CULTURE

奇妙礼太郎さん「みなさんと楽しい時間を過ごしたいだけ」/アルバム『オールウェイズ』インタビュー 奇妙礼太郎さん「みなさんと楽しい時間を過ごしたいだけ」/アルバム『オールウェイズ』インタビュー

やわらかな陽ざしのぬくもりを感じさせるアコースティック・サウンド、独特かつ圧倒的な光を放つボーカルで人気の奇妙礼太郎さんが、約2年ぶりとなるアルバムをリリース。ライブで演奏をしているバンド・メンバーの方々と制作された楽曲を含む内容は、軽やかさとともに、音楽と真摯に向きあう奇妙さんのストイックな姿勢がダイレクトに伝わる仕上がりとなりました。

目次
  1. 自然の流れのなかで生まれた最新アルバム
  2. 無理をせず、浮かんだ言葉を大切に
  3. 昔ながらの方法で炊飯をする暮らし
  4. NEW ALBUM『オールウェイズ』
  5. PROFILE

自然の流れのなかで生まれた最新アルバム

━━前作のリリースから約2年、昨年にはTENSAIBAND BEYONDとして5年ぶりのツアーを開催するなど、充実の時間を過ごされていたのでは?

奇妙礼太郎さん(以下敬称略) そうですね。なんかずっとずっとそうなんですけど、楽しく過ごしていたなっていう。

━━ライヴでは帰りたくないっと言って、客席を練り歩いた姿が印象的でした。

奇妙 練り歩いてた? そうでしたっけ。会場ではアメリカの親戚たちと20年ぶりぐらいに会って、うれしかったことを思い出しました(笑)。

━━そして今回5作めのアルバム『オールウェイズ』が完成。今回はどういう経緯でアルバム制作がスタートされたのですか?

奇妙 バンド・メンバーと次のアルバムを制作できたらいいなと思って相談したのが始まりです。今までライブで何度も共演しているのですが、作品として録音したものがなかったので、一緒にできたらというところからスタートしましたね。

━━いかがでしたか? スタジオでのセッションは。

奇妙 実はあんまりセッションをしていなくて。僕が自宅で作ってきたものをプロデューサーの中込陽太さんに渡して、そこで出来上がったものをバンドのみなさんが演奏していくような流れで進行していった楽曲が多いですね。

━━演奏してもらうにあたって、奇妙さんからメンバーの方々に何かお願いしたことはありますか?

奇妙 僕が言うことはないですかね。みなさん素晴らしいミュージシャンなので、ただすごいなと思って見ているだけでした。何かあるとしたら、中込さんが伝えてるっていう感じで。僕は見てるだけ(笑)。

━━また、ライブ感が伝わる音になっている気がしました。まるで会話をしているようなナチュラルな雰囲気が。

奇妙 そうですね、楽曲によって異なる方法で完成させているのですが、タイトル曲「オールウェイズ」は、家で録音した音源をほぼそのままの状態で収録したものになりますね。

━━なるほど。また、バンド・メンバーの方々と録音した楽曲は、1960〜80年代くらいの、ファンク、ソウル、R&Bなどの影響を感じるものが多いですね。

奇妙 そうですね、最初に中込さんを含めたメンバーのみんなと、昔のソウル・ミュージックみたいなもの、ずっと耳にしているけれど表現したことのないタイプの音楽にも取り組んでみたいねという話をしていた記憶はあります。結果、そういう感じの曲もあるし、そうでないものもある。面白いアルバムになったのかなと。

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