HEALTH

眠れない夜はどうするべき? 寝付けない原因とその対処法とは 眠れない夜はどうするべき? 寝付けない原因とその対処法とは

知っておきたい、質のよい睡眠のためのメカニズム

上手な睡眠でのリカバリーが
人生の質をアップさせる

日ごろ、アスリートの睡眠を指導するヒラノさん。その重要性はスポーツ選手に限らないと言います。
「睡眠はビルを支える土台に例えることができます。不安定な土地に建築できないのと同じように、どんなに食事や運動を心がけても土台となる睡眠が不安定だと健康は成り立ちません。睡眠を軽視せずにしっかり回復させることは一般の方にとってもとても重要です」

睡眠を整えることは、リカバリー以上の効果が期待できるそう。
「最近、睡眠の良しあしがコミュニケーション能力にもかかわってくるという研究結果が発表されました。睡眠時間が6時間以下のご夫婦は喧嘩をしやすいといわれています。さらに、よい睡眠は集中力や判断力の向上、“若返りホルモン”とも呼ばれる成長ホルモンの分泌を促し、アンチエイジング効果も期待できます。つまり良質な睡眠は心身の健康だけでなく、人生の質も高めてくれるといえます」

まさに〝人の要〞といえる睡眠! しかし疲れていても眠れない日があるのはなぜでしょう?
「さまざまな要因がありますが、まず年齢を重ねると睡眠ホルモンともいわれるメラトニンの分泌量が減り、体内時計の働きや副交感神経のスイッチングが弱まってしまうことが考えられます。他にも女性ホルモンの影響、働き盛りの世代は自律神経の乱れ、PCやスマホによるブルーライト刺激など、現代人は睡眠が取りづらい環境の中で過ごしていると思います」

とはいえ、涼しいこれからの季節なら寝つきがよくなるはず!
「昼夜や1週間を通して寒暖差が激しく、体温調節のために何度も交感神経と副交感神経が切り替わる秋も油断できない季節です。自律神経がオーバーワーク気味になり、睡眠も乱れやすくなるんです。だからこそ、自分の睡眠に対する弱点を見つけて改善していくためのスリープトレーニング=スリトレが大切になってくるんです」

質のよい睡眠って?

睡眠はレム睡眠(脳が起きており、体は眠っている状態)とノンレム睡眠(脳も体も眠っている状態)の繰り返し。最初のノンレム睡眠で深く眠ることが睡眠の質を上げるカギ。

 

参考文献:『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版/西野精治著)

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