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【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】「第11回 新しい年を心待ちにしながら」 【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第11回 新しい年を心待ちにしながら」

内田 彩仍
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連載 #明日もいい日になりますように

丁寧な暮らしぶりやセンス溢れる素敵な着こなしで人気を集める内田彩仍さん。日々のなかで内田さんが見つけた小さな幸せや、暮らしの工夫をお届けします。今年も残すところあと1か月弱。新年に向けて、内田さんも少しずつ準備を始めています。「明日もいい日になりそう」と、皆さまが穏やかに前を向けますように。

内田彩仍さん Profile

内田彩仍さん
福岡県在住。夫と愛猫そらと暮らす。雑誌などで紹介される丁寧でセンスのある暮らしぶりが人気。 『内田彩仍さんと作った 白のキャンバストートバッグBOOK』(宝島社)、『幸せな心持ち』(主婦と生活社)など著書多数。 2023年10月に、新刊『変えること変わらないこと: 人生後半を機嫌よく過ごせるよう見直した毎日の暮らし』(主婦と生活社)が発売。

早いもので12月になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ここのところ私が住む福岡では、晴れた日が多くて、朝起きて窓越しに空を見上げると、澄み切った青空がとても近く感じて、眺めながら笑みがこぼれます。

毎年、師走の声を聞くと、なんとなく新年へ向けて思いを馳せる日が多くなります。「来年はどんな年にしよう」「やりたかったことを始めよう」。心躍る気持ちと同時に、ちょっとした不安も感じながら、新年を気持ちよく迎えられたらと、私なりにあれこれ準備を始めます。スケジュール帳やノートを新調したり、新年に持つハンカチや靴下を揃えたり。今年は小さめですがおせちを初めて注文してみたので、おせち用に食材の取り寄せはしなくても済みそうです。

掃除も、新年を迎える準備のひとつ。大掛かりな掃除は年末に夫と共にやるのですが、細かな片づけは一日一か所と決めて時間を見つけては、引き出しや棚の中をちょこちょこと整理したり、掃除をしたり。これまでの習慣というか、長年の暮らしの癖のようなもので、時折、面倒に感じることもあるけれど、今日は10分だけと決めて小さな引き出しひとつでも片づくと、気持ちもさっぱりして整うから、頑張れる日も頑張れない日も、無理せずに続けています。

やる気が起こらない日は、いつでも灯せるようにと各部屋に置いてあるティーライトキャンドル入れにキャンドルを補充するだけのことも。リビングでキャンドル入れにしているのはTEAPONDの紅茶の空き缶。補充し終えてキャンドルがきれいに並ぶ姿を見るだけでも、迎える準備がちょっと前進した気がして十分満足するから、少しずつでも日々続けながら、新たな年を夢見て、「やれば終わる」をこの時期のモットーにして続けています(笑)。

先日は、暖かい日があったので、本格的な冬を迎える準備を兼ねて庭の整理をしました。
茶枯れした葉を取り除いたり、伸びすぎた枝葉を剪定したり。放っておくと冬枯れが進んで病気になることもあるから、この時期の手入れも必要なのです。

剪定し終えて落葉を掃いたら、地植えしている草木のまわりに土をよみがえらせる土のリサイクル材をまきます。ふかふかの軽い土のようなものを土の表面に1cmほどまくだけなのですが、下の画像のように春にたくさんの芽吹きを感じられるから、来年の春を待ち侘びながらの作業が、ここ何年かの習慣になりました。

常緑樹が多いわが家の庭も、冬になると草木が縮こまって見えて少し寒々しい気がするので、冬の庭を楽しむために昨年から始めたのが、庭に雑貨を飾ること。以前のマンション住まいのときに部屋に飾っていたナチュラル系の雑貨や、いつも通っている雑貨店で見つけたシャベルなどを、ちょっと寂しく見える庭の所々にしつらえると、途端に庭全体が華やいで見えて、ちょっと新鮮に感じます。

そんな庭のテーブルに秋を迎えた頃、雑貨と共に小ぶりな花の苗をひと鉢だけ置きました。もう少し寒くなったら、庭に色を添えられるよう深紅のシクラメンを飾ろうと思います。真南で日差しが強いわが家の庭では、春夏は小さな鉢ではすぐに水枯れしてしまうから、こんな楽しみ方ができるのも秋冬ならでは。2階の窓からふと庭を眺めると、庭に置いたテーブルの景色もいつもと違って見えて、ちょっとわくわくするのです。今年のお正月に真紅のシクラメンがテーブルの上にある姿を見て、凜とした佇まいがとても美しかったので、今年も同じようにしつらえるつもりです。

庭を片づけ終えたら、締めくくりに庭のコニファーのライトを新調したのでつけ変えることに。夜、庭に出てみると、以前のものよりLEDライトの数が多いからか庭の明るさが増しました。点滅の仕方も何通りかあって、これから試してみようと思います。

今年も、残すところあと数週間。新しい年も元気に過ごせますようにと願いながら、
庭に飾った雑貨の画像と共に、皆さまも私も、明日もいい日になりますように。

ほかの記事も見る>>>内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように



photograph: Kyoko Omori text: Ayano Uchida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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エッセイスト・スタイリスト

福岡県在住。夫と愛猫そらと暮らす。雑誌などで紹介される丁寧でセンスのある暮らしぶりが人気。 『内田彩仍さんと作った 白のキャンバストートバッグBOOK』(宝島社)、『幸せな心持ち』(主婦と生活社)など著書多数。 新刊『衣食住、暮らしに寄り添うもの選び』(集英社)が10月25日に発売。
リンネル.jpでは、日々の中で見つけた小さな幸せを綴る「明日もいい日になりますように」を連載中。

連載 明日もいい日になりますように

内田 彩仍

連載 #明日もいい日になりますように

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