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特集私の住むまち、好きな場所。LOCAL LIFE REPORT

【静岡県静岡市で注目のコーヒーショップ】 街の暮らしにしっくりとなじむ「PART COFFEE ROASTER」 【静岡県静岡市で注目のコーヒーショップ】 街の暮らしにしっくりとなじむ「PART COFFEE ROASTER」

特集私の住むまち、好きな場所。LOCAL LIFE REPORT
PART COFFEE ROASTER ドリップカウンターの前にスタンディング席を用意。

好きなことにはとことんアツい!本誌で人気のご長寿連載「リンネル男子会」から注目の記事をピックアップしてご紹介!
今回訪れたのは、「景色を開く」を理念に掲げ、仙台“Echoes”、 東京・六本木の“Common”などの場作りのほか、イベントやメディア運営を行うThe Youthの代表、佐藤岳歩さんが静岡県静岡市に新たに構えた「PART COFFEE ROASTER」。
この場所で、コーヒーを通して伝えたいことをじっくり伺いました。

目次
  1. 今回訪れたのは、PART COFFEE ROASTER
  2. PART COFFEE ROASTER 店主・佐藤岳歩さんに聞く、お店のこと
  3. 地域とのつながりを感じる店内の様子

今回訪れたのは
PART COFFEE ROASTER

PART COFFEE ROASTER
静岡県静岡市葵区御幸町20 cosa1F
8:00〜21:00(金土:23:00)
定休日なし

「一部・部分」を意味する店名は、全面ガラス張りで光がきれいな抜けのいい空間。まさに街と人の一部になった佇まい。お店のロゴマークは、静岡のシンボル、カワセミがモチーフ。

PART COFFEE ROASTER 店主・佐藤岳歩さんに聞く、お店のこと

暮らしの中にある、変わらない豊かさ。

PART COFFEE ROASTER店主佐藤岳歩さん

東京や名古屋にすぐ出られることもあり、今や若者の人口流出が全国ワースト1の静岡県。そんな現状を変えたい!と誕生した新ランドマーク、静岡駅前の「cosa」。その顔として先がけてオープンした「PART COFFEE ROASTER」をキャッチアップ。

「静岡の街の気が、めちゃくちゃよかったんです」と言うのは、立ち上げた「The Youth」の佐藤岳歩さん。
「誰もが想起する観光スポットがあるわけではないんですけど、山と海が近くにあって、駿府城公園を起点に碁盤の目になった街は通りも広くて、小商いのお店が今もちゃんと営まれてる。ちゃんとそこに暮らしがある感じなんですよね」

これまで六本木のカフェレストラン「Common」など、ユースカルチャーのハブとなるような場を立ち上げてきた佐藤さん。静岡という街に、大きな可能性を見出したよう。

「ここで僕らが大事にしたかったのは、不変性。これだけ世の中にいろんな新しい情報があって、求められるストーリーやこだわりがある中で、この先の時代に必要なのは、暮らしの中にある、変わらない豊かさ。“足るを知る”じゃないけれど、それを改めて感じたり、噛みしめる重要性を届けたい、コーヒーを通じて街の景色や生活の一部になりたいなと」

そのために、まず試みたのはコーヒー。
「静岡は昔ながらの喫茶店が多くて、深煎りが好まれる」ゆえ、地元の人たちの好みに合う豆をその場で焙煎、ハンドドリップで提供。「ただ新しい出会いや発見にもつなげたくて」いろんな味の選択肢も設けています。

空間デザインもまさに今どき! ながら、ローカルとのつながりを意識。その象徴として店の真ん中に鎮座するのは、通称「静岡ベンチ」と呼ばれる、石造りの大きな丸い台。
「当たり前のようにあるからか普段は通り過ぎるけど、これこそが日常の中にある豊かさ。『街中にも確かにあったよね!』となる瞬間が起これば、僕らとしても『やったね!』って」

何もないと思いがちな自分の暮らす街も、視点を新しくすることでよさに気づき、ひいては暮らし続けるきっかけになる。一軒のコーヒーショップの存在が、それを叶えてくれそうです。

次のページ地域とのつながりを感じる店内の様子

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