少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。 漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。 山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies（モクシーズ）さんに教えてもらいました。 毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

7月1日
夏至から数えて11日目の半夏生（はんげしょう）とは？

二十四節気をさらに３つに分けたもの、一年を72等分した暦である七十二候では、今日から五日間のことを"半夏生（はんげしょう）"という言葉で言い表します。
夏至の最後の候、この日までに畑仕事や田植えを終える目安となっています。

地方によっては農作業をお休みしたり、田植えを終えたお祝いを行ったり、いつもと違う五日間で、ちょうど半夏雨と呼ばれる大雨にもなりやすい時期です。

ところで、この時期に生える植物、カラスビシャクの根を炮製（ほうせい）し、毒性をなくした生薬名を半夏（はんげ）といいます。
半夏は、めまいを伴う吐き気や嘔吐、鬱々とした気分のときに処方される、半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）や、つわりの症状が重たいときによく用いられる小半夏加茯苓湯（しょうはんげかぶくりょうとう）といった漢方薬に入っていて、胃のムカつきを抑えたり、痰を除去する作用があるといわれています。

夏至から数えて11日。
日の出ている時間は減ってきているとはいえ、これからどんどん暑くなっていく季節。
一息入れながら夏を乗り越えましょう。


今日もよい一日をおすごしください。

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illustration：moxies　edit：Nao Yoshida　
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