HEALTH
:家に人を招いたときの大人のおもてなし 互いにくつろげるコツを対人のプロにお聞きしました
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家や自分のスペースで誰かをおもてなしするとき、無理せず相手にくつろいでもらうために一体どんなことをしたらいい? 対人関係療法の第一人者・精神科医の水島広子先生と、エッセイストの柳沢小実さんにおもてなしするときに気負わない考え方を教えてもらいました。
家に人を招いたときの大人のおもてなし 互いにくつろげるコツを対人のプロにお聞きしました
対人関係療法の第一人者・精神科医の水島広子先生に聞く、
おもてなしをするときの考え方
「自分で完璧なおもてなしを設定しないことが大切です」
人をもてなすとき、完璧なおもてなしを自分で設定しないことが重要だと話す水島先生。完璧さを求めると、自分の気づかいに対して“喜んでほしい”という気持ちが発生し、それは結局、相手の領域をコントロールすることになると言います。
「また、何かするたびに“失敗はないか”とピリピリしてしまうので、自分の身の丈に合ったもてなしをすることが大切です。そして、あまりにきれいな空間に身を置くと、人は気が引き締まったり、恐縮してしまうもの。少し散らかっているぐらいのほうが、招かれた側も落ち着きます。“気が利かないので、足りないことがあったら言ってね”と伝えておくぐらいがちょうどいいと思いますよ」(水島先生)

精神科医 水島広子先生
くつろいでもらえる秘訣は?
エッセイスト・柳沢小実さんにお聞きしました

エッセイスト・柳沢小実さん PROFILE
<柳沢さんのおもてなし 1>片付けすぎない

友だちだけでなく、多くの仕事関係者も訪問する柳沢さん宅。くつろいでもらう秘訣は“片付けすぎないこと”だと話します。「あえて生活感を消しすぎないようにしています。ただし、水まわりと玄関は清潔に。目につく場所にお花を飾ったり、部屋にアロマスプレーを使ったりしています。自分がティータイム好きなので、おいしいおやつやお茶を用意するのも忘れません」
<柳沢さんのおもてなし 2>生活のペースを崩してまで、 無理してごはんを出しません

「友人や親戚など、近しい人を自宅に招く場合に気をつけているのは、無理をしてまで食事を用意しないこと。自分の生活のペースを狂わせてまでのおもてなしはしません。お茶の時間に呼ぶか、もしくは近くのレストランに行ったり、ウーバーイーツの宅配を利用したり。相手を尊重する気持ちは大切にしつつ、がんばりすぎて気疲れしないように心がけています」
edit & text: Tokiko Nitta illustration:Ayumi Itakura web edit:Riho Abe
リンネル2019年11月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
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