LIFESTYLE
:【吉田羊さんの着物と12のアソビゴコロ】 第2回 ワントーンでアソブ
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:アンティーク着物を愛する吉田羊さんが、四季折々に着物のおしゃれを楽しむ様子を撮り尽くしたフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』(宝島社)を発売。その至極の着こなしの数々から、「着物で遊ぶ」をテーマに切り取ったアソビゴコロあふれる着物語りを12か月に渡って綴っていきます。第2回で遊ぶのは「ワントーン」。
こんにちは、吉田羊です。
着物スタイルだからこその「アソビゴコロ」お伝えする連載。
今回はワントーンで楽しむ色合わせがテーマ。
ブルー系同士、オレンジ系同士など、好きな色の仲間であそんでみましょう。
同系色で合わせるときは単調にならないように注意して。
私が好きな色はブルー系。気づくと青や水色、ネイビーばかり手に取っているほど好きです。
同じ仲間同士の色はもちろん相性がよくまとまりやすいですが、単調になりがち。間違えば地味になるので、どこかにアクセントになるようなアソビを忍ばせることが大事なのです。
グラデーションの色合わせは、異素材でハズしを。

こちらは夏の日に「潮風を感じに行こう!」とコーディネートしました。夏、海ということで好きなブルー系を存分に発揮できる!とばかりに、白→水色→青とグラデーションで色合わせ。テーマを「水」と決めて、帯の柄も帯留めも波がモチーフ。シルバーの波型の帯留めにはよく見るとパールがついています。変化球としては、ビニール素材のクラッチバッグ。異素材でアソビをプラスすることで、全体がピリッと引き締まるんです。何よりスケルトンで涼し気だし、ディテールがとても凝っていて、「マメクロゴウチ」で見つけたときは「これは使える!」と即決でした。

同系色の中に変化球カラーを忍ばせて。
ある春の日にレトロな喫茶店へ。冬から春になると感じる青空をイメージして、こちらも「全体を大好きなブルー系にしよう!」と考えたコーディネート。着物の中に群青からビビッドな水色まで入っていて、青好きとしてはたまらない一枚。ですが、青ばかりだとやぼったくなってしまうので、アクセントカラーに黄色が入った着物を選びつつ、帯の色を青みがかった紫に。帯締めは薄い黄色にして、着物の柄とリンクさせています。因みにこの手袋はフランスの蚤の市「クリニャンクール」で買ったもの。お店の手袋を片っ端から試着して選んだ精鋭です。


淡い色のコーディネートには、深く濃い色を挿し色に。
これでもか! と、さまざまなピンクの色合わせを楽しんだコーディネート。好きな花である「芍薬」の花びらの重なりを着物で表現してみました。青みがかったピンクと黄みがかったピンクがバランスよく見えるように重ねる順番も考えて。ポイントは半襟に使ったやや深い紫。実は三番目の着物の紫の模様とリンクしています。濃い色が入ることで淡いピンクが引き立ち、全体を軽やかに見せてくれるんです。大人っぽさが加わるのもいいですよね。裾の方には実は結構大胆な色のバラ柄が入っていて。私だけが知っている隠れたアソビです(笑)。


着物のように重ねていく色合わせは難しいと思うかもしれませんが、
自分自身の「この色好きセンサー」が発動して選んだものは自然と馴染むもの。
まずは好きな同系色を合わせてみて、どこかに一つ変化球を忘れずに。素材だったり色調だったり、アクセサリーだったり。好きな色に包まれていれば、それだけでウキウキです。
吉田羊さんのフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』好評発売中です!
こちらもチェック!
キモノ語り:Yoh Yoshida edit & text:Masaki Takeda(mineO-sha)
photograph:Emiko Tennichi、Yuki Kosuge & Koji Fujii
※人物カットはフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』(宝島社)から
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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