LIFESTYLE
:【平屋のインテリア】半個室のキッチンや造作ベンチがお気に入り。ジャンルレスに集めた好きなものに囲まれて|素敵なおうち訪問 本田さん宅:後編
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:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回は、愛知県で暮らす、本田拓郎さん・真由さん夫妻が「アイクラーホーム」を原点につくった、中庭を中心にした開放的な平屋のおうちへ。
後編では、住み始めてからのインテリアと暮らしにフォーカス。お気に入りの家具やアート、家族から受け継いだものなど、ジャンルや年代にとらわれず自由に取り入れながらつくる、本田さん家ならではの空間と、暮らし方をご紹介します。
本田さんのおうちDATA


・3LDK+中庭(101.03㎡)
・世帯人数3人
[PROFILE]
本田 拓郎さん&真由さん
愛知県で娘と3人暮らし。2023年、真由さんの実家の敷地内に、憧れのアイクラーホームをイメージした平屋を新築。中庭を中心に各部屋がゆるやかにつながり、大きな窓から光が差し込む開放的な間取りが特徴。拓郎さんは金融関係の会社に勤務、真由さんは事務員として働く。
キッチンは、
あえて“こもれる”半個室に

「キッチンは妻の聖域です」と話す拓郎さん。リビング・ダイニングの一角にありながら、収納棚でゆるやかに仕切られたキッチンは、真由さんの希望で、あえてオープンにしすぎない半個室に。
「家を建てる前に海外のインテリアをいろいろ見ていて、少し隠れたようなキッチンが素敵だなと思っていたんです。自分だけの空間があるほうが私には合っていると思いました」と真由さん。

レンジフードも白ですっきりとした印象。
リビングダイニングとの間に設けた収納は、キッチン側から食器などをしまえるつくり。ほどよく視線を遮ってくれるため、生活感が出やすいキッチンまわりがリビングから見えすぎないのもお気に入りポイントだそう。

カウンターの下に設けた食器棚。
その一方で、キッチンの中にはしっかり見せる収納もあり、メリハリをつけて。

ダイニングから見える棚は見せる収納に。
パッケージが素敵な食品をはじめ、海外の通販サイトなどで見つけた日用品、かごやせいろなど、好きなものを並べて楽しんでいます。


白いタイルには黄色の目地を合わせ、ほかの部屋では白で統一したブラインドも、キッチンだけは黄緑色に。木の天井や白いレンジフードなど、真由さんらしい色づかいと遊び心がちりばめられています。

そして、このキッチンができたことで、料理の楽しみもさらに広がったそう。
「もともと料理は好きだったのですが、この家になってキッチンが広くなり、より趣味として楽しむようになりました。家族のごはんをつくり終えたあと、自分のためだけに料理やお菓子をつくっていて。料理をする時間が日々の癒やしになっています」
やるべきことを終えた夜、真由さんはキッチンへ。同じ家の中で、家族それぞれが思い思いに好きなことに没頭する。そんな自由な時間も、この家での暮らしの楽しみになっているようです。

家の真ん中にある、
コーナー窓とベンチ

海外の住宅やインテリアからも多くのヒントを得た本田さん夫妻。ダイニングで目を引くコーナー窓と造作ベンチも、そのひとつです。
「妻が海外のインテリア実例で見つけたイメージを設計士さんに伝えてかたちにしてもらいました。家具職人ではなく大工さんにつくってもらったので、コストも抑えられました。家族で食事をするときはもちろん、友人が遊びに来たときにも、みんなでわいわい座れるので重宝しています」

ジャンルにとらわれず、
自由に楽しむインテリア
前編でも紹介した「アイクラーホーム」をベースにした住まいですが、家の中を見渡すと、いわゆる“アメリカンスタイル”だけにまとめていないのも本田さん宅らしさです。
「私自身はヨーロッパのブランドやアンティークも好きなので、いろいろなものが自然に混ざり合う空間にしたいと思っていました。アメリカの雰囲気に寄せすぎず、好きなものを自由に取り入れられる、ちょうどいいバランスを目指しました」と真由さん。

リビングでひときわ目を引くのが、壁一面に設置された「Vitsoe(ヴィツゥ)」のシェルフ。ドイツのデザイナー、ディーター・ラムスが1960年にデザインしたもので、イギリスから直接取り寄せたそう。

サイズやパーツを空間に合わせて選べるため、収納するものを考えながらプランニング。お気に入りの本、オブジェや雑貨を飾るオープン棚と、生活用品をしまえる引き出しを組み合わせています。
家を設計する段階から「絶対に置きたい」と考えていたほど、ふたりにとって思い入れのある家具です。
また、洗面台に使ったのはヴィンテージのチェスト。既製の洗面台を選ぶのではなく、チェストに洗面ボウルを取り付け、オリジナルの一台に仕立てました。毎朝、中庭を眺めながら身支度ができるのもお気に入りなのだそう。
家具やアート、オブジェも、特定の作家やジャンルにこだわらず、ふたりが「いい」と感じたものを選びます。なかでもアートは、色があったり、遊び心を感じたりするものがお気に入り。置く場所を決めずに迎え、ふたりで相談しながら、空間全体の色のバランスを見て居場所を探すことも多いそう。


さらに家のあちこちには、真由さんのおじいさまが海外で集めたものや民藝品もちらほら。家を建てる際、おじいさまのコレクションの中から、ふたりが気に入ったものを譲り受けたそうです。
新しく迎えた家具やアートに、家族から受け継いだもの、そして部屋のあちこちに点在するグリーン。国も年代も異なるものが自由に混ざり合いながら、空間で調和しています。

家が完成してからも、新しいインテリアを迎え、アートを飾り、それぞれの時間を楽しんでいる本田さん家族。住み始めてからも、暮らしに合わせて少しずつ手を加えていくことを楽しんでいます。
これからまた好きなものが増え、家族の過ごし方が変わっていくたびに、この家にも新しい景色が生まれていきそうです。
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photograph:Tsubottle edit & text:Riho Abe illustration(間取り):Kayo Yamaguchi
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