日常の動作の中で行えるウォーキングは手軽なエクササイズ。けれど、変な歩き方をしていると、腰や膝を痛めることは珍しくありません。また、長く歩かなくてはいけないときに疲れない方法をパーソナルトレーナーの柴雅仁さんに教えていただきます。
体も心も調子が良くなる、ウォーキング
いろいろ意識すると歩きづらいので、大切なのはふたつだけ。上半身に力を入れないこと、股関節を意識することです。股関節から脚を上げるだけで、ただ歩いていたのが、インナーマッスルに効くトレーニングに変わります。近所への買い物や駅までの移動の10分程度でも、すぐにウォーキング効果を実感できます。
■全身の筋肉を効率よく使う
股関節を意識することで、脚全体の筋肉を大きく動かすことができるうえ、腕を振れば上半身も鍛えられます。
■腰や膝の痛みを軽減
インナーマッスルを使えば、姿勢が安定して長時間歩いても疲れることなく、腰や膝の痛みの軽減に。
■セロトニンが分泌される
心を穏やかにするホルモン・セロトニンはリズミカルな動きで分泌されます。ウォーキングすると気分すっきり。
正しいウォーキング法
背中を丸めたり、胸を張ったりするのはNG。股関節から脚を振り出すと、自然と歩幅は広くピッチも速くなり運動効果がアップ。
こうなっていたらNG!
脚への負荷が変わるクロスポイント
ただのダラダラ歩きになるか、インナーマッスルを鍛えるウォーキングになるかの違いは、クロスポイントを意識するかどうか。ポイントは股関節ともも裏の2か所です。両方やっても2分ほどで終わるので、お出かけ前の習慣にしましょう。
教えてくれた 柴 雅仁さん profile
パーソナルトレーナー。痛みのない動ける体を作るための方法をTwitterなどで発信し、人気に。著書に『10秒ゆるみストレッチ』(主婦の友インフォス)ほか。
体力がアップし、疲れにくい体になる。インナーマッスルの鍛え方
photograph:Masahiro Tamura styling:Yoko Kakihara hair & make-up:Yuka Takamatsu model:kazumi text:Ema Tanaka web edit:Riho Abe
リンネル2020年3月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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