家で過ごす時間がたっぷりあったなかで、居心地よくするために何かを始めたり、ものを減らしたり、暮らしに向き合った人は多かったはず。素敵なあの人たちはどう工夫しているのでしょう。今回は北條悦子さんのお宅に伺いしました。
育児を優先するため自宅で美容室を開いた北條さん。自分の好きな場所や時間にも、家族への想いを感じます。
変化する状況に合わせた
フレキシブルな部屋づくり
育児の時間をとるため、4年ほど前、1階の土間スペースを美容室にした北條さんのお宅。「家を建てたとき、いつか夫婦だけの部屋にしようと設けたもので、お店にする予定はなかったんです」。リビングもこうと思ったら、模様替えをしたり、こういう色のクッションカバーが欲しいと思ったら手作りをしたり。シンプルなインテリアや、しつらえをいかし、変化する家族の状況や、そのときの気分に合わせてフレキシブルに部屋づくりを楽しんでいました。
自宅美容室で過ごす
仕事と育児の時間
おうち美容室を始めて4年。小さかった子どもたちを育てるのに、自宅を仕事場にしたことは、「子どもを焦らせることも、自分が焦ることもなくなってよかった」。子育てが落ち着いてきたこともあり、2020年8月より美容室「HI」をオープン。
ハンドメイドが趣味の北條さん。新しい美容室のショッピングバッグも手づくりで、形やロゴを試作中。
大きな合歓の木を置いて
いつくしむ気持ちで満たされる
「子どもが大きくなってきて、何かをお世話したくなって」と2年ほど前に購入した合歓の木は、もっぱら北條さんが水やりを。夜は葉が閉じ、昼は葉 が開くので、まるで何か意思を持っているかのようで、思わず話しかけることも。
家族の写真や絵を飾った通路で
やさしい気持ちになる
小学5年生の娘さんが園児だった頃の写真や、子どもたちが描いた絵をリビングから寝室に上がる階段の壁に飾って。「お客さまが使わない通路なのでプライベート感を。子どもとケンカしてもこの階段で心がほどけます」。
Photograph:Eriko Matsumoto edit & text::Nao Yoshida web edit:Liniere.jp
※年齢等は取材時のものになります
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
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