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:【女子旅 北海道 白老町:宿泊編】 星野リゾートの温泉旅館「界 ポロト」で、はまじさんとアイヌ文化に触れる五感旅
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北の大地に息づくアイヌの文化、そして自然の恵みにふれるひとときを。はまじさんこと浜島直子さんとともに、北海道白老町(しらおいちょう)の深くてやさしい、魅力ある旅をご紹介します。
今回は、星野リゾートの温泉宿『界 ポロト』から、アイヌ文化の魅力やこの土地ならではの楽しみをお届けします。
1. 海も山も湖もすべてが美しい。アイヌ文化の継承地へ
生まれも育ちも北海道のはまじさんと訪れたのは、豊かな自然に抱かれた白老町。ここは、今もなおアイヌ民族の文化が息づく特別な場所。涼やかな空気に包まれた北の大地は、ふと北欧を思わせるようなムードも感じます。
「年に数回は北海道へ帰省しますが、白老町をじっくり巡るのは初めてです」と語るはまじさん。道民のルーツともいえるアイヌ文化にも興味津々。
ポロト湖のほとりにたたずむ温泉宿『界 ポロト』を拠点に、自然とともに生き、暮らしの知恵が宿るアイヌ文化から、インスピレーションを受ける旅がはじまります。
「界」シリーズとは?
星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブラン ド。良質な温泉はもちろんのこと、モダンな和の空間や伝統工芸品、地域ごとの個性あふれる 文化体験、食事などを通して、ご当地の魅力に触れることができます。
■北海道旅気分を盛り上げるアイヌ建築がお出迎え

\ CHECK /
『界 ポロト』のある北海道白老町ってどんな町? アクセスは?
はまじさんが訪れた北海道白老町は、北海道南部に位置し、豊かな自然と温泉そしてアイヌ文化が息づく町。
羽田空港から新千歳空港まで約1時間半。空港から車で約40分。電車はJR新千歳空港駅から南千歳駅に乗り換え最寄り駅の白老駅まで約40分と好アクセス。

ロビーからの風景。
『界 ポロト』のシンボル的存在「△湯(さんかくのゆ)」は、ポロト湖にせり出している温浴施設。建築の三角屋根はアイヌ建築「ケトゥンニ」から着想を得たとのこと。旅の気分が高まります。
2.「ウポポイ 民族共生象徴空間」の園内ツアー
■受け継がれてきたアイヌ民族の文化に浸る

ワンピース¥59,400/マトカマトカ(フラッパーズ)、ハット¥13,200/ザ ファクトリー メイド(中央帽子)、デニム¥14,300/リー(エ
ドウイン・カスタマーサービス)、その他本人私物
「ウポポイ 民族共生象徴空間」とは、アイヌ文化を扱う施設として国内最大規模の国立施設。『国立アイヌ民族博物館』を敷地内に有します。
『国立アイヌ民族博物館』は日本最北の国立博物館。アイヌ民族の歴史や文化を正しく伝え、文化を未来につなげていくために設立されました。
歌や踊り、食文化や暮らしの知恵に触れながら、自然豊かな園内で実際に体験できるのが魅力。『界 ポロト』に隣接した施設です。

刺しゅうや木彫りの様子を間近で見学。実演者に質問し会話も楽しめる。


界のウポポイ園内ツアーでは参加者に「アイヌ語カード」を贈呈。はまじさんの名前は浜にちなみatuysam(アトゥイサム)。海岸を意味するそう。


カムイへの捧げものがあちこちに。動植物や自然現象、道具など、人間にとって重要な働きをするものをカムイと呼びます。

アイヌ語で集落を意味するコタン。「伝統的コタン」では茅葺のチセ(家屋)が再現され、コタンでの暮らしや文化に触れられます。
感謝して日々生活していく考え方に共感します。


アイヌ民族の料理が楽しめるのもウポポイの醍醐味。施設に隣接するCAFE RIMSEの『チェプオハウ』は鮭と野菜をじっくり煮込んだスープ。写真はいなきびごはんなどがついたセット。(¥1,500)

sweets café ななかまど イレンカのパピリカパイは、北海道産りんごや季節のフルーツを使ったパイ。(¥550~¥620)。今回の旅で出会ったのはりんごのコンポートが絶品の、素材のよさが生かされたアップルパイ。
3. アイヌ文化をもっと身近に。界 ポロトで様々な体験!
■イケマと花香の魔除けづくり

シャツ¥42,900、パンツ¥39,600/ともにエンリカ(エンリカ)、中に着たTシャツ¥9,900/マニプリ(マニプリ)
界シリーズが各地で提供している、希少な技を間近で見たり、一緒にご当地文化体験ができる「ご当地楽」。
『界 ポロト』では「悪いものを遠ざける」とアイヌ民族に伝わる貴重な植物を使ったオリジナルの魔除けづくりを体験します。
「一つひとつの所作を丁寧に行っていくことで、だんだん心が静まっていくのを感じます」とはまじさん。ハーブのやさしい香りがする魔除けは、玄関に吊るしたり、枕もとに置くのがおすすめなのだとか。

アイヌ民族の魔除けの植物『イケマ』と北海道ハーブを組み合わせてつくります。
囲炉裏を囲みながらのものづくりは、界 ポロトのスタッフさんの導きでスムーズに進みます。ハーブの豆知識なども伺えるのが◎。

いい香りに包まれて夢中でつくりました。

■夜はアイヌ伝統歌「ウポポ」に触れるひととき

シャツ¥22,000、パンツ¥27,500/ともにアデュー トリステス(アデュー トリステス)、その他本人私物
静かな湖の夜、暖炉を囲む落ち着いた空間でアイヌ文化を体験します。アイヌ民族は文字を持たず、暮らしのなかに息づくさまざまな想いを歌にのせ、口から口へと伝えてきました。
アイヌ文化の伝承者である髙橋志保子さんの導きで穏やかなリズムを手拍子で刻みながら歌えば、自然と心がほぐれていきます。歌声やぬくもりを通してアイヌ文化に触れ、豊かな時間を味わう夜でした。
アイヌの歌を志保子さんと一緒に歌えてアイヌ文化を身近に感じました。鳥の鳴き声も教えてもらいました。

■コタンの宵の集いで火を囲み、お酒をいただく

ブラウス¥19,800/アデュー トリステス(アデュー トリステス)

さらにアイヌ民族は「火を囲む」という時間を大切にします。忙しい日常から離れて、ゆったりとしたひとときを過ごせます。
ニセコ蒸留所のクラフトジン『ohoro』を火の神様(カムイ)に捧げてから、我々もいただきます。
4. アイヌ文様をイメージしたしつらえでくつろぐ
■ポロト湖を望む、ここでしか味わえない風景を

アイヌ民族の暮らしの知恵が息づいた、森の中のようなインテリアが癒やしのひとときを演出。ポロト湖の情景とともに五感を澄ませて味わいたい滞在時間がこの宿にありました。
ゆったりできるソファのあるライブラリーでは北海道にまつわる本を、自分で調合できるハーブティーとともに楽しめます。



全室湖ビュー。露天風呂付きの「□(しかく)の間」特別室は時間ごとに表情の変わる湖を眺めるバルコニーも。
ポロト湖畔の『△湯』。アイヌの人々が「薬の沼」と呼ぶモール温泉にひたり、三角屋根の湯上がり処で休憩を。
白樺に囲まれたエントランス。館内には500本以上の白樺が使われているのだとか。
■北海道の海の幸をいただきます

夕食のお楽しみ「北国の海鮮醍醐鍋」は、海老などの出汁をベースに、毛蟹や帆立貝、鮭など北海道のごちそうをいただけます。北海道の海の幸を心ゆくまで堪能しましょう。
今回訪れたのは…「界 ポロト」
界 ポロトは北海道でも四季が鮮やかな白老町・ポロト湖畔に立ち、全室から湖を望める湯宿。とんがり湯小屋でモール温泉に浸り、湖に浮かぶかのような一体感を楽しめます。
北海道白老郡白老町若草町1-1018-94
車でお越しの場合
白老ICより約6分
札幌から: 札幌北ICより約65分
新千歳空港から: 新千歳空港ICより約40分
空港から電車でお越しの場合
JR白老駅(北口)より徒歩約10分
050-3134-8092(界予約センター)
料金:1泊 31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付き)
こちらもチェック!
model:Naoko Hamajima photograph:Atsuko Chiba styling:Sanami Okamoto hair & make-up:Yoko Yoshikawa text:Asami Asai
リンネル2025年8月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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アイヌ語を身近に感じられてうれしい~!