Adoさん「世界に轟く〈Hibana〉を起こしたい」/ ベストアルバム『Adoのベストアドバム』WEB限定スペシャル・インタビュー Adoさん「世界に轟く〈Hibana〉を起こしたい」/ ベストアルバム『Adoのベストアドバム』WEB限定スペシャル・インタビュー
2020年に発表した「うっせぇわ」の圧倒的な歌声で、音楽シーンに衝撃をもたらしたAdoさん。その後も、リリースした楽曲はどれも大きな話題を呼び、また日本はもちろん海外のライブでも熱狂を巻き起こすなど、驚異的なスピードで時代の先端を駆け抜けている印象です。
メジャーデビュー5周年を迎え完成させたベスト盤は、これまでの活動を振り返ると同時に、今後さらに加速度を上げて進化しようとする姿勢を感じられる内容になっています。
このアルバムの聴きどころや、まもなく開催される2度目の世界ツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana” Powered by Crunchyroll』への意気ごみのほか、めったに聞くことができない普段の暮らしぶりにも迫ってみました。
聞き手の背中を押せる力強い新曲も収録のベスト
━━メジャーデビューしてからとても濃い時間を過ごされているかと思いますが、印象深い出来事を教えてください。
Adoさん(以下敬称略) たくさんの思い出がありますが、特に印象深い出来事は、2022年に行ったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「カムパネルラ」ははずせないかなと思います。私の一番の夢でもあった場所でのライブが叶ったという、人生にも大きな影響を与えてくれた日でしたので、メジャーデビュー以降で特に印象深く残っております。
━━5 年間の活動のなかで変化した部分、「大人になったな」と感じるのはどんなときでしょうか?
Ado 考え方は変わってきた部分が大きいと思います。より自分自身のことを客観視することが増え、視野が広がり、ファンのみなさんやまわりの支えてくださるスタッフの方々のご意見を踏まえたうえで、自分自身の歌の活動と向きあう機会も、多くなってきました。以前よりは落ち着いた部分も増えてきたのかなと思っております。
━━ライブ映像などを観て、成長を感じることはありますか?
Ado ライブ・パフォーマンスは成長したかなと思います。当初は、たどたどしい部分もありましたが、今はありがたいことにたくさんのライブをさせていただけて、場数を通して成長したと感じる部分が大きいため、現在のステージのほうがより見応えがあると思います。昔のパフォーマンスは幼さというか、自分の未熟な部分が見えて、それは逆にファンのみなさんにとっては成長の姿を楽しんでいただけるのではないかと思います。
━━アーティストとして活動を始めてから、歌に対する気持ちはどう変化してきましたか?
Ado 歌い手としてメジャーデビューした当時は、自分の歌をひとりでも多くの方に聴いてもらいたい、自分の思いや考え、存在を見てほしいという思いが強く、
感情をそのまま表現していた部分がありました。ここ最近は、いろんな経験を積んで、いろんな感情と向きあう機会が増えましたので、歌う内容や、楽曲への気持ちの寄り添いかたが変化していると思います。特に「エルフ」は、幅広い世代の皆様に楽しんでいただけるような楽曲、歌いかたになったのかなと。今後は、日本語だけでなく、いろんな言語で歌ってみたいという気持ちが高まっています。
━━このたび、デビュー5周年を記念した初のベストアルバム『Adoのベストアドバム』が完成しました。収録曲のなかで、デビュー当時の自分に聴かせたい曲はありますか?
Ado なかなか難しい質問ではありますが、特にディスク2に収録されている「桜⽇和とタイムマシン with 初⾳ミク」は、デビュー当時の自分に聴かせたいと思います。憧れの歌い手のまふまふさんに書き下ろしていただき、かつ私をずっと支えてくれたボカロ楽曲を多く歌っている初音ミクさんと一緒に歌うことができて、自分の原点を振り返ることができました。デビュー当時の自分に聴かせたら、感動で横転してしまうのではないかなと思います。
━━作品にはこれまでのヒット曲はもちろん、新曲2曲も収録されていますね。どんな内容になっていますか?
Ado まず「わたしに花束」ですが、これは「ジョージア」新CMソングとして、HoneyWorksさんに書き下ろしていただいたものです。朝の出勤前や学校に行く前など、がんばりたい瞬間に聴いていただきたいような、たくさんのみなさんの背中を押せるような、元気にあふれた素敵な1曲です。たくさんの世代の方に聴いていただきたいという思いがあります。もう一曲の「ロックスター」は、私の楽曲ではおなじみとなっているjon-YAKITORYさんに書き下ろしていただきまして、丸紅新企業広告CMソングとなっております。とてもライブ映えするような、聴いていても心が燃えたぎる、ものすごくかっこいい楽曲です。いつかこの楽曲をライブで披露することをとても楽しみにしております。
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