HEALTH
:【今日の一養生 7月2日】気持ちを上向きにしてくれる、呼吸が深くなるツボ:漢方養生で毎日上々!
HEALTH
:
少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。
漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。
山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。
毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。
7月2日
気持ちを上向きにしてくれる、呼吸が深くなるツボ
まだまだ湿気が多いこの頃、今日は蒸しタオルを使った重だるさのセルフケアについてお伝えさせていただきます。
蒸しタオルのつくり方やツボを温める時間に関しては、6月17日の投稿をご参考にしてくださいね。
湿度が高いときに、体が重だるくなるという方は、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっている場合があります。
人間の体にとって水分は必要なものですが、余計な水分は体から排出する必要があります。
湿度が高い日に、洗濯物が乾かないのと同じように、空気中の水分量が多いと、体から蒸発する水分量(不感蒸散といいます)は減ります。
実は人間の吐く息からは、1日の尿量の1/3(約400mL)の水分が排出されています。
つまり、湿気の多い日に呼吸が浅いと、排出される水分量は減り、むくみやだるさにつながってしまいます。
本日おすすめするのは、膻中(だんちゅう)のツボです。膻中は、“気”に関連した病に効くツボとして古くから有名で、武道では急所の一つでもあります。
ここを温めて上手に緩めることで、呼吸が深くできるようになる場合があります。
場所は、乳房と乳房を結んだ間と、正中線が交わる場所、胸骨という骨の上にあります。
添付のツボMAPをご確認ください。
呼吸が浅い方は、この辺を探ってみると、ツーンと痛い場所が見つかるでしょう。
このツボを中心に、肋骨にかけて蒸しタオルを当て、温度の力でじっくりと緩めてみてください。セルフケアの前と後に、大きく呼吸をしてみて、セルフケア後に呼吸が自然と深く吸えるようなら成功です。
精神的に落ち込みやすい方も、姿勢が悪く、呼吸が浅いことが原因の一つと考えられます。
呼吸が深まるだけで、気持ちも明るく、姿勢もよくなっていくので、気づいたら呼吸をチェックするようにしてくださいね。
一つずつできることを増やして、楽しく養生ライフを積み重ねていきましょう。
今日もよい一日をおすごしください。


PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。
illustration:moxies edit:Nao Yoshida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY

































