CULTURE
:【乙女の東京案内:新宿】 文筆家・甲斐みのりさんが通う、時を経ても変わらないオーセンティックバー
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いつもの街が違う輝きをもって見えるような、街歩きの楽しみ方を教えてくれる文筆家の甲斐みのりさん。甲斐さんの原点ともいえる、東京を案内した『乙女の東京』が15年のときを経て、『乙女の東京案内』(左右社)として復刊しました。そこには月日を経ても変わらない、乙女心をくすぐるような東京の姿があったのだとか。この本の中から、お店やバー、ホテルなどを3回にわたって紹介。2回目は、折り目正しい老舗のバーを紹介します。
甲斐みのり
文筆家。静岡県生まれ。日本文藝家協会会員。大阪芸術大学文芸学科卒業。旅、散歩、お菓子、地元パン®️、手みやげ、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍、雑誌、webなどに執筆。主な著書に『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』『歩いて、食べる 京都のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)、『たべるたのしみ』『くらすたのしみ』(ミルブックス)、『一泊二日 観光ホテル旅案内』(京阪神エルマガジン社)、『クラシックホテル案内』(KKベストセラーズ)、『アイスの旅』(グラフィック社)、『にっぽん全国おみやげおやつ』(白泉社)など。
Instagram:@minori_loule
新宿の地下に広がる、琥珀色の世界

新宿駅東口から徒歩数分、階段を降りれば豪奢な地下空間が。 サントリーのウイスキーを使ったハイボールがおすすめ。
東京でもっとも足を運んでいるオーセンティックバーといえば、新宿アルタの裏手にあるビルの地下にある〈サントリーラウンジ イーグル〉。小説や映画など劇的な物語の世界を好む方と酒食をともにするときは特に、東京にも1960年代から変わらない、きらびやかでトラディショナルな酒場が現存すると知ってほしくてお誘いします。
昭和の高度成長期は、サントリーの国産ウイスキーを気軽に味わえる「トリスバー」が全国的に大流行した時代。イーグルもまたサントリー指定の優良モデル店として、昭和42年に創業しました。地下に続く階段の先に広がるのは、客船をイメージした琥珀色の世界。高い天井、磨き抜かれたカウンター、2基のシャンデリア、 白河石の壁、鷲の装飾、目に映る 全てが深い趣をたたえています。かつて進駐軍の将校クラブで料理人をしていた創業者は、ウイスキーやビールとともに、味もよくて目に華やかな料理やカクテルもずらりとメニューに揃えました。

正装のボーイさんが丁寧にサーブする「霜降りビーフ」「牛肉と野菜の四川風」「ビーフストロガノフ」「洋風カニミソバター」「自家製オリジナルピザ」など、どれも本格レストラン顔負けのクオリティ。白雪姫やボサノバとオリジナルカクテルもさまざまあります。ノンアルコールにも対応いただけるので、お酒が飲めない方も雰囲気に酔いしれるでしょう。
店舗情報
サントリーラウンジイーグル
東京都新宿区新宿3-24-11関根ビルB1・2F
03-3354-7700
月曜日定休
17:00~23:30
乙女の東京案内のその他のスポットはこちら!
photograph:Ryumon Kagioka edit:Mayumi Akagi
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
※本記事は『乙女の東京案内』(左右社)からの抜粋です
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