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:【神戸発・老舗帽子ブランド】 憧れの「マキシン」を訪ねて。 気品あふれる帽子は神戸・トアロードから
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神戸在住のリンネル暮らし部エディター・いなだみほです。
神戸の街を歩くと、ふと背筋が伸びるような、それでいてどこか懐かしい気品に出会うことがあります。その象徴のひとつが、トアロードに本店を構える「maxim(マキシン)」。
昭和15年から続くこの場所は、「神戸っておしゃれな街だよね」、「ファッションの街・神戸ですよね」といった言葉のきっかけをつくり、神戸のおしゃれ文化をずっと牽引し続けてくれている一軒です。
今回はお買い物と合わせて、普段は目にすることのできないバックヤードの工房へと、特別に足を踏み入れさせていただきました。

神戸のおしゃれ文化を牽引する、
憧れの「マキシン」へ
生まれながらにして神戸の外国文化に触れ、上質で良質なものを感じ続け、上品なおしゃれを身につけている神戸の女性たちは、私にとってはいつまでたっても憧れの存在。「マキシン」の帽子は、その憧れの代表格といっても過言ではありません。
「いつかは『マキシン』の帽子が似合う女性になりたい」なんて呟き続けてきましたが、なかなかその域に達することができずにいました。そんな折、ひょんなご縁から「マキシン」の柳常務に「見学にいらっしゃいませんか?」とお声がけをいただき、思い切ってお邪魔することに。
創業は昭和15年。横浜の帽子会社で修行を積んだ初代がトアロードに店を構えたのがはじまりで、当時は外国領事館のご婦人方の御用達だったといいます。時代とともに、日本の女性たちも西洋のファッション文化に惹かれ、その歴史は今日へと受け継がれてきました。



時代を超えて受け継がれる、
帽子の生まれる場所

「マキシン」の工房は、トアロード本店の建物の上階にあります。一歩工房へ入ると、そこには表通りの賑やかさとは違う、静謐で熱を帯びた空気が流れていました。
こちらでは神戸マイスターに認定されている技術者をはじめ、熟練の職人さんたちが一つひとつの帽子と丁寧に向き合っておられます。
目を奪われたのは、壁一面に整然と並んだ木型の数々。その数なんと1000個以上。何十年もの間、数え切れないほどの帽子を形作ってきた木型や使い込まれた道具が、特有の深く静かな光を放っています。
職人さんが蒸気をあてて型を整え、ミリ単位の指先の感覚でフォルムを生み出していく。その迷いのない動きは、まるで楽器を奏でる調べのようにも感じられます。
シューシューッという蒸気の音と、時折聞こえるハサミの音、ミシンの音が響く空間に、丁寧な手仕事の真髄を見た気がしました。




特別に見せていただいた
帽子ミュージアムのような部屋

「こちらへ、どうぞ」と柳常務に案内されたのは、皇室の帽子をはじめ、テレビで俳優さんが着用した帽子、昨年の「大阪・関西万博2026」の日本館ユニフォームとなった帽子など、さまざまな名品が並ぶ、まるで帽子ミュージアムのような部屋。
「かぶってみてください!」というお言葉に甘え、さまざまな帽子を試させていただきました。 斬新なデザインや遊び心のある形もさることながら、何よりどの帽子もかぶり心地がいいことに感動しました。
大きな羽根飾りが付いていてもヘアスタイルが崩れることなく、頭にポンと乗るというか、やさしく寄り添うというか、その塩梅が絶妙で、ときにはかぶっていることを忘れてしまうほど。
1970年の大阪万博の際にタイムカプセルに入れられた帽子のレプリカをかぶらせていただくなど、心躍る体験のなかで気づいたことがありました。帽子をかぶると、自分の姿勢がよくなり、目線が変わり、所作までもが自然と丁寧になっていくのです。





毎日かぶりたい
カジュアルラインもそろいます!
今回見学をさせていただき、「マキシン」の帽子の豊富なデザインがあることを知りました。
エレガントなレディやマダムだけのものかもしれない、と敷居が高かったのですが、実は意外にカジュアルラインなども多いことも知ることができました。
「キャップは昨年から『NEW ERA』と『マキシン』のコラボキャップも展開しているんです」と柳さん。
顔まわりを美しく見せる、
花のようなシルエット

最後に頭のサイズを採寸していただき、数週間後、私の手元に届いたのは「マキシン」を代表するエレガントハット「カサブランカ」でした。
神戸のアトリエで職人さんが一つひとつ丁寧に仕立てた、既製品にはない美しいフォルムと上品な仕上がり。裏地の細かなステッチひとつにまで宿る職人さんの矜持に触れ、仕事の尊さを改めて教わった気がします。
被るだけで印象が変わる。
エレガントをつくる一帽
「『カサブランカハット』とは、ユリの花カサブランカのように、優雅に広がるフォルムが特徴のレディスハットです」と柳常務。つばが下向きに描く曲線が、顔まわりを美しく包み込み、上品で女性らしい印象を演出。日差し対策としてはもちろん、シンプルな装いにも華やかさを添える、毎日のコーディネートに取り入れやすい一帽です。

こちらは、次にほしいなと思っている一つ。カンカン帽もどことなく上品です。

「マキシン」の帽子をひとつ手に入れるということは、ワンランク上の大人のおしゃれを楽しむこと。そして、その背景にある「時間」や「想い」を身に纏うということ。
日常の何気ないお出かけも、お気に入りの帽子をひとつかぶるだけで、なんだか特別な物語がはじまりそうです。
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