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「他者を信頼し、違いを認める」奥深いフィンランドの公衆サウナ空間 「他者を信頼し、違いを認める」奥深いフィンランドの公衆サウナ空間

フィンランド サウナ ロウリュ 北欧 公衆サウナ

日本でもブームになりつつあるサウナですが、フィンランドのサウナとは少し違うよう。フィンランド式サウナの根底にある精神とは? 今回はフィンランドで空前の大ブームの公衆サウナについてサウナ文化研究家のこばやしあやなさんにお話を伺いました。

目次
「他者を信頼し、違いを認める」奥深いフィンランドの公衆サウナ空間
  1. フィンランドの公衆サウナから見えてくる、
    「他者を信頼し、違いを認める」“ オマ・ラウハ(自分の平穏)”の精神
  2. 21世紀のサウナルネサンス到来
  3. 公衆サウナ内のこんなところが“オマ・ラウハ”
  4. 日本の銭湯とフィンランドのサウナの共通性と違い
  5. 教えていただいたのは……こばやしあやなさん

フィンランドの公衆サウナから見えてくる、
「他者を信頼し、違いを認める」“ オマ・ラウハ(自分の平穏)”の精神

フィンランドのサウナの中では、人とのほどよい距離感が自然と保たれるそう。それは、フィンランド社会の人間関係で重要視される「オマ・ラウハ(oma rauha)」という概念に通じるものだというこばやしさん。

「自分の平穏、などと訳される言葉です。自分が干渉されたくないから、他者に対しても寛容になる。自己防衛方法のひとつで、自分が一番大切ともいえますが、根底に信頼関係が育まれる合理的な考え」

公衆サウナに絶対的なルールがないのもその表れ。多少常識はずれなことをしても、相手が楽しそうならその行為を咎めないのだとか。

「サウナに居合わせた人はサウナを楽しみたいという思いを共にする運命共同体。自分の世界に浸りながら、周りにもアンテナを張っている。信頼をもとにした心地いいフィンランド社会が感じられる場所です」

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