HEALTH
:【今日の一養生 7月5日】鍼灸治療の効果を引き出す秘訣:漢方養生で毎日上々!
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少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。
漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。
山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。
毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。
7月5日
鍼灸治療の効果を引き出す秘訣
本日は、鍼灸院に今から行ってみようという方や、行ってみたけどいまいち変化を感じられなかったという方に、 効果を引き出すための二つの秘訣をお伝えします。
一つ目の秘訣は、「自分の状態を的確に説明することで、最適な方法を選ぶためのヒントを治療者に与えること」です。
東洋医学は、基本的な考え方として、全身の状態と患部の状態は関連していると考えます。
つまり、患部は単独で病んでいるわけではなく、さまざまな場所からの影響を受けているとしています。
このため治療者は患部だけでなく、全身の状態に対する質問をして、方法の最適解を導き出そうとします。
このときに正確な情報があると、選択がしやすくなるのです。 例えばどんな質問であるか、いくつか例をご紹介します。
【症状】症状はいつから、どんなときおきますか。何をした後に悪化または緩和しますか。
【食生活】普段、どんなものをどのくらい食べて飲んでいますか。時間は決まっていますか。
【便・尿】お通じは毎日ありますか、すっきりと感じるくらい出ますか、硬いのか柔らかいのか、色は薄いのか濃いのか、トイレに行く回数など 。
【眠り】寝つきはよいですか、夢は多いですか(眠りの深さ)、夜中に起きますか、目覚めはよいですか、などです。
筋肉やお腹などの状態、血管の状態などからも全身状態はわかりますので、完璧に正確に答える必要はありませんが、 自身の体調を観察し、客観的に把握している事は養生の肝にもなります。
自分がどんなときに頭が痛くなったり、お腹を下すのかを簡単にメモをしておくと、規則性が見つかり、原因の解明に繋がることもあるからです。
二つ目のポイントは「普段の養生が大切」です。
養生をしている人ほど、治療で治りやすい傾向があります。 鍼灸治療院では、患者さんに治療後、どのような変化が生じたのかをみて、次の一手を決めて、治療を続けます。
もし、体を冷やしすぎていたり、お酒を飲み過ぎていたり、極度の睡眠不足などがあると、鍼灸による変化が素直には現れず、治療方法の判断が難しくなってしまう場合もあります。
治療院に通っているからといって、自分の体を治療者に任せるのではなく、ご自身で養生することが、健康への揺るぎない近道です。
どうしても体調管理が難しかった場合には、治療前に簡潔に伝えておくと、治療者も考慮して治療にあたれるでしょう。
また、鍼灸院に行った直後は、激しい運動や長時間の温泉、食べすぎ、過労などを控えて、リラックスして早めに寝るのが治療効果を引き出すコツになります。
今日もよい一日をおすごしください。

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。
illustration:moxies edit:Nao Yoshida
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