【クリスマス＆お正月の装飾アイデア】ディスプレイデザイナー・ミスミさんに聞きました 【クリスマス＆お正月の装飾アイデア】ディスプレイデザイナー・ミスミさんに聞きました

夫婦で山形県鶴岡市に拠点を移し、リメイクや手仕事の楽しさを発信している装飾家・ディスプレイデザイナーのミスミノリコさん。季節に寄り添う暮らしのアイデアを教えていただきました。

移住後、季節の移ろいが日々感じられるようになり、
クリスマスやお正月の装飾アイデアもより豊富に

「風景がとにかく美しく、自然ってこんなに彩りが豊かなんだ、と感動しています。撮りためた風景画像を出力してラッピングペーパーにするなど、いろんな形でこちらの暮らしを発信していきたいですね。お店をオープンした際に、たくさんのお花をいただいたので可能なものはドライにして再利用しています。私は、もともと有りものを使い回すのが好きで、リメイク精神がモノ作りにつながっているんです」

有りものにひと手間かけて、お家を豊かにしつらう

カットした真鍮板をモビールに

「クリスマスには、真鍮板を丸くカットしてオー ナメントを作り、テグスを通して天井から高さ違いで吊り下げます」。揺れるモビールに照明の光がキラキラと反射し、幻想的な空間に。

ケーキスタンドにキャンドルを

「manomaの開店祝いでいただいたお花をドライにして、クリスマスキャンドルに」。木製のケーキスタンドに色とりどりの花と実を飾り、中心に耐熱グラスをのせてキャンドルをセット。

いただいたお花をしめ縄飾りに

いただいた花束に入っていたガマの穂を土台にし、黒米の穂、水引、ネコヤナギ、梅もどきの赤い実などを飾りつけたオリジナルのしめ縄。
「ドアや玄関に飾って、年神様をお迎えします」

気持ちが伝わるギフトラッピングのアイデア

ラッピングは豪華すぎても気を使わせるので、中身とのバランスを考え、なるべく簡素に、ちょっとした手仕事で気持ちを込めるのがミスミさんのモットー。

「ほっこりしないよう強い色で引き締め、メリハリをつけるのが秘訣です。マスキングテープは柄ばかりだと合わせにくいのでまずは無地をそろえ、金や銀を足すと華やかさや大人っぽさを出せますよ」

リサイクルの紙袋をデコレーション

manomaでお買い上げいただいた商品の包装には、捨てずにためておいた紙袋を再利用。
「無地や柄のマスキングテープを貼っただけの簡単リメイクで、ぐんとかわいく見違えるんです」

鶴岡の風景写真をペーパーにアレンジ

「庄内地方の美しい風景を四季折々デジカメで撮りためているので、日本海に沈む夕日や田園風景など、彩りの美しい画像はプリントアウトして包装紙に使用。アクセントに細ひもをきゅっと結んで仕上げます」

年末年始に取り入れたいアイデアクラフト

ポチ袋には綿棒でスタンプ

「甥っ子や姪っ子など親せきの子どもたちには手作りのポチ袋でお年玉を配ります。綿棒を使ったスタンプなら、無地の袋にさまざまな模様を簡単に描け、箸袋などにも応用できます」

（HOW TO）

パッドタイプのインクを綿棒につけ、ポチ袋にトントンとスタンプ。マスキングテープを貼って輪郭に沿って円を描いたり、水引を描いたり。慶事らしく赤だけでも、金・銀を使っても素敵。

オーナメントはマステで手作り

靴下形に切った紙をシルバーやゴールドのマステでコラージュ。ところどころ手で縦に裂いてマステの太さを変え、表情を添えるのがポイント。
「ツリー飾りやギフトカードにおすすめです」

（HOW TO）

１.靴下の形に厚紙を切り抜き、ゴールドやシルバーのマスキングテープやシールを貼りつけます。

２.カードからはみ出したテープとシールをハサミでカットし、穴をあけて吊りひもを通したら完成。

お話を伺った
ミスミノリコさん profile

店舗ディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングで活躍。 2019年10月に料理家の夫・マツーラユタカと鶴岡に移り、manomaをオープン。主な著書に『お気に入りの衣服を繕うダーニングキット付き』（角川SSCムック）などがある。

photograph：Shinobu Shimomura　edit & text：Mizuki Sakaguchi　web edit：Riho Abe
リンネル2020年2月号より
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