止めるかは友人により異なりますし、期待した通りに受け止めてもらうのは意外と難しいもの。逆にもっと傷ついてしまうことも考えられます。
避けていただきたいのは、自分で辛い気持ちを抱えたまま忘れようとすること。一人で辛さを抱えてしまうのではなく、第三者機関に相談してほしいですね。
最近ではネットで検索した心理カウンセラーに相談する人がいますが、公的な資格を有していないなど、知識や経験不足で安心して相談できる人とは限りません。またくれぐれも占いやスピリチュアル系のサイトに頼るのは避けてください。個人情報を取られるほか、弱った人につけ込むような宗教の勧誘や詐欺被害に遭ってしまうケースも見受けられます。
辛い気持ちや悩みがある場合は、心理カウンセラーのいるクリニックや警察に相談するのが一番です。特にあらゆるケースの被害者窓口である警察は、被害者救済のNPOなどケアを専門とするさまざまな機関と繋がっています。デリケートな内容は婦人警官が対応してくれますし、守秘義務も徹底しているので、安心して相談することができます。」
編集部おすすめ!防犯グッズ・アイテム
紛失防止タグ ¥2,500前後(編集部調べ)/Sanfic
セキュリティスコープ用裏蓋 ¥263(ジョー・プリンス竹下)
BoTトーク シリーズ第5世代あんしんディスプレイ搭載モデル ¥5,280(ビーサイズ)
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text:Nahoko Morimoto illustration:Kayo Yamaguchi web edit & text:Rio Suzuki
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阪神淡路大震災のような自然災害から子どもを守るための研究を始め、20年以上にわたり防犯・事故防止対策を提唱。多くのメディアで被災地支援や防災情報を発信するほか、防災・防犯関連の著書も多数。