LIFESTYLE
:【吉田羊さんの着物と12のアソビゴコロ】 第5回 イベントをアソブ
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:アンティーク着物を愛する吉田羊さんが、四季折々に着物のおしゃれを楽しむ様子を撮り尽くしたフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』(宝島社)を発売。その至極の着こなしの数々から、「着物で遊ぶ」をテーマに切り取ったアソビゴコロあふれる着物語りを12か月にわたって綴っていきます。第5回で遊ぶのは「イベント」。
こんにちは、吉田羊です。
着物スタイルだからこその「アソビゴコロ」お伝えする連載です。
今回のテーマは一年のさまざまなイベントを着物で楽しむアイデア。
お正月、バレンタイン、ひな祭り、七夕、ハロウィン、クリスマス……。
世の中がイベントムードになっているときこそ、おしゃれを楽しむとき!
「ちょっと派手かも?」くらいがちょうどいいイベントごとで
着物LOVERの本領を発揮して!
イベントを象徴する色やモチーフを取り入れて。
例えばクリスマスなら赤と緑、バレンタインならブラウンとピンク、ハロウィンならオレンジと黒……。イベントごとにイメージカラーってありますよね。また、クリスマスなら雪の結晶や星、バレンタインならハート、ハロウィンならかぼちゃなど、イベントを象徴するモチーフってパッと思い浮かぶのでは? そんなふうに、イベントをテーマにするとコーディネートを考えやすいんです。祭事だけでなく季節の風物詩を着物で表現するのも楽しいもの。春夏秋冬、さまざまな柄があるアンティーク着物ならではの組み合わせを考えてみましょう。
西洋のイベントは洋物でバランスをとる。

こちらはハロウィンの頃に考えたコーディネート。この帯の柄、「ジャック・オー・ランタン」に見えませんか? 実際はさまざまなお面と黒猫が描かれた帯なのですが、「ハロウィンキャラクターに似てる!」と思って手に入れました。着物は蜘蛛の巣柄、耳元にはおばけのモチーフのピアスを選んでイメージを統一。ベレーやバッグ、ストッキングまで黄色系で合わせて。ハロウィンは西洋のお祭りなので、足元はパンプスに。パンプスを履くときは少し短めに着付けるのもポイントです。

クリスマスの景色を着物で表現。




クリスマスといえば赤と緑ということで、手袋とイヤリングは緑に。冬時期、黒のタートルは洋服でも定番ですが、着物でもコーディネートの引き締めアイテムとして、寒さ対策として活躍します。
マイ・イベントを表現するのも楽しい。

イベントはなにも祭事に限ったものではありません。自分にとって「イベント」であればなんだってテーマになります。例えば誕生日、なにかの記念日、卒業や入学なども。私はイチゴが好きなので、イチゴ狩りのシーズンは一大イベント! 「着物を着てイチゴ狩りに行きたい!」と思っていたときに、このイチゴ柄の帯を見つけたときは大興奮でした。この帯の柄の色とリンクする着物を選んでコーディネート。足元は歩きやすいようにパンプスを選んで。水色のイチゴ柄に合わせて、手袋と帯締めを水色にしています。


私にとって誕生日のイベント時期には節分があるので、鬼の柄の帯を生かしたコーディネートを考えたりもしています。大切な人の誕生日や記念日に、その人の好きなモチーフを着物の柄に忍ばせて会いにいくというのも、さりげない祝いの気持ちになります。着物を気持ちを伝えるツールにすることも、大人ならではの遊び心ですね。
吉田羊さんのフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』好評発売中です!
こちらもチェック!
キモノ語り:Yoh Yoshida edit & text:Masaki Takeda(mineO-sha)
photograph:Kayoco Asai(model)
※人物カットはフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』(宝島社)から
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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