LIFESTYLE
:120㎡ 3LDKのヴィンテージマンション|北欧家具を主役にしたリビング&ダイニング:素敵なおうち訪問 Kanakoさん宅 前編
LIFESTYLE
:
素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、築40年ヴィンテージマンションで暮らすKanakoさん一家の住まい。当時の設えを残した佇まいに惹かれて選んだ住まいには、広々とした空間をいかした心地よい暮らしが広がっています。
前編では、家族や友人が自然と集まる円卓のあるリビングや、落ち着いた空間に華やかさを添えるアートや小物、育ちたい盛りの息子さんがのびのび過ごせる工夫など、暮らしのヒントが詰まったお宅の魅力をご紹介します。
KanakoさんのおうちDATA


・間取り:3LDK(120㎡)
・世帯人数 3人(長男)+愛猫ジーナ
PROFILE
Kanakoさん(会社員)
神奈川県の築40年ヴィンテージマンションに暮らす。緑に包まれた外観や、竣工当時の内装が残る唯一無二の佇まいに惹かれて購入。アパレル勤務。夫はリノベーション会社勤務。Instagram:@_411822
POINT 1
大きな家具は
色なじみのいい素材で揃える
大きな家具は、木のナチュラルカラーやホワイト、ブラックなど、空間になじむ色で統一しているKanakoさん宅。
家具選びは、住まいの仕事をしている夫・将平さんが中心になり、夫婦の好みを重ねながら空間をつくっているそうです。
リビングダイニング

廊下から見える、この景色が夫婦揃って大好きだそう
広々としたKanakoさん宅のリビングダイニングの中心には、アルテックのヴィンテージのダイニングテーブルを配置。
「大きな丸テーブルに憧れていて、引っ越しを機に北欧家具taloさんで購入しました。360度どこからでも座れるので来客時にも大活躍しますし、角のないデザインが空間を柔らかく演出してくれるので買って大正解でした。このテーブルを家族で囲んで、ご飯を食べたりお酒を嗜んだりする時間が幸せです」

イルマリ・タピオヴァーラの「スクールチェア」。敷いている大判ラグはIKEAのもの
そして、ダイニングテーブルとは別で小さなくつろぎスペースも設けています。

「ここでは、お風呂上がりに晩酌をしたり、本や雑誌を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしています。キッチンにより近い場所なので、思った以上に使い勝手のよい場所です」
さらに、映画などを見るときはプロジェクターを使って壁に投影するスタイルに。テレビがない分、空間がすっきりと整い、より開放的に感じられます。
POINT 2
家中にイスを点在させて、
どこでもくつろげる配置に
Kanakoさん宅には、スツールを含めると30脚以上のチェアが並びます。ブランドや色合いには特別なこだわりはないそうですが、気づけばアアルトやタピオヴァーラなど、北欧ヴィンテージが自然と集まってきたといいます。
「とにかく夫がチェア好きで、用途を決めずに“いいな”と思ったら購入しているようです。知らないうちに購入していて、今でも増え続けています(笑)。家のなかに、いろいろな“居場所”が生まれているような感覚があります」


座るだけではなく、インテリアとしても魅力を発揮

コツコツ集めた、アルテックのスツール60。ここに集約したものはすべてヴィンテージ
なかでも、Kanakoさんがお気に入りなのは中村好文さんが手がけたキッチンスツール。

「料理がひと段落して一息つきたいときに活躍してくれています。キッチンになじむ素朴なデザインはもちろん、座り心地もよく機能性も気に入っています。最近は猫が座っていることもあります」

POINT 3
ヴィンテージの佇まいが映える、
開放感のあるキッチン

こちらは広々としたキッチン。シンクの反対側にカウンターを備えています。

「シンクや作業台など、一つひとつのスペースが広くて動きやすいので、狭い賃貸時代に比べて料理中のストレスがぐっと減りました。夜、息子を寝かしつけて夫が帰ってくるまでの間に、キッチンスツールに腰掛けてお酒を飲みながらひと息つく時間が、最高の息抜きになっています」


「壁のタイルや木の天板が、ヴィンテージ住宅ならではの味わいで気に入っています。今ではあまり見かけないような、贅沢な造りだなと感じます」

POINT 4
アートや小物で、
空間に軽やかな明るさを添える

広々とした空間を落ち着いた家具でまとめつつ、スタイリッシュになりすぎないように、ポップなアートや小物でほどよい軽やかさを添えています。
「実は、少しごちゃっとした雰囲気も好きなんです。インテリアが全体的に落ち着いているので、作家さんの作品や、手先が器用な母が趣味で作ったものを点在させ、力の抜けた空気感をつくるようにしています」

Kanakoさんのお母さんが作った人形と、アーティスト・長谷川有里さんのぬいぐるみをあわせてディスプレイ
また、アートや写真などは夫・将平さんが選んで集めたもの。どこかシュールな作品が、さりげなく空間に彩りを添えています。
「好きな作家さんやアーティストの個展で、心惹かれるものに出合ったら購入しています。手元に届いてから、どこにどう飾るかをゆっくり決めるのが楽しみなんです」


POINT 5
子どもスペースも、
落ち着いたトーンでまとめる

息子さんは、まさに動きまわりたい盛り。もともとはこのスペースにプレイマットを敷いていたそうですが、インテリアになじみにくかったため、上から韓国のイブルマットを重ねて使っています。そして、ジャスパー・モリソンのコルクのスツールも、息子さんの遊び場に。
「この丸みと低いフォルムが気に入っています。柔らかな素材なので当たっても痛くなりにくく、息子にも安心なんです」

息子さんのおもちゃなどは、アルテックのテーブルの下に収納
「これからは、大人だけでなく子どもにとっても暮らしやすい空間へと整えていきたいです。整理整頓が得意ではなく、自分のものはもちろん、最近は子どもの服やおもちゃも散らかりがちなので、これを機に収納を見直し、持ち物の整理から始めようと思っています」
北欧ヴィンテージ家具を中心に、広さをいかして洗練された住まいに仕上げたKanakoさん宅。そのなかにも、ポップなアートを効果的に使うなど、自分らしい空間づくりのヒントがいっぱい詰まっていました。
その他の素敵なおうち訪問の記事はこちらもおすすめ!
photograph:Tsubottle edit & text:Riho Abe illustration(間取り):Kayo Yamaguchi
※画像・文章・イラストの無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY



































