LIFESTYLE
:イケアを上手に取り入れて。実用的でおしゃれなキッチンツアー|グラフィックデザイナー立古尚子さん宅
LIFESTYLE
:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、グラフィックデザイナー・立古尚子さんが暮らす賃貸マンション。
なかでもキッチンは、イケアのアイテムを上手に取り入れながら、日々の動線や使い勝手を丁寧に整えられていて、実用性と美しさのバランスが心地よい空間。考え抜かれた仕組みや工夫の数々は、すぐにでも取り入れたくなるヒントばかり。暮らしに寄り添う、立古さん流キッチンづくりを拝見します。
立古尚子さんのおうちDATA


・間取り 3LDKの賃貸マンション
・世帯人数 3人(夫婦+娘さん)
PROFILE
グラフィックデザイナー・立古尚子さん
豪モナシュ大学でビジュアルコミュニケーションを学び、グラフィックデザイナーに。紙媒体を軸に、雑貨・インテリアから学校案内まで幅広く手がける。
Instagram:@nao_et_noa
POINT 1
IKEAのキャビネットを組み合わせた
自由度の高い収納スペース

キャビネットは、木とグレーを中心にした立古さん宅のインテリアに、やさしくなじむ佇まい
北欧ヴィンテージの大きな円卓と、壁一面の収納が目を引く、立古尚子さんのダイニングキッチン。
キッチンの壁面が広い間取りを生かし、イケアのキューブ型キャビネット「EKET/エーケト」を組み合わせて、収納力と存在感を兼ね備えたキッチン収納をつくっています。
「こちらのキャビネットは、前の家ではいろいろな場所に分けて使っていたもの。それをこの家ではキッチンに集約しました。扉付きや4マス構成、引き出し式など、使い勝手やスペースに合わせてフレキシブルに選べるところも気に入っています。何より、真っ白すぎない絶妙な白の色味と 、装飾のないシンプルなデザインが好みです」
キッチンの動線に近い場所には、扉のないオープンな4マス構成のキャビネットを設置。特によく使う器を収納し、器に合わせて仕切りを設けることで、取り出しやすさにも配慮しています。

上段はブックエンドを左右に二つ置き、木板をのせて簡易的な仕切りをつけたもの。下段はイケアのレタートレイをそのまま収めて
「器は毎日使うものなので、取り出しやすさをいちばんに考えました。L字のブックエンドを端に置き、その上に木板をのせるというアイデアは、自分でもうまくいった工夫のひとつです。たまたまブックエンドのサイズがぴったりで、少し奥まる形になったことで、結果的に器が取り出しやすくなりました」
また、引き出し式のキャビネットには、お気に入りのマグカップを並べて収納。ぴったり収まるサイズ感も心地よいポイントです。


キャビネットの上には、立古さんが時間をかけて集めてきたヴィンテージの器やオブジェ、とりわけお気に入りのものを、ギャラリーのように心地よく並べています。

「北欧のキッチンでは、ガラス瓶をコルクで塞ぐアイデアをよく目にして、可愛いなと思って真似してみました。瓶の口のサイズに合わせて、コルクを別で購入したものもあります」と、さりげない工夫の積み重ねに、立古さんらしい視点が光ります。
お気に入りの食器たち
立古さんが、ついつい集めてしまうという器たち。キッチンに立つ気持ちをそっと後押ししてくれる存在だそう。

(左上から)中囿義光さんのカップソーサー、フジイチエさんのカップ、フランスのアトリエ「SUPER CERAMICS」のフードボウル、小黒ちはるさんのマグカップ、フジイチエさんのマグカップ、タカノミヤさんのプレート、市岡泰さんのプレート
「もともと、料理が得意でも好きでもなかったこともあり、器をきっかけにモチベーションが上がればいいなと思い、集めはじめました。持っている器のほとんどは使いやすい白が多いですが、グリッド柄や落書きのようなデザインも取り入れて、さりげなく遊びを加えています。北欧のヴィンテージや日本の作家さんのものなど、好みの器を買い集めました」
ほかには、盛り付けるだけで自然と絵になる楕円形のデザインが多く、日々の食卓に頼もしさと楽しさを添えています。
POINT 2
キッチンの設えを生かし、
吊るして乾かすスペースに

シンク上の吊り戸棚は、底板の一部がステンレスパイプになっており、S字フックを掛けられる仕様。洗いものの際に、何かと活躍してくれる場所だそうです。
「前の家では食洗機を使っていたのですが、この家にはなくて悩んでいました。でも、このパイプにS字フックを掛けて、洗い終わったフライパンや鍋、ざる、カッティングボードなどを吊るすようにしたら、驚くほど早く乾いて便利だと気づいたんです。シンクや洗いかごも渋滞しません。棚に備え付けられているので、多少重いものでも安心して掛けられます」
POINT 3
生活感を隠す、
コンロ奥の調味料収納

スパイス料理用の調味料や、数種類の塩を使い分けるなど、こだわりの調味料も多数
コンロの奥には、少しだけ奥まったスペースが備えられています。そこに「SIDE BY SIDE」の3段ラックを置き、 調味料や調理器具を収納。さらに、空いた余白にはカッティングボードなどを立てかけています。
「最初はここをどう生かせばいいのか悩みましたが、この3段ラックのサイズがぴったりで、調味料類が気持ちよく収まりました。奥まっていることで、ダイニングやリビングからは見えにくいところも気に入っています」
POINT 4
見た目も使い勝手も整えた
ドリンクコーナー

ヴィンテージのコーヒーミルも、ディスプレイとしてさりげないアクセントに
キッチンカウンターに設けた引き戸のガラスケース。ここには、コーヒーやお茶のセットをまとめて収めています。

「もともと引き戸はリビング側から開けるように設置していたのですが、最近、キッチン側から使えるように180度回転させてみました。それだけで家事の手間がぐっと減って、コーヒーやお茶を飲む頻度も増えたんです。一度決めたルールも、時々見直すことが大切だと感じた瞬間でした」
コーヒーを飲むときや来客用のマグは、ガラスケースの上に重ねて。ディスプレイするように収納しているのもポイントです。

毎日立つ場所だからこそ、ほんの少しの工夫が暮らしを変え、気分を上げてくれるはず。立古さんのキッチンは、使いやすさと心地よさを大切にしながら、自分らしく育てていく楽しさを感じさせてくれます。
立古さんのおうちの様子は、以下のリンネル2026年3月号のインテリア特集でも詳しく掲載しています。
インテリアがいっぱい!
リンネル2026年3月号は
こちらから購入できます
photograph:Hiroshi Hayashi text:Riho Abe
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY
































棚上は、見せる収納でギャラリー風に