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:【106㎡をぜいたくに使う】鎌倉に建てた「1LDKの一軒家」。間取りの工夫とシンプルキッチンの選び方|ayumiさん宅 前編
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素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、鎌倉の一軒家に暮らすayumiさん。約106㎡の広さながら、間取りは1LDK。寝室以外がゆるやかにつながる、光あふれる開放的な住まいです。
前編では、家づくりの始まりから、10年経った今もお気に入りのリビング、あえて“つくり込みすぎない”キッチンや収納など、ayumiさんらしい住まいづくりについて伺います。
ayumiさんのおうちDATA


・1LDK(約106㎡)
・世帯人数2人+愛猫2匹
[PROFILE]
ayumiさん
美容師。鎌倉の一軒家で、夫と愛猫のぴーとん、ぽんこと暮らす40代。現在の家に住み始めて約10年。夫婦ふたりと2匹で、心地よい暮らしを楽しんでいる。
Instagram:@tongarihouse
賃貸から戸建てへ。
思いがけず始まった家づくり

現在、鎌倉で暮らすayumiさんご夫妻。約10年前、家を建てることをきっかけに都内から移り住みました。とはいえ、当初から鎌倉への移住を考えていたわけではなかったそう。
「もともと家を建てるつもりはなくて、23区内でずっと賃貸を探していたんです。かなりの数を見たんですけど、なかなかピンとくるところがなくて。試しに住宅相談窓口へ行ってみたら、自分たちでも土地を買って家を建てられそうだとわかって。それなら建ててみようか、という話になりました」

ウッドデッキには、シンボルツリーを植えて。
そこから施工会社や大手ハウスメーカーなども見てまわり、最終的に決めたのは、自分たちの好みに合い、予算面でも希望に近い家づくりができそうな設計事務所でした。興味深いのは、土地よりも先に、家をつくるパートナーを決めたこと。
「設計士さんを先に決めて、一緒に土地探しをしました。最初から鎌倉に住みたいと思っていたわけではなく、特にエリアを限定せず、つくりたい家に合う土地をマイペースに探していたんです。そのなかで候補に挙がったのが鎌倉。実際に足を運び、出合ったのがこの場所でした」

猫も人も、自由に動ける。
106㎡の1LDK
家づくりで大切にしたのは、空間を細かく仕切らず、家全体がゆるやかにつながること。壁や扉で区切られた「部屋」はほとんどなく、家の中を広く見渡せ、家族の気配を自然と感じられるつくりです。

「夫婦ともに1LDKの間取りが好きだったので、寝室だけはしっかり仕切り、それ以外はすべてつながる空間にしました。当時から猫と暮らしていたので、家の中を自由に行き来できるようにしたかったんです」
特別なキャットウォークなどは設けていません。階段を上ったり、吹き抜けから下を眺めたり。家そのものが、猫たちが自由気ままに過ごせる居場所になっています。

また、リビングの真上には吹き抜けを介してつながる、2.5階のようなスペースも。ひと続きの空間に階段を設け、高低差をつけることで、上下にもゆるやかにつながるつくりになっています。

2.5階は、まるで宙に浮かんでいるような、ユニークなつくりが目を引きます。
「設計士さんからは、『ここも部屋にしたほうがいいのはないか』と言われたのですが、お断りしました(笑)。とにかく家全体をオープンな空間にしたかったんです。天井もできるだけ高くしてもらいました」
前の家から使っているソファを置き、リビングとは違うくつろぎの場所に。あえて空間の使い方を決めず、そのときどきで自由に過ごせる余白を残しています。

お気に入りのポスターライトが空間に彩りを添えてくれます。
吹き抜けの大きな窓から、
光と緑をたっぷり取り込む
10年暮らした今も、ayumiさんのお気に入りはリビングと、そこに設けた大きな窓。2階まで続く開放的な窓からたっぷりと光が差し込み、時間とともに室内の表情も変わります。
「昔から明るい住まいが好きで、この家にも光がたくさん入るようにしたかったんです。中庭をつくり、それを囲むコの字型の間取りにしました」

カーテンをつけず、年中たっぷり光が入ります。
中庭のシンボルツリーも、10年ですっかり成長。家を建てた頃より木々が大きく育ち、今では室内にいながら自然の気配をより感じられるようになったそう。

家のあちこちから、シンボルツリーを眺められます。
また、リビングにはテレビを置かず、家を建てた当初からプロジェクターを愛用中。


「今では、ここで映画やサッカーを観たり、友人がたくさん遊びにきてくれてお酒を飲んだり。自然と人が集まる場所になっているのも幸せです」
必要なものだけを選んだ、
シンプルなキッチン

家づくりを始めたころは、雑誌を参考にしながら、取り入れたいものをあれこれ考えていたというayumiさん。けれど、理想を詰め込むほど、予算も膨らんでいきました。
「そこで、一度全部リセットして、本当に必要なものは何か、最低限から考え直しました」

考えたのが、「実際に暮らし始めたら、本当に必要なのか」ということ。キッチンも造作にはせず、LIXILのベーシックな仕様を選びました。グリルやビルトインの食洗機も取り付けなかったそう。
「食洗機やグリルは、壊れたときのことや、どれくらい使うかを考えて、なくてもいいかなと。設備を必要最低限にした分、シンクはゆったりと大きく、食器や調理器具をしまうスペースもしっかり確保しています」

料理好きで、友人を招くことも多いayumiさん宅。食器や調理器具のお気に入りもたくさんありますが、すべてこの収納の中にすっきりと収まっています。
また、キッチンの背面には収納棚をつくる予定でしたが、それもやめて、板を一枚つけてもらうだけに。


家電やゴミ箱も黒で統一。シンプルでスリムなデザインのゴミ箱は「kcud(クード)」のもの。
キッチンからは、ダイニング、中庭の先にあるリビングまで、すっと視線が抜けます。それぞれの場所で過ごしていても、お互いの気配を感じられるのも、この間取りの魅力。
「わが家に人が集まると、リビングで過ごす人もいれば、キッチンで過ごす人も。ひと続きの空間だけど、それぞれの居場所があり、思い思いに過ごせます」

ダイニングテーブルは「MASTERWAL」。空間をすっきりと見せてくれる「フリッツハンセン」や「広松木工」のスツールを採用。
空間のゆとりと余白が、家族や猫たち、友人、それぞれの自由な過ごし方を受け止めてくれます。

ダイニングにはワインセラーも。

後編では、家具や友人・知人の作品、長く愛用する道具など、ayumiさんらしいもの選びと、10年かけて育ててきた暮らしをご紹介します。
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photograph:Tsubottle edit & text:Riho Abe illustration(間取り):Kayo Yamaguchi
※画像・文章・イラストの無断転載はご遠慮ください
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