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フィンランド流のホームパーティ<大使館員ラウラさん滞在記・最終回> フィンランド流のホームパーティ<大使館員ラウラさん滞在記・最終回>

特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド
ワンプレートごはん(フィンランドの万能ハーブのディルたっぷりのサーモンのオーブン焼き、ディルで茹でた新じゃが、キノコのクリームソース、フレッシュなサラダ、トマトのハーブマリネ)と人気のオーツミルク

フィンランド大使館商務部でファッションやライフスタイルを担当しているLaura(ラウラ)さん。久しぶりに故郷フィンランドに出張へ! リンネル.jpにて紹介してきたLauraさんのフィンランド滞在記も、今回で最終回。北欧に行った気分で最後までお楽しみください!

目次
フィンランド流のホームパーティ<大使館員ラウラさん滞在記・最終回>
  1. フィンランド案内をしてくれるLaura(ラウラ)さん
  2. フィンランドの暮らしを知りたいならこれ!!
  3. 日本とフィンランドに共通するある習慣と、みんなで楽しむ定番料理
  4. <Laura’s Pick Up>心躍るテーブルアイテム
  5. フィンランドに学ぶ「無理をしないおもてなし」

フィンランド案内をしてくれるLaura(ラウラ)さん

フィンランド大使館員ラウラ・コピロウさん

Moi!(もい)=フィンランド語で「こんにちは」

フィンランド大使館商務部でファッションやライフスタイルを担当しているLaura(ラウラ)です。
先日は2年3か月ぶりに念願のフィンランド出張が叶ったので、最新情報や改めて気づいたフィンランドの素敵なことを皆さんと共有できればと思います。

Instagram:@laura_from_finland

■「大使館員ラウラさんのフィンランド滞在記」記事一覧を見る↗


フィンランドの暮らしを知りたいならこれ!!

フィンランドの暮らしを知るには、何をすればいいか?
チャンスがあれば、フィンランド人の家に遊びに行くのがいいですね。

私も出張中に一度は実家でゆっくりしたかったので、仕事が終わった後に、日本企業の方と一緒にコピロウ家に夜ご飯を食べに行くことに。

場所はヘルシンキの隣町エスポー。18時をすぎても白夜で昼のように明るくて、新緑の白樺も綺麗。

フィンランドでは、インテリアの衣替えをして、家の中でも季節を楽しむ習慣がありますが、6月は夏らしい色味になります。実家の場合は、テーブルクロスやクッションカバー、ペーパーナプキンなど小さいものだけ変えますが、家庭によってはカーテンやラグなど一式を衣替えすることもあります。

フィンランドのラウラさんの実家
夏のクッションカバーは、フィンランドの有名なライフスタイルブランド「Pentik」(ペンティック)のものを愛用しています。

日本とフィンランドに共通するある習慣と、みんなで楽しむ定番料理

フィンランドの家に入る時に、ある習慣が日本と同じですが、それは何でしょうか?

答えは……
靴を脱ぐこと!

靴を脱ぐ小さな玄関があって、靴下か裸足で家に入るのが一般的です。
(海外で靴のまま家に入るのは毎回びっくりしますよね。)

フィンランドは基本的に共働きで、定時に帰ることが一般的ですが、この日は母がちょうど夏休みで、父も早めに仕事を終えて、ご飯などを準備して待ってくれていました。

夜ご飯は、久々のフィンランドだったし、日本企業の方にも定番メニューを食べてもらいたかったので、フィンランド料理の定番が嬉しいな、と事前にお願いしていました。

フィンランド料理の定番の数々
フィンランド料理は、基本的に自分で好きなだけ取ってお皿に盛り付けて食べるセルフサービス式。食べたい分だけ取るので、フードロスは出ないはず。

すると、この日の献立はとってもフィンランドらしく、フィンランドの万能ハーブであるディルたっぷりのサーモンのオーブン焼き、同じくディルで茹でた新じゃが、キノコのクリームソース、そしてフレッシュなサラダとトマトのハーブマリネともりだくさん。

<Laura’s Pick Up>心躍るテーブルアイテム

食器はフィンランドの「iittala」(イッタラ)や「Arabia」(アラビア)、テーブルクロスやペーパーナプキンは「Pentik」(ペンティック)。このようにテーブルクロスとペーパーナプキンの柄を合わせるのを初めてみましたが、母が気に入っているパターンのようで、いつもよりも派手めの食卓に(笑)。

ちなみに、ペーパーナプキンを変えるだけでも、いつもの食卓で簡単に衣替えできちゃうし、とても幸せな気持ちになるので、おすすめですよ。私は「Marimekko」(マリメッコ)やフィンランド最古のテキスタイルメーカー「Finlayson」(フィンレイソン)のものをよく使っています。

ワンプレートごはん(フィンランドの万能ハーブのディルたっぷりのサーモンのオーブン焼き、ディルで茹でた新じゃが、キノコのクリームソース、フレッシュなサラダ、トマトのハーブマリネ)と人気のオーツミルク
飲み物は人気のオーツミルク。

では、この日の食事に話を戻すと、ランチもディナーも基本的にワンプレートごはんが多い。

しかも理想的なプレートが決まっていて、それは食育でみんなに教えられる「Lautasmalli」(ラウタスマッリ)、直訳するとプレートモデルというもの。
どういうことかというと、お皿の半分はお野菜、1/4はタンパク質、1/4は炭水化物で、何を盛り付けるかはその日によって変わるというもの。これを守れば、健康的な食生活が送れそうですね。

この日は、日本から大事なお客さんが遊びに来てくれていたということで、デザートも用意。

調理時間5分の国産ベリーとヨーグルトで作った「Marjarahka」(マルヤラフカ)という伝統的でヘルシーなデザート
調理時間5分のデザート。

国産ベリーとヨーグルトで作った「Marjarahka」(マルヤラフカ)という伝統的でヘルシーなデザート、有名な「Fazer」(ファッツェル)のチョコレートを今回ビルベリー味で、同じお菓子メーカーのマーマレード、そして第2回目の記事で紹介した「Leipäjuusto」(レイパユースト)というチーズとクラウドベリージャム。

フィンランド人は人を家に呼ぶのが好きな人が多く、実家にはいつも親戚や友達、実は私がいない間に日本人の友達も、普通に遊びに来たり泊まったりしています。フィンランドでよく言われているのは、特に東のフィンランド人は明るくて人を家に呼びたがるのですが、西の人はもう少しシャイで内向き。本当かどうかは分かりませんが、父と母は東フィンランド出身で、いつ遊びに行っても大歓迎。

フィンランドに学ぶ「無理をしないおもてなし」

人を家に呼びやすくする秘訣があります。

それは、無理をしない、準備はほどほどに。

実はフィンランドには「手抜きご飯」という概念がなく、調理に5分をかけても、50分をかけても、味が同じであれば同じぐらいご馳走です。そして手作りでも市販でも大丈夫で、簡単なものだからといってあやまる必要はありません。おもてなしは気持ちが大切。

この精神はフィンランド人の生活の仕事や休み方にも表れていますが、無理をすると継続できないので、何でもほどほどにね。

この日はとてもゆっくりできて、幸せな時間が過ごせました。

22時すぎにホテルに帰ってもまだ明るかった。

最後まで読んでいただき、Kiitos!(きーとす)=ありがとう
ではまた、どこかで! Moi moi!(もいもい)=バイバイ

■北欧料理を作ってみませんか? レシピ一覧はこちら↗


edit & text : Liniere.jp
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