クラフト感で優しみと表情を加えたモノトーンコーデ クラフト感で優しみと表情を加えたモノトーンコーデ

やわらかい色使いの印象が強かった菊池亜希子さん。ブラックを基調にした今回のスタイリングは新鮮に映ります。

「最近モノトーンの気分なんです。少し大人っぽくなりたくて（笑）。今まで意識的に黒を避けていたところもあったんですが、着てみると気持ちが落ち着いて思考がクリアになる感覚。黒を好む方の気持ちがわかりました」

シックに偏りすぎず、どこか温かみを感じるコーディネートは、菊池さんならではのこだわりが散りばめられているから。

「ざっくりとした編み地のベストやレザー作家さんによるバングルなど、手触りが感じ取れるものをどこかしらに入れるようにしています。リラックスムードを感じる、優しい黒が好きですね」

「以前のコラボ企画で作らせていただいたパールのピアスは、今もお気に入り。耳のふちに沿うようなデザインにしたいという私の希望を形にしてくれました。耳元には華奢なものをつけることが多いですね」

「経年変化が楽しめるレザーバングルは、浅草にあるセレクトショップ〈フーコ〉のオリジナルデザイン。友人にも愛用者が多くて、お揃いで使っています。PIENIのバッグは地方のセレクトショップで出会いました。効果的に曲線を加えたデザインやハンドルの短さが可愛らしいのに、コーディネートをしっかり引き締めてくれます」

photograph：Chiharu Fukutomi text：Hiroko Ishiwata
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください