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【今日の一養生 6月14日】日本で使われる鍼(はり)は痛くない:漢方養生で毎日上々! 【今日の一養生 6月14日】日本で使われる鍼(はり)は痛くない:漢方養生で毎日上々!

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今日したい養生:漢方養生で毎日上々
連載 #漢方養生で毎日上々!

少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。 漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。 山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。 毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

6月14日
日本で使われる鍼(はり)は痛くない

東洋医学の治療法の一つである鍼灸。
どんなものかイメージしにくい方も多いと思います。
そこで、今日と明日は鍼(はり)という道具について、簡単にお話をさせていただきたいと思います。
東洋医学の一分野である鍼は、6世紀頃、仏教や漢字とともに、中国から日本に入ってきました。
日本で701年に定められた「大宝律令(たいほうりつりょう)」では、鍼治療は国の医療の一つに定められ、その後時代とともに治療方法や道具が日本独自の進化をとげていきます。

進化のポイントとしては、痛くない鍼治療の方法が発明されたことです。
日本人の体格や性格は中国の方より繊細である場合が多く、小さな刺激が広く好まれます。
それに合わせて、江戸時代には、細い鍼でも簡単に刺入できる筒を使用する管鍼法(かんしんほう)、昭和には小さな鍼をシールで留めておく皮内鍼法(ひないしんぽう)などが発明され、現代では刺さったかわからないくらい細い直径0.10mmの鍼や、鍼の先端が台形で痛みをまったく感じない鍼シールなどもあります。

江戸時代までは、“鍼師”というと、鍼をつくる職人を指したそうです。
現代では工業的に製造され、滅菌された使い捨ての鍼の使用が主流となっています。
時代とともに変化を遂げる鍼という道具。
そんななか、古くからあまり変わらない鍼もあります。
明日は古代の教科書に記され、現代も使われる鍼の種類についてご紹介したいと思います。

今日もよい一日をおすごしください。

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

>> 【漢方養生で毎日上々!】の連載記事一覧はこちら

illustration:moxies edit:Nao Yoshida 
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

moxies鍼灸院

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2014年結成の鍼灸師夫婦のユニット。山梨県と長野県での鍼灸専門院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや、勉強会開催など多方面に活動中。

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連載 #漢方養生で毎日上々!

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