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【妊活白書】妊活中は夫婦間のコミュニケーションがより大切:大山加奈さん 【妊活白書】妊活中は夫婦間のコミュニケーションがより大切:大山加奈さん

妊活,不妊治療,夫婦コミュニケーション

妊活中は、一人で不安やつらさを抱え込んでしまったり、ケンカが絶えなかったりするもの。妊活を経験し、2021年2月に双子の女の子を出産した、元バレーボール女子日本代表の大山加奈さんに、妊活中の夫婦のコミュニケーションについてお話を伺いました。

目次
【妊活白書】妊活中は夫婦間のコミュニケーションがより大切:大山加奈さん
  1. お話を伺ったのは…大山加奈さん
  2. 焦る気持ちから結婚後すぐに妊活をスタート
  3. 2年の休養期間を経て妊活を再開するまで
  4. 直接伝えにくいこともLINEでは素直になれる

お話を伺ったのは…大山加奈さん

PROFILE
元バレーボール女子日本代表。1984年生まれ。高校在学中に日本代表に選出され、オリンピック、世界選手権、ワールドカップと三大会すべての試合に出場。“パワフルカナ”の愛称で親しまれ、日本のバレーボール界を牽引。2021年2月に双子の女の子を出産。

焦る気持ちから結婚後すぐに妊活をスタート

タイミング法、人工授精、体外受精と、約5年間の妊活を経て、双子の女の子を出産した大山さん。
「現役中はとにかくケガが多く、体を酷使していました。基礎体温はグラフがガタガタで。平均35℃台で、34℃台のときもありました。結婚が決まり、ブライダルチェックをすると、AMH値(※)が低く、当時30歳なのに42〜43歳相当の数値が出てショックでしたね。ときを同じくして母のがんも見つかり、孫の顔を見せたいと焦る気持ちがありました」

結婚後すぐのころ、ご主人に妊活を始めたいと相談するとき、かなり切り出す勇気が必要だったそう。
「主人はもともと結婚願望があまりなく、子どももほしいと強く思っていなかったので、どう伝えるべきか迷いました。いざ伝えてみると、反対することはなかったですが、すごく協力的だったわけでもないですね。言い出したら聞かない私の性格を知っているので(笑)。好きにしたらいいよという感じでした」

2年の休養期間を経て妊活を再開するまで

タイミング法を1年、人工授精を1年、その後、体外受精にステップアップするも結果が出ず。
「心が折れることは何度もありました。今思えば“こんなに大変なんだよ”という気持ちを主人と共有したかったけれど、口にすることで“そんなにつらいならやめていい”と言われてしまいそうで、自分の中に溜め込んでいましたね。主人は私の現役中の苦労を知っているので、同じ思いをくり返してほしくないという気持ちがあったのだと思います」

不妊治療中、講演や取材などで全国を飛び回っていた大山さん。
「仕事と妊活の両立は本当に難しいです。経済的な負担も大きく、精神的にもつらくなり、一度お休みすることにしたんです」

約2年間、妊活をやめていた2020年初旬。コロナ禍により、多くの仕事がキャンセルに。
「時間ができたので、また始めてみようかなという、気軽な気持ちで不妊治療を再開しました」

直接伝えにくいこともLINEでは素直になれる

すぐにふたつの受精卵が着床し、36歳で双子を授かりました。
「子どもに積極的ではなかった主人も、今は、娘たちにデレデレ(笑)。価値観って変わるものなんですね。振り返ると、最初の妊活期間は、自分で自分を追い込んで、かなりストレスがあったのだと思います。主人がやさしさから“がんばらなくていいよ”と言ってくれても、“協力的じゃない”と捉えてつらくなったり。相手を思いやってこそなんでしょうけど、チームスポーツを経験してきて感じることは、伝わらないと意味がないんですよね。とはいえ、口下手な二人なので直接伝えにくいことはLINEで送るようにしています。外出しているときに送り合い、溜め込んでいた気持ちが軽くなることもありましたね」


※女性の卵巣予備能がわかる指標


illustration:Ayaka Otsuka text:Chie Sakuma web edit:Mina Ota
リンネル2022年4月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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