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:【バルセロナ世界遺産をめぐる旅 vol.1|サグラダ・ファミリア編】 ガウディの建築を知ることは、スペインの時間に触れること。コースや料金情報も。
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2025年の夏、スペイン・バルセロナ。
照りつける太陽の下、石畳の熱を足の裏に感じながら見上げた建物の中に、「建築」という言葉では収まりきらない存在感を放つものがありました。
色、曲線、光、そして時間。
スペイン旅行のハイライトともいえる、ガウディの世界遺産建築「サグラダファミリア」を中心に、「そもそもガウディってどんな人?」というところまで。暮らし部エディターのアカリと柚子が、体験を交えてお届けします。
サグラダ・ファミリアに人生を捧げた建築家、
アントニ・ガウディとは?
彼のことを調べてまず驚いたのは、その人生でした。
1852年生まれ、スペイン・カタルーニャ出身。
自然から着想を得た独創的な建築で知られる一方、晩年は私財のほとんどを使い果たし、サグラダ・ファミリアの建設に人生を捧げた人です。
彼の建築には、直線がほとんどありません。
木の枝のような柱、波打つ壁、骨や貝殻を思わせる装飾。
「自然には直線が存在しない」
——そんなアントニ・ガウディの思想を知ったとき、目の前に広がる建築たちが、まるで生きもののように感じられました。
圧倒されるという言葉では足りない
サグラダ・ファミリアという場所

はじめてサグラダ・ファミリアを目の前にしたとき、うまく言葉にならない声が出たことを覚えています。
空へ向かって伸びる塔、細やかすぎる彫刻。
これは一度見ただけでは分からない場所だと感じました。
中へ入ると外の音がすっと遠のき、天井へと伸びる柱は木の幹のように枝分かれし、見上げるほどに森の中に立っているような感覚に。

ステンドグラスから差し込む光は、時間帯によって表情を変えます。
朝は青や緑、昼には黄色、夕方には赤。
光が床や柱に落ちるたび、空間全体がゆっくり呼吸をしているようでした。
サグラダ・ファミリアとは、
そもそもどんな建築?

2025年現在、世界で唯一「建設途中」の世界遺産であるサグラダ・ファミリア。イエス・キリスト、聖母マリアとヨセフ、この聖家族に捧げられた教会です。
外観には、現在3つのファサード(正面彫刻面)があります。
2026年には、中央に建てられているイエスの塔が完成する予定とされています。それをひとつの節目として、長い時間をかけて続いてきた建設も、ようやく終わりに近づいているといわれています。

実際に歩き、そして塔へと登ってみて気づいたのが、細部に込められた遊び心のような仕掛けでした。
たとえば、受難のファサードにある4×4の魔方陣(写真中央下)。
縦・横・斜め、どこを足しても「33」になる数字の配置は、キリストが亡くなった年齢を表しているそうです。

塔の内部はエレベーターで上がります。
地上から見上げていたサグラダ・ファミリアの造りを間近に感じられるこの時間は、特別感のある体験でした。
すぐそばに見える塔の装飾は、果物の房のような形をしていて、豊穣や命、自然の恵みを象徴しているのだそう。
少し視線を奥へ向けると、現在も建設が続く中央部、イエスの塔の周辺が見えました。

帰りは、下を向くと引き込まれてしまいそうな螺旋階段を下りていきます。
ときどき外に目を向けると、バルセロナの街の気配にふっと気持ちがゆるみながらも、正直なところ少し怖さもあって。
足もとに意識を集中させながら下りていく時間は、「早く地上に着いてほしい」と思ったのも本音です(笑)。
サグラダ・ファミリアに関わる、
日本人彫刻家
サグラダ・ファミリアの彫刻制作に深く関わっているのが、外尾悦郎さん。
彼は、ガウディの思想に強く共鳴し、今も現地で制作に携わり続けている彫刻家です。
サグラダ・ファミリアの彫刻の一部に日本人の手が関わっていると知ったことで、この建築が時間をかけて多くの人に受け継がれてきたものだと、より実感できるようになりました。
「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」のYouTubeには、外尾さんのインタビュー動画があり、ガウディやサグラダ・ファミリアについて、もう少し知ってから訪れたい! という方におすすめです。
実際に行く人へ|コースと料金のメモ
(2025年時点)
■ チケット料金
・基本入場チケット:約26€
サグラダ・ファミリアの内部を見学できる、基本の入場チケットです。
・塔付きチケット:約36€〜
内部入場に加えて、塔へエレベーターで上がることができるチケット。
■ オーディオガイド付きプランがおすすめ
現地でのダウンロードが不安な方は、事前にサグラダ・ファミリア公式アプリをダウンロードしておくと安心です。
建築や彫刻の意味を知りながら巡ることができ、理解がぐっと深まります(日本語対応有)。
※今回、私が利用したのはこちらでした。
■ 入場時間の目安
ステンドグラスから差し込む光は、時間帯によって表情が変わるので、訪れる時間もあわせてチェックしておくのがおすすめです。
■ 予約について
人気のスポットのため、訪問数日前にはチケットが売り切れていることも多く、事前予約は必須!
※料金は予約方法や繁忙期など、時期によって変わる場合があります。
おわりに|サグラダ・ファミリアを見終えて

サグラダ・ファミリアは、「すごい建築だった」という一言では、とても言い表せない場所でした。
実際に歩いてみて、見上げて、登って、下りて。
そのひとつひとつの体験を通して感じたのは、この建築が、完成することだけを目指してつくられてきたわけではないということです。
長い時間をかけて、多くの人の手によって、少しずつ形づくられてきたこと。
そして、いまもその途中にあること。
「ガウディは、完成を見ることを目的にしていなかった」
そんな言葉の意味が、この場所に立ってみて、少しだけ分かった気がしました。
次回の記事では、グエル公園とカサ・バトリョについて。
サグラダ・ファミリアを見たあとだからこそ、より鮮明に感じられたガウディの世界をお届けします。
リンネル暮らし部エディター・
アカリと柚子さん

旅とお酒、そして日々の暮らし。ちょっぴり世界が広がる瞬間を大切にしています。Instagramでは、ナチュラル×トラディショナルなコーディネートを発信。リンネル暮らし部エディターとしてブログも更新中。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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