【脳が若返る8つのこと:前編】白髪は染めたほうがいい!? 今すぐできるアイデアを脳科学者に聞きました 【脳が若返る8つのこと:前編】白髪は染めたほうがいい!? 今すぐできるアイデアを脳科学者に聞きました

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最近もの忘れが気になるなら、簡単なトレーニングや食事方法をちょっと意識するだけで、脳が若返ることをしませんか? 脳科学者の西 剛志先生に、今すぐに実践できる脳が若返る生活習慣をまず4つ教えてもらいました。
教えてくれた 脳科学者・ 西 剛志先生 profile

どんな生活習慣で脳は若返る?
「脳の認知機能を衰えさせない鍵は、“やる気”の源であるドーパミンや、愛情ホルモンであるオキシトシンを減らさないこと」と西先生。
ドーパミンは年齢とともに減少しますが、オキシトシンはむしろ増えていくことがわかっています。つまり、家族や友人など、人とのつながりを持つことが脳のためには大切なのです。脳の老化を遠ざける以下のような習慣を取り入れて、脳の認知機能を取り戻していきましょう。
【習慣1】複数の動きを同時に行う「脳活ボール投げ」を毎日やる

脳活にもっとも効果があるのは、複数の動きを同時にする、コーディネーション運動。神経系に重点を置いたトレーニングで、運動神経を高めるとともに、脳を活性化。ウォーキングや筋トレの約2倍の効果があることがわかっています。今回は室内でボールひとつあればできる方法をご紹介。最初は5分も続けられなくても、少しずつ時間を延ばしてみましょう。ほかに、踊ることが好きな人は、動画を見ながらダンスをしても同様の効果が得られます。
1.ボールを頭の上に投げてキャッチ。5回繰り返す。
2.ボールを頭の上に投げて手を1回たたいてキャッチ。5回繰り返す。
3.座った状態で 1 の動きを5回繰り返す。
4.座った状態で 2 の動きを5回繰り返す。 1~4を1セットとして5分を目安に。(長いほどよい)
【習慣2】トランプの神経衰弱をやり続けて上達する

脳の記憶力を高めるには、脳の前頭前野の左右を使用することがポイントになります。最新の研究では、多くの人が脳の前頭前野の片側のみを使用していることがわかりました。左右ともに活発に使えるようになるおすすめの方法は、新しいことを覚える練習をすること。たとえば英語や資格の勉強、トランプの神経衰弱でトレーニングするなどがいいでしょう。大切なのは「やり続けて、上達すること」。そうすれば左右両方使えるようになります。
【習慣3】“若返り遺伝子”を活性化させる、7つの栄養素をとる

若返り遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」を活性化させると老化がゆるやかに。従来は、食事制限でサーチュイン遺伝子が活性化されると広く知られていましたが、筋力が落ちるなどのデメリットが。食べることでサーチュイン遺伝子が活性化する7つの栄養素が注目されています。
<ナイアシン>
サーチュイン遺伝子を強く活性化させる栄養素。特にかつおぶしに多く、そのほか、マイタケ、たらこにも含まれます。
<エラグ酸>
ポリフェノールの一種で、イチゴやブラックベリー、ブルーベリー、ザクロなどに豊富。美白効果もあります。
<レスベラトロール>
ポリフェノールの一種。ただし、サーチュイン遺伝子を活性化させるには毎日10Lほどの赤ワインが必要なので、サプリメントで摂取を。
<プテロスチルベン>
ブルーベリー、オメガ3系の油、青魚、マグロのトロなどに含まれますが、これも大量に必要なのでサプリメントでとるのがおすすめ。
<EPA DHA>
サバやアジなどの青魚、オメガ3系の油、ウナギ、あん肝などに含まれます。1日に5gの摂取が必要。サバの水煮缶などが手軽です。
<ビタミンC>
1日1g(1000mg)とると、サーチュイン遺伝子を活性化できます。ビタミンC含有量が断然多いアセロラ(ゆずの10倍以上)がおすすめ。
<ビタミンD>
キノコ類に含まれるビタミンD2、しらす干し、いくら、ウナギなどに含まれるビタミンD3があります。特にD3は若返り遺伝子活性化に効果が。
【習慣4】白髪はこまめに染めるなど、見た目を若々しく保つ

アメリカの実験で、高齢者が22年前の内装の部屋で当時の自分になりきって生活をしたら、視力がアップし、見た目も若々しくなったというものがあります。また、若く見えるようヘアサロンでカラーリングをしたところ、血圧が下がったという実験結果も。若作りは脳内のイメージを変化させて、生理反応にも影響を与え、健康になるという効果が。見た目を若々しく保ち、「自分は若い」と本気で思うだけで、脳も心も若くなります。
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illustration:Naomi Mori text:Ema Tanaka web edit:Riho Abe
リンネル2023年9月号より
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