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【子どもたちの性教育】 日々の育児で考えること 野々村友紀子さんインタビュー 【子どもたちの性教育】 日々の育児で考えること 野々村友紀子さんインタビュー

野々村友紀子さんnonomurayukiko

大阪弁の歯に衣着せぬトークで人気の野々村友紀子さん。中高生の娘の母でもある野々村さんが、日々の育児で考えていること、娘たちの性教育について教えてもらいました。

目次
【子どもたちの性教育】 日々の育児で考えること 野々村友紀子さんインタビュー
  1. 「このままではまずいかも」変化の必要性を感じる、これからの性教育
  2. 大切にしているのは「怒らないから、何でも相談して」という姿勢
  3. 好きな人は特別、というメッセージを伝えること
  4. お話を伺った 野々村友紀子さん profile

「このままではまずいかも」変化の必要性を感じる、これからの性教育

Eテレ「ハロー! ちびっこモンスター」のMCや、娘にあててつづった言葉の書籍『強く生きていくために あなたに伝えたいこと』(産業編集センター)など、育児についての発信も多い野々村さん。
性教育に関しては、日々手探りしながら考えています。

「ちゃんとした性教育って、私たちの世代にはありませんでしたよね。生理についても女子だけ視聴覚室に集められて、少し後ろめたい感じだった記憶です」
しかし、現代の子たちはもの心ついたときからスマホが身近にあり、知らない人と気軽につながったり、画像を送りあったりできる状況。発育も昔よりは早くなっていることもあり、このままではまずいかも、と感じることも多いそう。

「私は小4で当時としては早く生理が来て、知識がなかったので『死ぬんじゃないか』というくらいびっくりしたんです。だから、娘たちにも少し早めにからだのことは教えておきました。
大きくなればなるほど、性については恥ずかしいと思う気持ちが出てくるので、ある程度理解できる年齢になったら伝えておこうと思いました」

大切にしているのは「怒らないから、何でも相談して」という姿勢

それぞれ性格の違う、高校生と中学生の娘がいる野々村さん。

「下の子はすごくオープンで、好きな子ができた!なんて、親にもバーッとしゃべってきます。むしろシャイな上の子のほうが、トラブルになったときに困るんじゃないかと心配。何かあったときに、いちばんに話すのはやはり母親だと思うので、何かあってもお母さんは怒らないよと言っています。そのためには普段から、何でも話せる親子関係が大切と感じています」

芸人である夫とは、結婚当初から家事も育児も分担。夫が家にいることも多いので、娘たちとも仲がいいそう。
「どちらかが留守にしている間も、子どもの様子は共有しています。学校の行事などもスケジュール帳を出して、仕事の打ち合わせみたいに(笑)。でも、だからこそ子どものちょっとした変化に気づきやすいのかなと。子どもは何かしらサインを出すので、性に関すること以外も早めに気づいてあげれば、傷が小さくて済むんじゃないかなと思います」

好きな人は特別、というメッセージを伝えること

SNSや性犯罪の危険については一緒にニュース番組などを見て、話題が出たときに「これはこういうことなんだよ」と説明することが多いのだそう。

「この先、娘が一人で行動することも増えていくことを考えて、女の子が背負うリスクや、裸の写真を送るなど、ダメなことはダメとあらかじめ伝えています」
ただし、性犯罪を心配するあまり性について怖いイメージを持たせないという点にも配慮が必要だと感じているのだとか。

「好きな人は特別なんだ、というのがわかればいい。そのためには、夫婦が自然に触れ合っていたり、仲良く過ごしているところを見せるのも大切だと思っています」

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お話を伺った 野々村友紀子さん profile

野々村友紀子さん指差しnonomurayukikosan-point
芸人として活動後、放送作家へ転身。夫は2丁拳銃の川谷修士さん。吉本総合芸能学院東京校の講師、著書・脚本などの作家業に加え、メディア出演も多数。育児や家事についても情報を発信。近著に『アカンヒトズカン』(学研プラス)など。


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photograph:Yumi Furuya [SPINDLE] 
hair & make-up:Miho Matsubara [Nestation]  illustration:Naomi Mori 
text:Ema Tanaka web edit:Noriko Naya
リンネル2022年8月号より
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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