HEALTH
:夫婦の5割がセックスレスってホント? 性の専門家に聞く、レスの現状と解消コミュニケーション術
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:ドラマ「あなたがしてくれなくても」をはじめ、今注目を集めるセックスレス。カップルのあり方に重要な意味を持つものだからこそ、どう向き合えばいいのか悩む人も多いはず。一人で悩むより、気づきを得て前を向けるよう、ラブライフアドバイザーのOliviAさんに、セックスレスとの向き合い方やレスを解消するメソッドを教えていただきました。
夫婦の5割がセックスレスってホント? 性の専門家に聞く、レスの現状と解消コミュニケーション術
セックスレスについてお話を伺ったのは……ラブライフアドバイザー OliviA先生
カップルの2組に1組がセックスレスの今
「セックスレスの割合はこの15年ほどで急上昇していて、半数を超えるカップルがレスだと答えています」とオリヴィアさん。
背景のひとつは、スマホの普及でいろんな娯楽が手元で楽しめるようになったこと。性的コンテンツも気軽に見られるようになり、現実のセックスへの関心が薄らいでいく傾向があります。そして、日本特有の背景も。
「ジェンダーギャップ(男女の役割分担による格差)が強い日本では、女性の家事・育児負担が重く、産後はセックスどころではなくなります。また、欧米では夫婦の寝室と子ども部屋は早くから分けますが、日本では子どもも一緒に寝る場合が多く、セックスする気になれないなど、家族環境や家屋事情も関係しています」
レスの解消はコミュニケーションから。自分を見つめなおす機会に
欧米では結婚後のセックスの回数について契約書を作るカップルもいるといいます。結婚生活が長くなるほどセックスを続けることはお互いの努力が必要。一方、日本では「レスだけれど、夫婦仲はいい」とポジティブにとらえる人は7割に上ります。
「お互いに納得しているなら、無理にレスを解消する必要はありません。問題は、どちらかしたくて、どちらかがしたくない場合です。データでもわかるように、女性がセックスに求めるのは愛情確認やコミュニケーション。レスの解消にも日々のコミュニケーションや相手への思いやりが大切です。自分の言動を振り返り、見つめ直す機会にもなります」
とはいえ、「性に積極的」「性欲が強い」と相手に思われることに抵抗を感じる方も多いはず。
「大事なのは、不満を言うのではなくて、セックスに対して自分がどう思っているかを相手に伝えることです。無理のないタイミングで、『最近、スキンシップしてないね』など、相手に自分の気持ちを伝えることから始めてみましょう」
“親密の12段階”で、心とからだの距離を縮める
イギリスの行動科学者、デズモンド・モリスが提唱した、カップルがどんな過程を経て親密になっていくかを示した「親密の12段階」。こちらはオリヴィアさんがアレンジしたもの。性のふれあいはさまざまあることがわかります。順番やゴールに決まりはないので、できるところからお試しを。
① 目をからだに
相手のしぐさや表情をよく見て、小さな変化も気づけるように。
② 目を目に
スマホやテレビから目を離し、相手の目を見つめて、微笑んで。
③ 声を声に
「おはよう」や「おやすみ」の挨拶を大切に。1日の出来事を話す時間も持ちましょう。
④ 手を手に
手は最初のスキンシップ。手をつなぐのはもちろん、腕を組むのも◎。
⑤ 腕を肩に
相手の肩に腕を置きます。週末の夜に、マッサージし合うのもおすすめ。
⑥ 手を腰に
向き合うだけでなく、ときには隣に座って腰をさすったり、腰に手を置いて温め合います。
⑦ 口を口に
挨拶の軽いキスから、愛情たっぷりのキス、不意のキスなど、たくさんのキスを。
⑧ 手を頭に
頭にはツボがあります。頭をポンポンしたり、なでることは癒やし効果がたっぷり。
⑨ 手をからだに
ゆっくりとやさしく、相手のからだに触れて、愛撫します。
⑩ 口を胸に
胸は大事な性感帯。どうしてほしいか、具体的なリクエストをしてもいいでしょう。
⑪ 手を性器に
前戯の山場です。相手への気遣いを忘れずに、ていねいにやさしく触れて。
⑫ 性器を性器に
11段階でお互いの気持ちは高まっているはず。充分に愛を深め合いましょう。
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text:Ema Tanaka illustration:Naomi Mori web edit:Mina Ota
リンネル2023年11月号より
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