北欧

「他者を信頼し、違いを認める」奥深いフィンランドの公衆サウナ空間 「他者を信頼し、違いを認める」奥深いフィンランドの公衆サウナ空間

公衆サウナ内のこんなところが“オマ・ラウハ”

ロウリュするのは
ひと声かけてから

複数の人とサウナを共にするときは、気持ちのよい蒸気も人それぞれ。

「ロウリュしてもいいですか?」とひと声かけるのが暗黙のルールです。「聞かれて「NO」という人はいません。熱いのが嫌な人は、下の段のベンチに移ったり、サウナの外に出たりして、断らず相手に合わせるのもオマ・ラウハです」

聖なる場所サウナに
ふさわしい振る舞いを

絶対的なルールは決まっていません。個人の振る舞いは本人の判断に委ねています。必要なのは最低限のマナー。バケツに水がなくなったら水を足す、サウナ前のかけシャワーで汚れを落とす、ベンチにタオルを敷いてから座るなどの配慮をすると◎。

セキュリティは
あえて強化しない

信頼感の下で運営が成り立っているという、フィンランドのサウナ。

「古い公衆サウナにはロッカーすらありません。心地よさを重視しているから、監視やルールを厳しくしたりしない。信頼されているなかで、誰も悪いことをしようとは考えない感じです」

おしゃべりしてもよし、
一人の世界に興じるもよし

誰かと親密に話してもいいし、一人の時間に没頭してもいいのがサウナの居心地いいところ。

「なぜかサウナの中では、普段話せない深い会話ができるのが不思議。でも一人で楽しみたい人もいるので、邪魔しないように声のボリュームを調整する気づかいが、無意識にできる場所でもあります」

次のページ日本の銭湯とフィンランドのサウナの共通性と違い

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