LIFESTYLE
:人間関係に疲れた、めんどくさい…うまくいかない人付き合いがラクになる心理学とシーン別実践法【堀田秀吾教授監修】
LIFESTYLE
:
「人間関係に疲れた…めんどくさい…」そんな人付き合いがうまくいかないお悩みの解決策を明治大学教授・堀田秀吾先生が解説。
基本のメンタル、心理学的な人付き合いの心得、職場・嫉妬・飲み会・初対面のシーン別で使える対処法をご紹介。科学的に実証されているちょっとしたコツを取り入れて、ぜひ心地よい人間関係を手に入れて。
「人間関係に疲れた…」
めんどくさいと感じたときに
見直したいこと

教えてくれたのは…明治大学教授・堀田秀吾先生
明治大学教授、言語学者。社会言語学、心理言語学、脳科学などの知見を応用した研究に取り組む。著書に『科学的に証明されたすごい習慣大百科』など。

『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…
科学的に証明された すごい習慣大百科』
堀田秀吾 ¥1,760(SBクリエイティブ)
ハーバードなどの研究機関において証明されたテクニックを100個紹介。見開き図解入りでわかりやすく、また読みものとしても楽しめる一冊。

人付き合いに悩んだとき心理学的にどうしたら知りたい!
ニットプルオーバー¥14,300/コンジェ ペイエ アデュー トリステス(コンジェ ペイエ アデュー トリステス)、中に着た花柄シャツ¥26,400/アデュー トリステス(アデュー トリステス)
お互いに敵意はなくても、ちょっとしたことでギクシャクしてしまう人間関係。心地よく付き合うための科学的なコツは?
人間関係がうまくいかない人が心がけたい
“基本メンタル”3つ
POINT
1
ひとまず相手の話に
相槌をうつ
日本人はそもそも会話が食い気味の民族。『はい』か『いいえ』で答える簡単な質問の返答速度を比較したところ、英語が0・24秒に対して、日本語は0・007秒。つまり国際的に見ても返答速度が早いのです」。
でも、そんな会話のテンポについていけないと悩む人も、良好な人間関係のためには、ひとまず相づちを打てば大丈夫。話しているときに相づちを打たれた場合はもちろん、相づちを打った聞き手も、話し手に対して好感を持つことがわかっています。
できれば、単調な相づちよりは、「へ〜、初めて聞きました」など、言葉のバリエーションがあるとさらに効果的です。
POINT
2
「自分は●●な人間だ」
と言葉にする
「自分は●●な人間だ」と言葉にすると、脳はそれをアシストします。つまり、「自分は、初対面が苦手」と考えるとよりシャイな行動をとってしまいますが、「私は社交的な人間」と言葉を変えるだけで、脳はその気になって社交的に行動できるようアシストしてくれるのです。
POINT
3
ネガティブな情報には
「私は関係ない」と思う
また、昨今増えているデジタルコミュニケーションの悩み。人はネガティブな書き込みを見ただけでネガティブな感情になってしまいます。そんなときは「この情報は私には関係ない」と思うだけで、影響を受けにくくなります。
心理学でわかる!
人付き合いがラクになる2つの原則
互いの間の偏見はなくなる
共通の目標を持ち
協力関係になる

ネット社会になり、他者に対して不寛容な言葉を耳にする機会も増加。私たちも、社会的に弱い立場にある人、外国人などに対して、気付かぬうちに偏ったものの見方をしているかも。そんな偏見やバイアス(決めつけ)があると、視野が狭くなり、正しい判断をしづらくなります。また、そんな人が増えれば社会も息苦しくなるのです。
「偏見や敵意をなくすには、自分とは価値観やバックグラウンドが異なる集団と交流することが大切というのが、心理学者ゴードン・オルポートの理論。そのためには、いくつかの条件がありますが、『共通の目標を持つ』『競争するのではなく、協力関係になる』というのが大切です」。
たとえば、地域の課題を一緒に解決したり、みんなが楽しめるイベントを企画したり。そんな中で互いのことを知れば、私たちの中の偏見もなくなるはず。
実りのある討論ができる
違いは大きいほうがいい
相手との〝共通点を探す〞

考え方は十人十色

違いは大きいほどいい
働き方も多様になり、同じ組織の中でも自分とは違うタイプの人とうまくやらなければいけないことが増えてきています。こうした多様性のある集団が機能するには、3つの条件があるそう。
「まずは、〝考え方はいろいろあっていい〞という気持ちがみんなの中で共有されていること。さらに、〝差異は大きいほどいい〞ということです」。

共通点を見つける
さらに大切なのがそこから〝共通点を探すこと〞。考え方の異なる人が集まって互いの違いを言い合うのではなく、共通点を探していければ、気の合うもの同士の会話より、より真剣で実りのある討論ができるのです。
「三人寄れば文殊の知恵」とはこのことです。大切なのは一方通行のコミュニケーションではなく、相手の話をよく聞くこと。真剣さと寛容さのある話し合いを目指しましょう。
人間関係がラクになる!
【4つのよくあるシーン別】
職場・嫉妬・飲み会・初対面で使える実践法
Scene 1
職場の人間関係がうまくいく
コミュニケーション・対処法
上司には時々タメ口を挟む
部下にはプロセスをほめる
打ち合わせにお菓子を用意する

やる気を引き出し、アイデアが生まれる方法は?
上司と部下の会話で、部下がすべて敬語で話すパターンと、自分の感想などではタメ口を交えて話すパターンでは、タメ口交じりのほうが、距離が縮まり親しみやすさが感じられるというデータが。
また、部下をほめるときは「営業成績が上がった」という結果ではなく「営業成績を上げるためにがんばっていた」というプロセスをほめるほうが◎。プロセスをほめられとやる気が出ますが、結果だけをほめられるとそのために手段を選ばない人が現れて逆効果になるからです(子育てでも同様に!)。
また、アイデアを出す打ち合わせでは、お菓子を食べながらのほうが、そうでない場合に比べてよい話し合いができた、というデータも。
Scene 2
嫉妬やネガティブな感情との
上手な付き合い方
嫉妬をしたら空を見上げる
暴言は吐かない

上を見上げるだけでポジティブな感情に変換される
東京大学の研究によると、モノを持ち上げたり下げたりする動作と、人を自分より上と見たり下と見たりする感情には、関連があるのだとか。
これを利用し、嫉妬といういやな感情が湧いたときに空を見上げれば、脳がよい妬みである「羨望」と認識してポジティブな感情に変換されます。
また、ネガティブな感情を抱くと、脳はそれをポジティブな気持ちに戻そうとリソースを割き、注意力散漫になりやすいという研究があります。「●●はバカだ」「性格が悪い」など、ネガティブな言葉を言ったり聞いたりするだけで、脳が反応してしまうので、暴言は心で思っても口に出さないことが大切。
Scene 3
飲み会の誘いへの対応と
心地よい断り方
積極的に参加する
断るときはお金を理由に

飲み会へ参加するとオキシトシンが活性化
アメリカの研究によると、他人とコミュニケーションをとることで、幸せホルモンであるオキシトシンが活性化することがわかっています。
職場の飲み会であっても、参加することでオキシトシンが活性化し、組織の結束が維持されたり、ポジティブな人間関係が作られる効果があるということ。
とはいえ、飲み会の誘いを断りたいこともあるでしょう。オハイオ州立大学の調査によると、飲み会を断るときに「時間がない」という理由で断ると「お金がない」と言われた場合の約2倍ネガティブな印象を持たれるのだとか。
お金を理由に断るのが恥ずかしい人は、「旅行のためにお金を貯めている」など、適当な理由をつけてみて。
Scene 4
初対面から人間関係を
ラクにする緊張しないコツ
・テーブルの上にスマホを置かない
・相手の斜めの位置に座る
・温かい飲み物を用意する

互いに親近感を持ち、緊張をゆるめる!
緊張しがちな、初対面の人との会話で知っておくと役立つことは?
100組のカップルを対象にした調査では、スマホがテーブルに置かれているか、どちらかがスマホを手に持っていると、互いに親近感や共感性が低下するとのこと。スマホはバッグの中にしまっておくのが基本。
さらに、座る場所は相手の正面よりも、斜めや横並びのほうが、緊張感が低くなります。
飲み物を選ぶときは、冷たい飲み物ではなく、温かい飲み物を。温かい飲み物を手にして相手と接すると、それだけで相手のことを「やさしい」「配慮がある」など温かい人物として評価するようになるそう。緊張しやすい人や、警戒心を抱きやすい人は、ぜひ参考にして。
あわせて読みたい「人間関係のコツ」の記事をチェック!
photograph: Isao Hashinoki styling: Konomi Nishikawa hair & make-up: Tomoko Takano cooperation: AWABEES text: Ema Tanaka webedit&text:Rio Suzuki
リンネル2026年3月号より
※画像・文章の無断転載は遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY
季節のおすすめSEASON TOPICS
暮らしのいいこと大集合!Special Feature

































