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河合優実さん「その作品が出ることで、少しでも世界がよくなってほしい」/映画『あんのこと』インタビュー 河合優実さん「その作品が出ることで、少しでも世界がよくなってほしい」/映画『あんのこと』インタビュー

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「不適切にもほどがある!」「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」といった話題作への出演も記憶に新しい、河合優実さんの主演映画『あんのこと』。実在の女性がモデルとなっている、主人公・杏に込めた思いを明かしてくれました。

目次
河合優実さん「その作品が出ることで、少しでも世界がよくなってほしい」/映画『あんのこと』インタビュー
  1. 主人公・杏を「守ってあげたい」と思った
  2. 杏の輝きと“前に進む力”を信じて
  3. 意志を持って発言すれば、自分にあった作品に引き寄せられる
  4. #河合さんに最近のこと、聞きました! Q&A
  5. 映画『あんのこと』
  6. Profile

主人公・杏を「守ってあげたい」と思った

「私のところに来たからには、もう大丈夫だよ」。

実在の事件をもとに作られた映画『あんのこと』で河合優実さんが演じたのは、幼い頃から実母に虐待を受けて育ち、21歳で薬物依存症となっていた主人公の杏。脚本を読んだとき、河合さんは杏にそう語りかけずにいられなかったと振り返ります。

「最初に脚本を受け取ってすぐに、『私がこの役をやるべきだ』『絶対に届けなきゃ』と思ったわけではないんです。そんなに簡単なものではありませんでしたから。それでも、この女性を私が守りたいと思ったし、これから心の中で彼女と手を繋いでやっていこう、という気持ちになったのを覚えています」

俳優として、役のモデルとなった女性を守る。それは、できる限り相手を尊重することでもあったそう。

「普段の私は美味しいごはんも食べられるし、愛情をくれる家族もいる。ジャーナリストや誰かを支援する仕事に就いているわけでもありません。俳優という立場からは、演じることでしか、彼女の力になれる可能性はない。自分に当てはめて考えたとき、もし自分の人生が映画になるとしたら、どういう気持ちで物語にしてほしいか、どういう気持ちで向き合ってくれたら安心できるか、許せるか。そういうことをとことん想像しました。フィクションではあっても、実在した人の人生を映画にして、公開することになるので、最大限に尊重したうえで世に出したかったんです」

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