北欧
:北欧好き5人が選ぶ、北欧映画。独自の視点を持つ作品が勢揃い!【私が好きな北欧映画】
北欧
:近年、注目を集め始めている北欧映画。独自の視点を持つドキュメントや伝記映画もあります。北欧をよく知る5名に、好きな北欧の映画を教えていただきました。
独自の視点を持つ作品が勢揃い! 北欧好き5人が選ぶ、北欧映画【私が好きな北欧映画】
ノルウェー語講師・翻訳・講演会講師の青木順子さんが
好きな北欧映画
ノルウェーを旅する音楽ロードムービー
『ロスバンド』他
『ロスバンド』(’18)配給:カルチュアルライフ FILMBIN AS © 2018 ALLE RETTGHETER FORBEHOLDT
「『ロスバンド』は、ノルウェーの音楽ロードムービー。4人の少年少女がそれぞれ悩みを抱えながら、ロック大会をめざして北へ旅する様子が美しい景色とともに描かれます。アキ・カウリスマキ監督作の『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』(’89)も、80年代に作られた音楽ロードムービーの傑作。少ないセリフと狙いではないシュールな笑いで、おしゃれだけじゃないフィンランドが楽しめます」
ライター・エッセイストの桒原さやかさんが
好きな北欧映画
孤独な老人が幸せを発見する人間讃歌
『幸せなひとりぼっち』他
『幸せなひとりぼっち』(’15)ブルーレイ¥5,170、DVD¥4,180 発売:アンプラグド/販売:ポニーキャニオン ©︎Tre Vanner Produktion AB.All rights reserved.
「『幸せなひとりぼっち』は、妻を亡くして孤独に暮らす気難しいオーヴェおじいさんが、ご近所に引っ越してきたパルヴァネ一家と出会い、心を開いていくストーリー。妻との思い出にギュッとなったり、笑えるシーンもあり、やはり人生は人との出会いだなと感じます。ネットフリックスで配信されている『トスカーナ』(’22)は、コペンハーゲンに住むシェフの話で、美しいデンマーク料理の数々が素敵」
北欧好きイラストレーターのナシエさんが
好きな北欧映画
もし私物を1日1個しか取り出せなかったら?
『365日のシンプルライフ』
『365日のシンプルライフ』('13)DVDブック発売中 販売;kinologue books ©Unikino 2013
「失恋をきっかけに、私物をすべて倉庫に預け、必要なものを1日1個だけ持ち出すルールで実験を始めた若者のドキュメンタリーです。マットレスで寝られる幸せを深く噛みしめたときの表情は忘れられない。監督・脚本・主演を務めたペトリ・ルーッカイネンさんが、いつも相談に行くおばあさんの『持っているものの多さで幸せは測れない。何が自分に必要か、自分で決めないとね』というセリフも印象的」
北欧旅行フィンツアー企画広報マネージャーの星まみさんが
好きな北欧映画
実話を基に描かれる女性画家の苦闘と再生
『魂のまなざし』
『魂のまなざし』('20)配給:オンリー・ハーツ ©Finland Cinematic
「フィンランドの国民的画家、ヘレン・シャルフベックの映画。忘れられた存在だった彼女が、画商に見いだされて脚光を浴び始める1915年からの日々を描いています。彼女は多くの悲しげな自画像を残していますが、その表情は、自分を美化しないという強い思いであり“魂のまなざし”の表現だったとわかります。歴史を感じるヘルシンキの街並みや地名が多数出てくるのも見どころ」
ライターの森 百合子さんが
好きな北欧映画
伝説的ジャズシンガーの サクセスストーリー
『ストックホルムでワルツを』他
『ストックホルムでワルツを』(’13)DVD ¥5,170 販売:東映/発売:東映ビデオ
「『ストックホルムでワルツを』は、歌姫モニカ・ゼタールンドの半生を追う映画。ジャズの名曲にスウェーデン語で歌詞をつけ、自分の音楽を見つける姿は、現代にも通じるテーマ。60年代の街並み、住まい、ファッションからも目が離せません。『ライダーズ・オブ・ ジャスティス 』(’20)のアナス・トマス・イェンセン監督(デンマーク)は、毒っ気のあるシニカルなユーモアが北欧らしいです」
illustration:Romi Watanabe text:Ema Tanaka
リンネル2022年12月号より
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