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調理を始める前の心得とは?【人気料理家に聞くおいしさの秘訣 part 1】 調理を始める前の心得とは?【人気料理家に聞くおいしさの秘訣 part 1】

料理家が伝授する調理のコツ

いつもの料理がもっとおいしくなるヒントは、「レシピに直接書いていないこと」の中に詰まっています。全4回にわたって料理の腕前が即上がるポイントを、総勢7名の人気料理家に教えていただきます。part 1は、調理を始める前の心得について。榎本美沙さん、中川たまさん、マツーラユタカさん、黄川田としえさんに教えていただきました。

料理がもっとおいしくなる
調理を始める前の心得 #01

【献立を作る順番を考えてから取り掛かる】

「少しおいても状態が変わらない和え物などは先に作り、汁物など温かいものや麺類などのできたてがおいしいものなどは、作ってすぐに出せるのが理想的。調味料を混ぜておく、薬味を刻んでおくなど、段取りが大切です」(榎本美沙さん)


料理がもっとおいしくなる
調理を始める前の心得 #02

【調理する前に仕上がりをイメージする】

「盛り付けたい器や仕上げ方によって、食材を切る大きさなども微妙に変わってきます。まずはどんな料理に仕上げたいのか、明確にイメージしてから準備を。そうすると、調理もはかどります」(中川たまさん)


料理がもっとおいしくなる
調理を始める前の心得 #03

【野菜の状態を観察してから調理法を考える】

料理家が伝授する調理のコツ

「同じ品種の野菜でも、産地や時季によって硬さや水分量などが違います。色や形、断面などの見た目の違いを観察したり、生でかじったり、火を入れたりして試しながら、個性に合う調理法を考えるのは楽しいもの。たとえばキャベツは、出始めは生でコールスローなどに、時季後半は硬くなるので炒め物やオーブン焼きに。日々、食材を観察し続けることで、料理の基礎体力が上がります」(マツーラユタカさん)


料理がもっとおいしくなる
調理を始める前の心得 #04

【手は抜いても、心は抜かず】

「嫌々作るとでき映えに不思議と影響するので、手抜きする日でも“おいしいものを食べたい”という気持ちは大事に。ホットプレートで作るビビンバやタコライスなど、肉も野菜も食べられるメニューは忙しい日に大活躍」(黄川田としえさん)


教えてくれた 4名の料理家さんprofile

料理家の榎本美沙さん
榎本美沙さん
料理家・発酵マイスター。発酵食品や旬野菜のレシピが人気。 YouTube公式チャンネル「榎本美沙の季節料理」も好評。
Instagram:@misa_enomoto
料理家の中川たまさん
中川たまさん
料理家。旬の食材や保存食のレシピが人気。近著に『つるんと、のどごしのいいおやつ』(文化出版局)。
Instgram:@tamanakagawa
料理家のマツーラユタカさん
マツーラユタカさん
物書き料理家。フードユニット「つむぎや」として活動後、山形・鶴岡で季節のごはんと生活道具の店「manoma」を営む。
https://manoma-tsuruoka.com
料理家の黄川田としえさん
黄川田としえさん
料理家。食育活動にも注力。著書に『ホットプレートひとつで ごちそうごはんができちゃった100』(主婦の友社)など。
Instagram:@tottokikawada

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illustration:Naoko Horikawa text:Kaori Akiyama web edit : Riho Abe
リンネル2023年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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