【内田彩仍さん連載：明日もいい日になりますように】 「第29回 福岡県中間市 心満たされる素敵なお店『chabbit チャビット』」

丁寧な暮らしぶりやセンス溢れる素敵な着こなしで人気を集める内田彩仍さん。日々のなかで内田さんが見つけた小さな幸せや、暮らしの工夫をお届けします。

福岡県中間市にあるセレクトショップ「chabbit（チャビット）」を久しぶりに訪れたという内田さん。今回はお店で見つけた素敵なものをたくさん見せていただきました。

「明日もいい日になりそう」と、皆さまが穏やかに前を向けますように。

内田彩仍さん Profile

急に暑くなりましたね。
梅雨の時季、家の窓から新緑に落ちる雨をぼーっと見ていたら心のもやもやも一緒に流れ落ちていくようで、その様子を眺めるのはとても好きなのですが、雨が何日も続くと青空が恋しくなりますね（笑）。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

このところ福岡では湿度が高く夜になっても蒸し暑いので、眠る時もエアコンが手放せず。
エアコンがあまり得意ではない私は、朝起きるとなんとなくだるいのです。
夏風邪は長引くから体調を崩さないようにしないと！と日々思っているところです。
皆さんもどうぞご自愛くださいね。

先日、梅雨の晴れ間に急に思い立って、福岡県中間市にあるチャビットに伺いました。
この半年家族の予定を優先しているので、なかなか時間が取れず。やっと隙間時間を見つけてわくわくしながら出かけました。

久しぶりに伺ったチャビットは、お店の正面の植え込みがとてもおしゃれになっていました。
ガーデン家具が置いてあったり、素敵な植物と共に雑貨が並べてあったり。雑貨と植栽のバランスが絶妙で、隅々まで眺めたくなります。

チャビットは１階が生活雑貨店のチャビット。２階が洋服と服飾小物が揃った＋bicoになっています。
店内に入ってまずは2階にある＋bicoへ。

結構広い空間なのですが相変わらずぎっしりと商品が並んでいて、店主のmaiさんがセレクトした洋服はどれも素敵に見えるから、目移りしてあれもこれも欲しくなります。

私の今回の目的はオッズの帽子。
折りたたむことができて持ち運びもしやすく、庭仕事にゴミ捨てに散歩にと、私にとって一年中大活躍の帽子なのです。
今持っているものがもう10年ほどヘビロテしていて、定期的にリボンにアイロンをかけたり、汗止めテープを貼り替えたり、ファブリーズを振りかけたりしながら使っているのですが、そろそろ替え時かなと思い、新調することにしました。

帽子がすぐに決まったので店内を眺めていると、可愛いものが盛りだくさんで、その中でも心惹かれたのはこのふたつのバッグ。
オッズのかごバッグと、オールドマンズテーラーのトートバッグ。何年か前から荷物を少なくしたので、このサイズのバッグが気になります。

1階にある使い勝手の良い食器やおしゃれな文具、飾りたくなる造花など、日々の生活を豊かにしてくれる生活雑貨がなんでも揃うチャビットでは、注文していたコーヒーカップを買って帰りました。

スウェーデンの陶芸家ヨナス・リンドホルムがデザインし、有田の宝泉窯で制作された北欧らしいデザインの「Axel（アクセル）」のマグカップ。
艶消しのマットブラウンを以前から使っているのですが、とても使いやすいのでもうひとつ買い足しました。
口当たりが良くて飲みやすく、すっきりとしたデザインなので洗いやすく。
毎日使う日用品は使い勝手のいいものが一番なのと、いつも使っている北欧食器と並べてもしっくりくるデザインも気に入っています。

他にも、森林浴をしているような香りでデザインも良くて部屋に置きたくなるルームスプレーがあったり、何をのせようかと考えたくなるような食器が並んでいたり。

北欧のデザインを思わせる木の質感を活かしたウェーブミラーも、とても素敵で「次回、鏡を探すときはこれにしよう」と思いました。
気になるところをちょこちょこ見ているだけであっという間に時間が過ぎていきました。

実は今、改装中のチャビット。以前庭だった部分をショップとして広げるための工事をされています。
夏の終わり頃には完成する予定らしく、今よりもさらに広くなり、外階段もできるそう。
新しい試みもたくさん考えていらっしゃるそうで、どんなふうになるのか楽しみにしながら、待っていようと思います。
チャビットさん、今回は撮影させていただきありがとうございました。
また伺いますね。
そして、声をかけてくださった方々、本当にありがとうございました。嬉しかったです。

デンマークのBR社のプレートをソーサーがわりにして、我が家で使っているアクセルのマグカップ。
軽くて飲みやすく、友人が来た時にも揃いで出せたので、買い足して良かったです。
窓の外の新緑を見ながら友人と久しぶりにお茶を。最近自分のことは後回しになっていたのですが、日々バタバタと忙しいからこそ、こんな時間も必要ですね。
皆さまも私も、この梅雨の時季の家時間が、素敵なひとときでありますように。
そして、明日もいい日になりますように。

photograph: Kyoko Omori　text: Ayano Uchida
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