今日のモヤモヤ、イライラは「お風呂マインドフルネス」でさよなら！ 効果的な入浴法をチェック 今日のモヤモヤ、イライラは「お風呂マインドフルネス」でさよなら！ 効果的な入浴法をチェック

夏は、外気と冷房による気温差などで自律神経が乱れやすい季節。湯船に身を預けて自分自身に向き合うことで、すっきり健やかになれますよ。ここでは、眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さんに、マインドフルネスを実践することの大切さを教えていただきます。

教えてくれたのは
眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さん

公認心理師。赤ちゃんから大人まで睡眠改善のカウンセリングを行うSleepLIVE主宰。科学的根拠のある最新研究を基に、睡眠や入浴等、約4000人を指導。テレビなどでのメディア活動も盛ん。近著『小林式マインドフルネス入浴法』（エムディエヌコーポレーション）。

そもそも、マインドフルネスって何？

端的に表すと「今、ここでの気持ちや経験に基づき、ありのままに受け入れること」。つまり、ほかのことは考えず、「今、ここ」のみに集中することです。反対に、将来のことや心配しても意味のない過去の出来事など、頭の中がさまざまな思考で散らかっている状態を「マインドレスネス」といいます。「マインドフルネス」は教育レベルや老若男女問わず誰でも実践可能で、アメリカでは教育やビジネスなど幅広いシーンで導入され、さまざまな効果が報告されています。

マインドフルネスの効果

“今、ここ”に集中する
マインドフルネス入浴法をやってみよう

「一日10分心と体に向き合う時間を持つ。それだけで毎日の充実感が変わります」

夏場は暑さのため、興奮・緊張状態のときに働き、自動車のアクセルに相当する交感神経が優位に。加えて、特に30〜40代は、休息・リラックス状態のときに働き、ブレーキに相当する副交感神経の数値が低くなりがちなのだそう。

「それにより、この時季の女性のメンタル面でのお悩みで多いのは、イライラして夫やパートナー、子どもにあたってしまうというもの。体のお悩みでは、寝つきが悪い、頭痛、むくみなどが多いですね。心と体の課題を抱えているとき、ぜひ試してほしいのが“マインドフルネス入浴法”。湯船につかっている10分間を使って“今、ここ”に意識を集中し、深い呼吸を行いながら、自分自身の心と体に向き合うというものです」

「日々充実感を持って生きるためには、脳と心と体をしっかり休ませて、次の日を迎えることが非常に大切です。私も以前は万年睡眠不足で、イライラしてしまうこともありました。しかし、マインドフルネス入浴法を実践し、毎日のお風呂での過ごし方を変えるだけで、大きな変化があったのです。真面目な人は0か100かで考えてしまいがちですが、一気にやろうと思わず、何かひとつだけでも取り入れてみると、いい循環がうまれるはず。ぜひ試してみてはいかがでしょうか」

photograph：Yumi Furuya　styling：Kyoko Toyoshima　hair & make-up：Yuka Takamatsu　model：Hanna Kelk　web edit：Riho Abe
リンネル2023年9月号より
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